だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

華麗なる、スウィントン

2011-11-26 21:52:06 | 映画
渋谷のBunkamura ル・シネマは、今年7月4日~12月22日まで設備改修工事のため、休業してします。なんでも観客のより快適な環境を目指しているそうな。それはうれしいことです。

リニューアルオープン後は、全席指定席になるそうです。ふむ。ここは毎週火曜日が1000円の日で、毎月1日と毎週日曜日の最終回も1000円です。火曜日は相当な混雑ぶりで、避けていますけど。

そしてようやくリニューアルオープンを1ヶ月後に控え、上映作品をご紹介。イタリア映画「ミラノ、愛に生きる」(09)です。監督は、1971年イタリアのパレルモ出身のルカ・グァダニーノ。

繊維業で成功を収めたレッキ家のタンクレディ(ピッポ・デルボーノ)に見初められ、妻となったロシア人のエンマ(ティルダ・スウィントン)は3人の子供に恵まれ、何不自由なく暮らしていました。

家長エドアルド・シニア(ガブリエーレ・フェルゼッテイ)の誕生日、晴れて後継者に指名されたタンクレディと息子のエドアルド・ジュニア(フラヴィオ・パレンティ)。この日、エンマはある出会いをします。

パーティにやった来たエドの友人、シェフのアントニオ(エドアルド・ガブリエリーニ)でした。彼の料理にすっかり魅了されるエンマ。3人の子供たちが成人し、孤独を感じていたエンマにある感情が甦ります。

やがてエンマとアントニオは恋に落ちるのでした…。しかし、それは取り返しのつかない悲劇を招く情事だったのです。ミラノの大富豪の女主人と年下の恋人。息子の友人との情事が招く悲劇。

う~む、まるでヴィスコンティ映画のよう~。華麗で重厚な貴族一族の没落を描いた「山猫」(63)を思い出します。衣装デザインは本作でアカデミー賞にノミネートされた、アントネッラ・カナロッツィ。

ジル・サンダーやフェンディの衣装、ダミアーニのジュエリーを使用。ところでスウィントンは、1960年11月5日ロンドン出身。デレク・ジャーマン監督「カラヴァッジオ」(86)でデビュー。

サリー・ポッター監督「オルランド」(92)、ダニー・ボイル監督「ザ・ビーチ」(99)、フランシス・ローレンス監督「コンスタンティン」(05)、「ナルニア国物語」シリーズの白い魔女など。ぜひ、見ましょ。
コメント
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