だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

孤高のヴァンパイア

2006-08-01 21:57:58 | 演劇
東宝サマーシーズンのミュージカルは、「ダンス オブ ヴァンパイア」。2ヶ月公演の半分が過ぎました。この作品は、「エリザベート」や「モーツァルト!」でおなじみのウィーンミュージカルの最新作!作者も同じ、脚本・歌詞ミヒャエル・クンツェ。今回の音楽は、ジム・スタインマン。

彼は、映画「ストリート・オブ・ファイヤー」「フットルース」(84)で有名。このミュージカルにも「ストリート・オブ・ファイヤー」のテーマ曲が使われています。興味深いのは、原作となった物語がロマン・ポランスキー監督の「吸血鬼」(67)だということ。

映画の方でご紹介すると、アブロンシウス教授と助手のアルフレッド(ロマン・ポランスキー)の2人が吸血鬼退治の旅の途中、トランシルバニアの田舎町に宿泊します。宿の娘サラ(シャロン・テート)が、入浴中に吸血鬼に拉致。

追いかけて行くと、そこはクロロックス伯爵の屋敷。彼は吸血鬼で、彼の息子はホモセクシャルという設定。映画はドラキュラ映画のパロディ満載で、ポランスキーらしいセクシーさもいっぱい!結末もひねってます。なんだか懐かし~い。シャロン・テートはこの映画で監督と結婚。

舞台の方は、ほぼ忠実。しかし、日本の東宝ミュージカルはレベルが高い!クロロックス伯爵役は山口祐一郎、アブロンシウス教授役は市村正親、サラ役は大塚ちひろ、助手のアルフレート役は泉見洋平、伯爵の息子ヘルベルト役は吉野圭吾(!)、せむし男のクコール役は駒田一。(8/1マチネ)

私は市村さんと祐一郎(親しみを込めて、そう呼んでいます♪)が劇団四季の時代、本当に良く見ていました。先輩後輩の間柄で、四季の舞台でも競い合っていました。その2人が退団後の紆余曲折を経て、共演している姿を改めて見ると感慨深いです。

市村さんの軽いキャラのプロフェッサーは、ひたすらかわいく、チャップリン風で拍手喝采。ホントに観客の心を掴むのがうまい!そして祐一郎は、貫禄も十分で重厚な衣装とロングヘアのかつらで、姿かたちの美しさと言ったら!ホレボレ♪

そして歌声も見事。相変わらずの強弱をつけた歌い方は、聞き惚れるのみ。歌の最後に聞かせてくれる、声量にはただただ感動~。大ファンです。

念のため言っておきますが、市村さんもファンですので。ロックミュージカルとうたっていますが、祐一郎だけは“孤高のヴァンパイア”を演じ切っていました。また見たいな♪
コメント
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