「白雪姫と鏡の女王」(「Mirror Mirror」2012年・米)
監督 ターセム・シン
脚本 マーク・クライン ジェイソン・ケラー
原案 メリッサ・ワラック
音楽 アラン・メンケン
衣装デザイン 石岡 瑛子
出演 ジュリア・ロバーツ
リリー・コリンズ
アーミー・ハマー
いやあ、まさに女性時代の「白雪姫」(笑)。
その白雪姫が最初に現れた時、イモトかと思って半分吹いた。
皆が知ってる童話も、荒唐無稽に、ここまで換骨奪胎してればOKで、大人
が充分楽しめる作品になってると思います。
その変えた部分が全部、可笑しい。
小人の職業、二人の出会い、ポチにされる王子、勇ましい白雪姫。
白い服を着てる時は、どうしてもイモトが浮かんできて余り可愛く感じなかっ
たのですが、鍛えられて青い服になり凛々しくなると、あの太い眉毛が俄然チ
ャーミングになってくる。(笑)
それにしても王子様、フェンシングが上手くて歯がキラリン!の所は「グレー
ト・レース」のT・カーティスみたいだけど(中盤以降、顔も何となくT・カーティス
に似て見える)、よく考えると、殆ど役に立ってない情けなさ、女が強い時代の
「王子様」って悲しいなァ。
七人の小人達の女親分、黄門さまが「○○○くの○頭」になった時のような展開
になるけど、まあ、その辺はご愛敬。
ただ、二人のファースト・キスが終わってから「THE END」が出るまでが若
干冗長。
怪物の正体は大体見えてるし、あのシーンは日本で言えば「忠臣蔵」の討ち
入りシーンと同じ運動会、大人になると、そんなにオモシロオカシイものじゃな
い、結婚式のシーンも必要以上に長い気がしました。
〆のミュージカル・シーン。
歌と踊りがないとディズニー印じゃないって事かな。
楽しくて悪くないシーンだとは思うし、近年のミュージカル・ナンバーの中では
かなりの優れモノ。
ただ、あそこで姫が町の姐さんにまで落ちちゃった。(笑)
まあ、楽しいからいいんですけどね・・・。
それと、最後、カメラが湖面に落ちてくシーン、通常なら、これは黒いオチに
繋がるんだけど、そうでもないみたいだし、よく解かりません、何なんだろう。
白雪姫を演じたL・コリンズ、中々、品が有って良かったと思います。
結婚式のシーンでは、あからさまにA・ヘップバーンを意識したような顔作り
だったけど(その為に必要以上に太い眉毛にしてたのかと思った)、流石にヘ
ップバーンのような気品までは出せませんでしたね。
「お后」、この役を、今、演れる人はJ・ロバーツかN・キッドマンくらいじゃな
いかな。
キッドマンも「ウソツキは結婚の始まり」を見て、かなりハジけた演技が出来
ると知ったけど、ロバーツの方が「臭い」フリや台詞を、よりナチュラルに出来
るから、この配役はピッタリだったと思います。
個人的には、大変、楽しく面白い作品でした。
紹介して下さったreikoさん、ありがとう!
監督 ターセム・シン
脚本 マーク・クライン ジェイソン・ケラー
原案 メリッサ・ワラック
音楽 アラン・メンケン
衣装デザイン 石岡 瑛子
出演 ジュリア・ロバーツ
リリー・コリンズ
アーミー・ハマー
いやあ、まさに女性時代の「白雪姫」(笑)。
その白雪姫が最初に現れた時、イモトかと思って半分吹いた。
皆が知ってる童話も、荒唐無稽に、ここまで換骨奪胎してればOKで、大人
が充分楽しめる作品になってると思います。
その変えた部分が全部、可笑しい。
小人の職業、二人の出会い、ポチにされる王子、勇ましい白雪姫。
白い服を着てる時は、どうしてもイモトが浮かんできて余り可愛く感じなかっ
たのですが、鍛えられて青い服になり凛々しくなると、あの太い眉毛が俄然チ
ャーミングになってくる。(笑)
それにしても王子様、フェンシングが上手くて歯がキラリン!の所は「グレー
ト・レース」のT・カーティスみたいだけど(中盤以降、顔も何となくT・カーティス
に似て見える)、よく考えると、殆ど役に立ってない情けなさ、女が強い時代の
「王子様」って悲しいなァ。
七人の小人達の女親分、黄門さまが「○○○くの○頭」になった時のような展開
になるけど、まあ、その辺はご愛敬。
ただ、二人のファースト・キスが終わってから「THE END」が出るまでが若
干冗長。
怪物の正体は大体見えてるし、あのシーンは日本で言えば「忠臣蔵」の討ち
入りシーンと同じ運動会、大人になると、そんなにオモシロオカシイものじゃな
い、結婚式のシーンも必要以上に長い気がしました。
〆のミュージカル・シーン。
歌と踊りがないとディズニー印じゃないって事かな。
楽しくて悪くないシーンだとは思うし、近年のミュージカル・ナンバーの中では
かなりの優れモノ。
ただ、あそこで姫が町の姐さんにまで落ちちゃった。(笑)
まあ、楽しいからいいんですけどね・・・。
それと、最後、カメラが湖面に落ちてくシーン、通常なら、これは黒いオチに
繋がるんだけど、そうでもないみたいだし、よく解かりません、何なんだろう。
白雪姫を演じたL・コリンズ、中々、品が有って良かったと思います。
結婚式のシーンでは、あからさまにA・ヘップバーンを意識したような顔作り
だったけど(その為に必要以上に太い眉毛にしてたのかと思った)、流石にヘ
ップバーンのような気品までは出せませんでしたね。
「お后」、この役を、今、演れる人はJ・ロバーツかN・キッドマンくらいじゃな
いかな。
キッドマンも「ウソツキは結婚の始まり」を見て、かなりハジけた演技が出来
ると知ったけど、ロバーツの方が「臭い」フリや台詞を、よりナチュラルに出来
るから、この配役はピッタリだったと思います。
個人的には、大変、楽しく面白い作品でした。
紹介して下さったreikoさん、ありがとう!
コメント、TBありがとうございます
女性は守られるだけの存在ではなくなりましたね>
考えたら、悲しい「空気」は王子様ばかりじゃなかった。
製作側の悪意?すら感じる程、セレブの男達は皆、悲惨。(笑)
王子>見ての通り(爆)
陪臣>日和見でオベッカ使いの意気地なし
伯爵>エロ親父
王様>「神が私に与えた権限」じゃなく「自分が自分に与えた権限」なんてトンチンカンな事言わせられた挙句、最後のダンスに入れてもらえない(最後、姫が外へ出て行く時、左右の衛兵まで王様置いて走り出した感じがした~又、借りたので、明日、確認してみます(笑))
マトモな男が居ない・・・。
一番可笑しかった台詞が
(姫「いつも通りの話の結末を変えたいの」)
王子「人は、それを望んでるんだ!」
なんですけど、これって、状況に合わせて書き換えると
「行ってくるから、待ってなさい」
「ダメよ、行かないで!」
になるから(勝手に断定)、これも完全に男女逆転してるし、鍵が無ければ何も出来ないって、まるで貞操帯。(下品スイマセン)
ええと・・・話題変えます!
ロバーツは、好きでも嫌いでもないのですが、
キッドマンが演ると、少し無理感が出そう、ロバーツだと、本当に「そのまま」って感じ。(笑)
適役だったと思います。
これに懲りずに、又、おいで下さい。(汗)
コメントありがとうございます
イモト>何か、彼女も、いつも服が白いような気がして来ました。(笑)
「グレートレース」>あっちも、フェンシングでカーティスがN・ウッドを軽くあしらってましたね。
馬に蹴られないし圧勝でしたが。
一瞬「~馬に蹴られて死んじまえ」の前の言葉は「○カは」だったけ、と勘違いしてしまいました。(笑)
言い訳>せめて、王子の面子より「男」であって欲しかった・・・。
かなりのナルシスト?
活躍の場>役に立ったのは、短剣蹴飛ばしただけ!(涙)
ラストの結婚式とSW
言われてみれば、確かに!
ラストの湖面に落ちるカメラに関しては、宵乃さんがmiriさんの所で詳しく説明してくれてますので、
参考になると思います。
僕は、ようやく理解できた気がしました
実は、今日、又、借りて来てしまいました。
仕事の合間、合間に(この時期、ヒマなもんで)、剣の練習~ラストまで見直しました。(笑)
エンド・ロールのシーン>
記事をUPした後、どこかで読んだのですが、
監督は一度、アレをやってみたかったそうです。
(やっぱり、血が疼くんでしょうね)
アリャリャ・・・ちょっと台無しじゃないの、と思ったのは本当ですが、
楽しい映画だし、これもアリだなと、僕は納得しました。
このシーン、毎日youtubeで見てるんですよ、おまけに、今日、また借りてきちゃった。(汗)
このシーン、楽しいんだもン。(爆)
(王様、何故か除け者だし)
一番好きなのは、小人と剣の練習をしてる所~王子と一戦交えてる所。
宵乃さんの説明、実に助かりました。
でも、宵乃さんのレスにも書いたように、今度使うのは王子かも、
「鏡よ鏡、ボクちゃんの邪魔をしてるのは誰あれ?」(笑)
コメント欄の件で、お手間をとらせてしまった事、お詫び致します。
王子とは言っても皇太子とは言ってないから、姫の所へ婿養子に来るのかな。
今のエリザベス女王とフィリップ殿下みたいになるんでしょうね。
只でさえ肩身狭いのに、セミ・ヌードで逆さ吊りとか、ポチにされて泣いてたとか、随分弱み握られてて・・・同情します。(笑)
宵乃さんのmiriさんの所での説明、読ませて頂きました。
ナルホドでした。(ありがとうございます)
姫の最後の勝ち誇ったような冷笑と何となく繋がった気がします。
(表面は楽しかったけど、やっぱり「本当は怖いグリム童話」なのかも)
でも、でも・・・、いつも尻に敷かれて頭の上がらない王子が、
「鏡よ鏡、世界で一番男前なのは誰あれ?」
と、やりだすかもしれませんよ。(笑)
女性は守られるだけの存在ではなくなりましたね。
>女が強い時代の「王子様」って悲しいなァ。
あれはあれで、かわいかったです。笑
言い訳ばかりでは困りますが(^^;
なさけないところをさらけだしてくれるのも時には必要かしら。
でも、この王子様は最後、完全に「空気」でした。
実は今では顔も思い出せません・・・・・。
>ロバーツの方が「臭い」フリや台詞を、よりナチュラルに
>出来るから、この配役はピッタリだったと思います。
キッドマンよりはやっぱりロバーツでしょうね。
私は正直ロバーツは苦手で嫌いな部類だったのですが、
この「素」ではないかと思えるくらいイキイキとした
嫌味な女王の演技でロバーツのことが少し好きになりました。笑
>その白雪姫が最初に現れた時、イモトかと思って半分吹いた。
この部分を読んで、自分も吹きました。
確かに・・・(笑)
>それにしても王子様、フェンシングが上手くて歯がキラリン!の所は「グレート・レース」のT・カーティスみたいだけど(中盤以降、顔も何となくT・カーティス
に似て見える)
これも、似てるなぁと思ってみてました。
>「王子様」って悲しいなァ。
言い訳も情けないですよねぇ・・・
女性二人が主役とは言え
もう少し活躍の場が与えられても
良かった気もしますね~。
個人的には
笑いながら観ながら
最後にちらっと“白雪姫”の悪意が見えて
ニヤッとしてしまいました。
>ただ、あそこで姫が町の姐さんにまで落ちちゃった。(笑)
仰るとおりですね~!
私はインド風にはしてほしくなかったです。
やりたいなら、それなりの(内容の)作品を作れば良いと思います☆
>それと、最後、カメラが湖面に落ちてくシーン、
宵乃さんのご説明でよく分かりました。
ご用心、ご用心、ですね☆
>フェンシングが上手くて歯がキラリン!の所は「グレート・レース」のT・カーティスみたい
わたしも思いました!
でも、比べたら可哀相なくらい情けない役でしたね。それが余計に可笑しくて。
それにしても、扱いやすくて尻に敷きやすい男が好みだなんて、あの姫も女王の悪影響をしっかり受けてると思います(笑)
>カメラが湖面に落ちてくシーン
鉦鼓亭さんのおかげで勘違いに気付けました。色々と考えるきっかけを下さってありがとうございます!
詳しくはmiriさんのところに書きましたが、きっと鏡の精(水鏡?)が虎視眈々と狙っているんでしょうね~。
ホント面白い作品でした。
今回もご参加ありがとうございます♪