だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ライラック、愛の香り

2008-03-27 21:42:13 | 映画
ああ~、ラフマニノフ。この名前を聞くと思い浮かべるのが、たまらなく大好きな映画「ある日どこかで」(80)。リチャード・マシスンの原作をマシスン自身は脚色し、「JAWS/ジョーズ2」(78)やTV「CSI:マイアミ」(02~03)のヤノット・シュワルツが監督。主演は、クリストファー・リーヴとジェーン・シーモア。

劇作家リチャード(リーヴ)と、時を超えて恋をするエリーズ(シーモア)の甘く切ないシーンに使われたテーマ曲が、ラフマニノフの“パガニーニの主題による狂詩曲”でした。ピアノとオーケストラのために書かれた、25部からなる変奏曲形式の狂詩曲なんだそうです。(音楽は詳しくなくて…)

1873年4月1日ロシア生まれのセルゲイ・ラフマニノフが、1934年に作曲したこの曲は「愛と死の間で」(91)や「サブリナ」(95)などでも使用。でもやっぱり「ある日どこかで」がぴったり!大好きです。

作曲家、ピアニスト、指揮者として活躍したラフマニノフは、1909年初のアメリカ演奏旅行を経験。1917年のロシア革命を逃れ、翌18年にアメリカに亡命しました。1943年ガンのためビバリーヒルズで死去し、NY市街のロシア人墓地に埋葬されました。

映画「ラフマニノフ ある愛の調べ」(07)は、ラフマニノフの半生を描いた音楽ドラマです。1920年代、NYカーネギー・ホールの初コンサートでの大賛辞、全米ツアーの大成功…と人々の注目を集めるラフマニノフ(エフゲニー・ツィガノフ)。美しくも弾きこなすのが困難な名曲を生み出し、“魔法の手”と呼ばれる技巧を持って完璧に演奏する彼は、熱狂的に迎えられたのです。

しかしそれとは裏腹に生活のため、演奏活動を続けなくてはならない…すると作曲する時間がない…祖国への望郷の念…新曲を書けない焦り…徐々に憔悴していくラフマニノフ。そんなある日、ライラックの花束が届きます。送り主不明のそのライラックの甘い香りに、かつての熱い想いが甦るのでした。

募る想いを込め、交響曲を捧げた年上のアンナ(ヴィクトリヤ・イサコヴァ)。革命に燃える瞳に、心奪われたマリアンナ(ミリアム・セホン)。そして、どんな時もそばにいて支え続ける妻のナターシャ(ビクトリア・トルガノヴァ)。ラフマニノフの名曲誕生の秘話が、語られるのです。

監督は、パーヴェル・ルンギン。天才ピアニストの愛の物語にうっとりしましょう。

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