だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

華麗なるヴィスコンティ芸術

2006-08-29 22:14:39 | 映画
私が見たルキノ・ヴィスコンティ作品は、「夏の嵐」(54)「若者のすべて」(60)「山猫」(63)「異邦人」(68)「地獄に堕ちた勇者ども」(69)「ベニスに死す」(71)「ルードウィヒ/神々の黄昏」(72)「家族の肖像」(74)…。一部は、名画座やTV放映で見ました。

ヴィスコンティと言えば、豪華なセットや美術品、そして衣装、華麗なる様式美、オペラやクラシックなどの音楽、どれをとってもまさに芸術。原作のあるものもありますが、脚本もヴィスコンティが書いています。

1906年11月2日イタリア、ミラノで、貴族の家系に生まれました。「山猫」や「イノセント」(76)では、自身の環境を描き、自らの同性愛は、「ベニスに死す」で痛いほど伝わっています。人間の弱さ、家族の崩壊、貴族階級の終焉、ヴィスコンティの作品は見るものをひととき、華麗なる別世界へと誘うのです。

代表作3作が、「ヴィスコンティ生誕100年祭」で上演されます。
(1)「山猫」出演:バート・ランカスター、アラン・ドロン、ラウディア・カルディナーレ、ジュリアーノ・ジェンマ、オッタヴィア・ピッコロ。
(2)「ルードウィヒ/神々の黄昏」出演:ヘルムート・バーガー、ロミー・シュナイダー、トレヴァー・ハワード、シルヴァーナ・マンガーノ。
(3)「イノセント」出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ、ラウラ・アントネッリ、ジェニファー・オニール、ディディエ・オードパン。

華麗なるヴィスコンティ芸術を、大きなスクリーンで見るチャンスですね。危険な美しさのアラン・ドロン、一番美しい時のヘルムート・バーガー、甘く上品なジャンカルロ・ジャンニーニ、眩しく輝くラウディア・カルディナーレ、溌剌として知的なロミー・シュナイダー、官能的なラウラ・アントネッリ。ああ~、美の世界!

ヴィスコンティは、1976年3月17日ローマで亡くなりました。今年は生誕100年。もし、ヴィスコンティを知らないのなら、それは一生の損です。見に行きましょう。
コメント (3)
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