Long Ming Diary ~I'll show you myself honestly~

イルミネーションが街を彩ります。このblogは幅広い話題で彩りますよ

大学の後輩からのお誘い

2008年04月13日 22時11分36秒 | つれづれ日記
昨日、大学の後輩、といっても、現役の大学4年生で、僕とは全く会ったこともないんだけれども、僕が所属してたゼミの現役ゼミ生から、「今度、新歓コンパをやりますから来てください」というメールが来ました。

別に僕だけに来たわけではなく、僕と同期の子も含めて、ゼミのOB、OGの人に送ってたわけですけど。

ま、メールをくれたのはとてもうれしいことですよね。おそらくは、ゼミの先生からアドレスを教えてもらって、半ば強制的に送らされているんだろうけどもね。

実は今年だけではなく、卒業してから毎年、新歓コンパと追いコンにはお誘いのメールを送ってくれます。僕もこういうことをされるとすごく申し訳がないので、時間(&お金)の都合がつく限りは参加をしています。おかげで、卒業してからの後輩の方々も顔つながりというか、そんなのもできました。

でも、いつも参加してるのは僕ぐらいで、他の子とかはめったに来ません。僕なんか名古屋から大阪まで参戦するんだけれど、大阪に勤めてる子なんかはもっと来てもいいんだけどね。

参加しない理由は分かってるんです。みんな、ゼミの先生とは会いたくないんです。僕みたいなのが特殊みたい。何でかって言うと、ゼミの先生から結構いろんな課題を出されて四苦八苦して、あげくたくさん叱られて、しかも、先生はつまんないオヤジギャグは飛ばすし。早い話、先生が嫌われてるというか、苦手意識をもたれてるわけです。

僕も正直、あのオヤジには困ってましたけど、今から思えば、会社に入ってから出会う上司のほうが数倍、数十倍もクセが強いし、逃げ出すわけにも行かないし、そういう意味ではいい訓練になったと思えるんです。

でも、学生だったときにはそのことがわかんなかった。それを教えてくれる先輩もいなかったし。なんで、今の学生の子たちにはそんなことを伝えてあげられたらいいなと毎回思ってるんですが。

外大、といっても今は外国語学部になるのですかね、外国語学部は結構和気あいあいとした雰囲気があっていいんですが、たまにはこういう世間の風をあててくれる先生に出会うことがいいと思うんですけどね。

ちなみに、何で僕が先生のゼミを選んだかというと、「一番外大らしくないから」です。所詮、外大なんて卒業しちゃったら役に立たないのは分かってたし、何よりも僕は英語科のくせに英語が得意ではないし、文学は読むの疲れるし、歴史は大嫌いだし、政治経済は頭が痛いし・・・とやってったら、残ったのが先生のゼミだったという理由。でも、今から考えるとその選択肢は大正解だったと思う。好きなことを2年間勉強できたし、当時勉強したプレゼンテーションの理論なんかは会社に入ってから役に立ったので。

それに、今でも先生と飲みにいけるし。というか、先生はビジネスの社会人としての大先輩になるわけだし、なによりも経済のことは専門だから僕の見識も深めることができる。

先生と出会って12年ですよ。18歳で出会ったわけなんでね。人生とは不思議なもんです。

『夏休み』 by 中村航

2008年04月13日 12時11分27秒 | Book Review
大阪に行くのに名古屋からは近鉄特急で2時間ちょっと。ということで、車内で読む本として、以前買ってたけど読んでなかった本です。

『夏休み』 by 中村航


中村氏の作品は、伊坂幸太郎の作品を読みたいがために買った『I love you』というオムニバス作品に入ってた短編が気に入り、その後に『ぐるぐるまわるすべり台』を読んで以来です。
そのときのreviewはこちら

タイトルが『夏休み』だったので、中学生か高校生ぐらいの主人公かなと思ったら、意外や仕事をして結婚もしてるいい年のオトナでした。

主人公の男のマモルとその彼女(奥さん)のユキと、ユキの友達の舞子とその彼氏(ダンナさん)の吉田くんの4人の物語。

これも、青春小説というんだろうか。ま、正直、いいオトナがこんなことをするんかいなという感じを抱かないこともないけど、内容的に重くもなく、読後感も割りと爽やかで良かったと思います。

『ショートソング』 by 枡野浩一

2008年04月13日 11時52分55秒 | Book Review
昨日、大阪に行ったんですが、名古屋から大阪・難波までは特急で2時間ちょっと。ということで、車内で暇つぶしに読めそうな本を探しに本屋に行って、POPに惹かれて買った文庫です。「青春小説」ってのがね。軽く読むには最適な分野です。

『ショートソング』 by 枡野浩一


文庫の表紙を見ていただくとわかるのですが、男2人の青春群像的な話です。それにしても、なぜに筆と鉛筆を持っているのか?それは、作品のメインテーマが「短歌」だからです。だから、タイトルも「短歌」をそれぞれに英訳した「Short Song」となってるわけ。

全然知らなかったのですが、枡野氏は有名な現代歌人なんだそうです。あと、この作品をもとにしたマンガがスーパージャンプで連載されてたらしい。ジャンプ系の雑誌は最近全くノーマークだったので知らんかった。コミックスは全2巻。

さてさて、作品のお話です。

まず感想。電車の中での2時間の暇つぶしにちょっと読むにはベストマッチでした。我ながらグッドセレクションね。長さ的にもちょうどいい塩梅だったし、読後感も程よく楽しい感じを残してるし、消化不良感がなかったのがいい。

でも、これは僕が男なんで感じる感想であって、女の人が読むとまた違った感想になるんだろうと思う。が、嫌な嫌悪感を抱く人も少なからずいるかもしれないということだけをお含みおきを。

主人公は男2人と書きましたが、一人は19歳でカナダ人と日本人のハーフでイケメンなのにチェリーな学生の国友くんと、もう一人は25歳で毎日ヤリヤリな生活を送るプレイボーイなグラフィックデザイナーの伊賀くんです。

ストーリーは、国友、伊賀の2人が交互に語るような感じで進められていきます。それと同時に、それぞれに場面で彼らが読んでいく短歌も出てきます。

初めのほうは伊坂幸太郎的なストーリーテリングだなと思って親しみやすく読んでましたけど、いきなり、数ページめくったところで既に登場人物の女の子が2股?かけてるというのが驚かされた。あと、エッチの描写がいいね。絶妙ですわ。エロ過ぎず軽すぎずみたいな。初期の辻仁成の青春小説のようだった。

ま、それは置いておいても、この、国友と伊賀という男2人の行動なんかは、結構男の子の成長過程というか、誰もが「あるある」と思う話で、親しみもてますよ。だって、AV見たいからレンタル屋でバイトするって、まんま俺じゃんみたいな。しかも女教師モノが好きってのもおんなじだし。アダルトコーナーにビデオ陳列しに行くのが楽しくて仕方がなかったりした学生時代だったなぁなんてノスタルジーに浸れる。

そういう意味では男の人が読んで「あるある」的な共感を得られるのが読みやすかったところです。

作中では短歌の世界について垣間見られるんですが、作中で国友も教えてもらってますが、短歌って季語はないんですね。単純に57577の言葉が並んでいれば短歌なんだそうだ。その限られた31字の中で詠み手が表現できるか競う(?)ものらしい。

結構何でも短歌になるんだねぇ。