だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

LIONS FOR LAMBS の意味

2008-03-26 21:07:21 | 映画
監督ロバート・レッドフォードの作品一覧。「普通の人々」(80)「ミラグロ/奇跡の地」(88)「リバー・ランズ・スルー・イット」(92)「クイズ・ショウ」(94)「モンタナの風に抱かれて」(98)「バガー・ヴァンスの伝説」(00)、そして最新作の「大いなる陰謀」(07)と、続きます。

俳優として、監督として、製作総指揮として、「シャーロットのおくりもの」(06)では、馬のアイクの声の出演として、今も第1級の映画人として活躍。1937年8月18日、カリフォルニア州サンタモニカ生まれの70歳。ブロンドでハンサムなだけの俳優ではなく、監督としての尊敬も集めています。

「大いなる陰謀」は、出演者の素晴らしさに目を見張ります。トム・クルーズ、メリル・ストリープ、レッドフォード自身。物語は、同時進行の3つのドラマで綴られます。対テロ戦争の実態を“政治” “マスメディア” “軍隊” “教育”のそれぞれの視点から描いています。

ワシントンD.C.午前10時。対テロ戦争をプロパガンダに、大統領への野望を持つ上院議員のアーヴィング(クルーズ)は、世論の支持を得るためTV番組のジャーナリスト、ジャニーン・ロス(ストリープ)をオフィスに招き、自分の戦略を売り込みます。しかし、ベテランのロスは彼の話に疑問を抱くのです。

カリフォルニア大学の歴史学教授マレー(レッドフォード)のかつての教え子、アーネスト(マイケル・ペーニャ)とアーリアン(デレク・ルーク)は、意義ある人生を送りたいとアフガニスタンでの対テロ戦争に志願。現地時間午後6時を過ぎた頃、2人はアーヴィングの仕組んだ戦略の只中、アフガンの高地に向かうヘリの中にいました。

朝7時、教え子の出征に責任を感じていて大学教授のマレーは、優秀だけど世の中の動きに全く無関心で、授業を欠席し続ける生徒トッド(アンドリュー・ガーフィールド)に、行動することの大切さを説いていました。

3つのエピソードがどのように進み、絡んでいくのか、考えただけでもわくわくします。脚本は、「キングダム/見えざる敵」(07)のマシュー・マイケル・カーナハン。兄のジョー・カーナハンは「NARC ナーク」(02)や「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」(07)の脚本&監督。兄弟揃って、いい仕事してます。

アメリカの対テロ戦争の実態と構造を、映画というわかりやすいメディアで浮き彫りにします。無関心ではいられません!

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3 コメント

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映画、大好きです。 (linlilin)
2008-03-27 19:54:53
マヌケさま、たくさんのコメントありがとうございます。いろいろなご意見があるとは思いますが、私は映画を楽しみたいと思ってこのブログを書いています。
映画から、いろんなことを感じたり、考えたり、知らなかったことを学んだり…。なにより、楽しむために長年、劇場に通っています。映画、大好きですから。
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全く同感! (Kino)
2008-03-27 23:16:06
>>映画から、いろんなことを感じたり、考えたり、知らなかったことを学んだり・・・
ワタシの場合も真にその通りです!
映画って楽しんだ後に、いろいろ考えさせられたり、教えられたり、気付かなかったことを気付かせられたり・・・
得るところ大ですよね~
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人それぞれ (linlilin)
2008-03-28 13:19:57
kinoさま、コメントありがとうございました。映画好きを自称して、もう何年たったことやら(笑)学生の頃、世界史の先生が映画好きで、歴史をいろいろな映画を通じて教えてくれたりしました。楽しい思い出です。たとえ、フィクションであっても遥か昔の当時をイメージできる映画って、すごい!と思いました。
映画の見方は、人それぞれ。私は楽しむことを第一にしています。たまには「金返せ!」映画もありますが…。あはは。
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