旧吉田茂邸

テレビも新聞もない我が家のニュースソースは
ネットのニュースか電車の中吊広告か山手線の電光ニュース

三番目のソースから旧吉田茂邸が公開されたと知った

吉田茂といってイメージとともに思い出せるのは
私の世代が最後だろう
　　　　　　　　
私の大学時代に国葬になったときは
活動家が荒れたもんだった

その印象以上に
母が吉田茂を好きだったことが強く植え付けられている

大磯といえば吉田茂、吉田茂といえば大磯というように
今では屋敷は大磯町のものとなり
数年前に建物が全焼したのを
町は修復費用の募金を行っている
それも必要な六億のうち、あと二千万足りないだけという

見に行かねば…

おべんと持って
料理塾の秋の遠足の行き先にした

　　　　　　　　　　　　　　　　
レトロな大磯駅から歩くこと三キロ
　　　　　　　　

駅前には澤田美喜のエリザベスサンダースホームが
　　　　　　　　
ここは元は岩崎弥太郎別荘

東海道の松並木は孫のような実生の黒松が
　　　　　　　

海に続く細道
　　　　　　　

伊藤博文邸だった滄浪閣跡は古い建物の中華料理店だったが
　　　　　　　
今は建て替えられて営業もしていない風

吉田邸の向かいは旧三井家別荘で国宝如庵はここにあった
　　　　　　　　

吉田邸の入り口
　　　　　　　　

兜門の桧皮葺は修復されたもの
　　　　　　　　

庭
　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　

吉田邸といえば薔薇園が有名だったが
　　　　　　　　
いまではほとんどが駐車場になっている

工事はまだまだ続くようだが
　　　　　　　　
途中でも公開するのはよいことだと思う

帰りは西行ゆかりの鴫立庵に寄り道
　　　　　　　　
　　　　　　　　

こころなき身にもあわれはしられけり
鴫たつ沢の秋の夕暮