だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

死に結ばれた3人

2011-11-06 21:03:39 | 映画
ケンタッキー州ルイビル出身の映画監督、ガス・ヴァン・サントは1952年7月24日生まれの59歳。デビュー作は、製作、脚本、監督、編集した「マラノーチェ」(85)ですが、公開は2007年。

日本では、マット・ディロン主演「ドラッグストア・カウボーイ」(89)が初お目見えでした。続いて、リヴァー・フェニックスとキアヌ・リーヴス主演「マイ・プライベート・アイダホ」(91)。

ユマ・サーマン主演「カウガール・ブルース」(93)、ニコール・キッドマン主演「誘う女」(95)、ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン、ベン・アフレック主演「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(97)

ヴィンス・ヴォーン主演「サイコ」(98)、ショーン・コネリー主演「小説家を見つけたら」(00)、ジョン・ロビンソン主演「エレファント」(03)←カンヌ国際映画祭パルムドール&監督賞受賞!

マイケル・ピット主演「ラストデイズ」(05)、ゲイブ・ネヴァンス主演「パラノイドパーク」(07)。ショーン・ペンとジェームズ・フランコ主演「ミルク」(08)では、実在の人物ハーヴィー・ミルクを描きました。

メジャー作品もありますが、サント監督の目線はいつも普通と違う弱者に向けられています。それも男子に。少年だったり青年だったり、大人でも決して枠にはめられた男ではないのです。

永遠の僕たち」(11)もまた、ひとりぼっちの少年が主人公です。交通事故で両親を亡くした少年イーノック(ヘンリー・ホッパー)。彼は臨死体験をしたことで、死に囚われた毎日を送っていました。

イーノックの話し相手は、彼だけに見える日本人青年ヒロシ(加瀬亮)。そんなイーノックの日常は、他人の葬式を覗いて歩くこと。ある日、ある葬式に紛れ込んだイーノックは参列者から見咎められます。

困っている所をアナベラ(ミア・ワシコウスカ)に助けられます。彼女は難病に冒され、余命3ヶ月と宣告されていました。それからの2人は一緒に過ごすようになります。ヒロシも一緒に…。

イーノックを演じるのは、昨年5月29日がんのため亡くなったデニス・ホッパーの息子。本作がデビュー作。似てる。ダニー・エルフマンの音楽に乗って、3人の物語を見届けましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする