だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

「冷血」を書いた男

2006-08-20 22:24:25 | 映画
今一番見たい映画、というか今年一番見たい映画かも。それが「カポーティ」。もう~待ちきれない気分!今年のアカデミー賞で主演男優賞を受賞した、主役のフィリップ・シーモア・ホフマンのファンでもあるし。彼がここまでメジャーになることは、いつかきっとと思っていました♪

いつも主人公の側や、相手役としてキラッと輝いていたホフマン。注目していましたとも!「ツイスター」(96)「ブギーナイツ」(97)「ハピネス」(98)の頃には、私の大好きな俳優のリストにしっかり加わっていました。「ハピネス」は、傑作です。

99年は大収穫の年。「フローレス」「リプリー」「マグノリア」と、いずれもホフマンの演技に魅了されました。私的には「フローレス」のドラッグ・クィーンのラスティ役に惚れ込んでます。この手の役が、好きなんだなぁ~♪相手役がデ・ニーロというのも良いですよね~。

その後も彼の出演作は欠かさず見ていますが、つい最近ではなんと「M:i:Ⅲ」(06)に敵役として出演。ちょっとびっくり。今までの路線と違いすぎるから。まっ、オスカースターとなるとこういうのもアリかな…。

で、映画ですが、この有名な作家トルーマン・カポーティは、「ティファニーで朝食を」が良く知られています。映画化の時、ヘップバーンよりモンローの方が良かったと言ったことも有名。学生の頃から小説を書き、ザ・ニューヨーカー誌でアルバイトをしながらも描き続けていました。

彼は当時としては珍しく、ゲイを公言。そんな彼が、1959年カンザス州の田舎町で起きた一家4人惨殺事件に目を向けます。6年にも及ぶ緻密な調査と取材による、ノンフィクション・ノベルの創作にかかるのですが、それが小説『冷血』。

リチャード・ブルックス監督、ロバート・ブレイク、スコット・ウィルソン主演「冷血」(67・TVM)の原作です。この映画も見応えがあります。必見!

『冷血』を書くために犯人の1人、ペリー・スミスに取材するのですが、彼の死刑判決後、執行が延期を繰り返され、しかもペリーが殺人理由を語らないため、小説が完結しない…。カポーティのジレンマが手に取るようです。映画は、ここを丁寧に描いていくのです。

監督は、ホフマンの旧友でもあり、本作が初となるベネット・ミラー。共演者もすごいです。「マルコヴィッチの穴」(98)のキャサリン・キーナー、「アダプテーション」(02)で助演男優賞のクリス・クーパー、「13デイズ」(00)でケネディを演じたブルース・グリーンウッド、「未知との遭遇」(77)のボブ・バラバン。魅力的なペリーを演じるのは、クリフトン・コリンズ・Jr。早く見た~い!
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