![]() | DUNK SHOOT (ダンクシュート) 2014年 09月号 [雑誌] |
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日本スポーツ企画出版社 |
移籍は7月11日に決まってはいたが、こうして表紙を飾っているのを見て改めて「本当にキャブスに復帰したんだなあ」と実感させられた。6月下旬にヒートとの残り2年間の契約をオプアウトしFA宣言したものの「ヒートに残留するだろう」と思われたが現在NBA最強の選手が下した決断はまさか、まさかの古巣復帰。これには驚いた。ネットで確認はしたものの、毎月購入している「ダンクシュート」を見るまではこの移籍を書くことを思いとどまったほど。日本で言えば、巨人からヤンキースに移籍した松井秀喜が5年ぶりに巨人に帰ってきたようなものである。
松井は巨人ファンから「アメリカで頑張ってこいよ」とエールを送られての移籍だったがレブロンは違う。
4年前、FAになった時にテレビの生放送で「ヒートに行く」と宣言した途端、キャブスファン(レブロンにしてみれば生まれ育った‘地元’のチーム)はもちろん、マイアミを除く全米中からバッシングを受けた。まだ優勝未経験だったレブロンにしてみればウェイド、ボッシュとBIG3を組むことは、地元のチームを捨ててまで移籍を決断するほど魅力的だったのだろう。
私自身もマイケル・ジョーダンのようにドラフトで入団したチームを優勝に導いてこそ‘キング’という愛称にふさわしいと考え、一気にアンチ・レブロン&ヒートになった。BIG3結成の1年目、ファイナルでダラス・マーベリックスに負けた時は「ざまあみろ」とまで思ったほどだ。
だが入団2年目の2012年のファイナルではサンダーを下し初優勝を経験。翌年にはスパーズとの近年、稀にみる大接戦を制して連覇を果たしたが今年、ジョーダンに並ぶ3ピートはならなかった。昨季ののレギュラーシーズン、プレイオフを見て少々、レブロンが哀れに思えた。
というのもウェイドは慢性的な膝痛から衰え(試合欠場も増えた)が見られ、ボッシュはインサイドプレイヤーでありながら外からのシュートばかりで、得点・アシスト・リバウンドの3部門すべてでレブロンがチームトップの記録を残し続けなければならない状況になってしまった。結局ファイナルではスパーズに1勝4敗で完敗。BIG3がスペシャル1になってしまった。
そんな中、まさかの古巣からのカムバックコール。
チームはレブロンがいない4年間にドアマットチームに転落したため、カイリー・アービングやトリスタン・トンプソン、今年のドラフトではくじ運にも恵まれ全体1位でアンドリュー・ヴィギンスといった有望な若手がいる。キャブス時代はサポーティングキャストは年長者だったが、今回は自身が年長者となり、地元オハイオのチームを優勝に導く。その事に魅力を感じたのだろう。
NBA最強選手の移籍が決まった、ということはイースタンの戦力図も大きく変更されることになる。来季のNBAの開幕が楽しみだ。それと同時にヒート一辺倒の日本のテレビ局の放送から解放されるかと思うと少しホッとしている

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