文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

そんなに制服がいいのだろうか

2009-05-23 18:48:09 | オピニオン
 私が田舎の高校生のころ(かなり昔のことだが)、都会には制服のない高校があると聞いて、ずいぶんうらやましく思ったものだ。

 今思い返しても、学校にはつまらない校則がたくさんあったものだ。制服の規定もその一つで、別に服が勉強するわけではないのに、何のためにこんなことを規定するのかと思っていた。

 ところが、今の子供たちは、制服を好むという。不思議なことだ。goo ニュースにも、制服を再導入した高校に関する記事が載っていた。この記事に、<学園紛争があった1960~70年代を中心に、「自由」を求める気風から、全国的に私服を認める高校が増えたが、近年は「制服回帰」が進んでいるとされる。>とあるように、これは全国的な流れのようである。

「自由過ぎて」私服不人気…千葉県立小金高、制服再導入へ(読売新聞) - goo ニュース


 今の子供は、制服を着ていないと、同じコミュニティに属しているという安心感が得られないのだろうか。それとも、小さいころから塾通いで、自分で考える習慣が無くなり、人に決めてもらわないと服も選べなくなっているのか。「自由過ぎて」不人気というのは、なんとも理解に苦しむ。

 何でもかんでも人に決めてもらった道を歩くというのは、確かに楽かもしれない。しかし、人生はずっと障害のない一本道というわけにはいかないのである。何かあったときは、自分で考えて解決していかなければならない。しかし、いつも人に決められたことだけで満足していたのでは、そんなことはおぼつかないだろう。

 近年は、国際比較でも我が国の競争力も子供たちの学力もぱっとしない。制服再導入という出来事も、そんなことに関係しているのかもしれない。

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コメント (3)
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