「第七の封印」(「Det sjunde inseglet」/「The Seventh Seal」、1957年、スウェーデン)
監督 イングマール・ベルイマン
脚本 イングマール・ベルイマン
撮影 グンナール・フィッシェル
美術 P・A・ルンドグレン
音楽 エリク・ノルドグレン
出演 マックス・フォン・シドー
ベント・エケロート
グンナール・ビョルンストランド
ビビ・アンデショーン ニルス・ポッペ
10年に渡る十字軍の遠征。
騎士は神への疑問と倦怠の中、ようやく帰国を果たすが故郷は神の不在を
示すかのようにペストが蔓延していた・・・。
観ていて飽きないのだけど「解んねぇ」(笑)
苦手のベルイマンなので第七の封印の意味を事前に調べておいたけど、や
っぱり駄目でした。
例えばラスト前の従者の台詞を「神の不在時に祈る事の無意味さ」と解釈し、
それでも祈らずにいられない人間と神の関係の考察とする事も出来なくはな
いけど、結局、解らない事を無理矢理こじつけてるだけ。
助監督時代の黒澤監督が適当な答えをした時、それを聞いていた師匠の山
本嘉次郎に生涯只一度怒られたという「知らない事は、正直に知らないと言う
んだ!」の言葉、それに僕も従えば「解りませんでした!」と書くしかないです
ね。(汗)
なので、枝葉の部分で気付いたことを。
ベルイマンも黒澤監督の「羅生門」に影響を受けた一人と読んだ事があるの
ですが(「処女の泉」)、この作品でも森の撮影にそれを感じました。
特に旅芸人の座長が死ぬシーン、地形といい構図といい「羅生門」そっくり。
あと元神父が生きてく為、死人から腕輪を奪う所は芥川龍之介の「羅生門」
に出てくる老婆の行為に似てて、ベルイマンは芥川も読んだのかな?という気
がしました。(笑)
多分、これで三度目のビビ・アンデショーン(僕はアンデルソンと覚えてた)、
今迄、記憶に残らない人でしたが、こんなに可愛くて綺麗な人だったんですね、
今回でしっかり覚えた気が・・。(汗)
難解なこの作品で煙草休憩を入れずノンストップで観られたのは、ベルイマ
ンの演出に惹き付けられたのもあるけど、しっかりした構図、そしてモノクロの
素晴しい美しさにもあったと思います。
最上級の撮影でした。
※死神が6人を引き連れて行くシーン、「ハメルーンの笛吹き」を連想してしま
いました。
※「死神」は「消えるよ、消えるよ、ほら消えた」の方が僕には合ってる。(汗)
2016.11.3
DVD
監督 イングマール・ベルイマン
脚本 イングマール・ベルイマン
撮影 グンナール・フィッシェル
美術 P・A・ルンドグレン
音楽 エリク・ノルドグレン
出演 マックス・フォン・シドー
ベント・エケロート
グンナール・ビョルンストランド
ビビ・アンデショーン ニルス・ポッペ
10年に渡る十字軍の遠征。
騎士は神への疑問と倦怠の中、ようやく帰国を果たすが故郷は神の不在を
示すかのようにペストが蔓延していた・・・。
観ていて飽きないのだけど「解んねぇ」(笑)
苦手のベルイマンなので第七の封印の意味を事前に調べておいたけど、や
っぱり駄目でした。
例えばラスト前の従者の台詞を「神の不在時に祈る事の無意味さ」と解釈し、
それでも祈らずにいられない人間と神の関係の考察とする事も出来なくはな
いけど、結局、解らない事を無理矢理こじつけてるだけ。
助監督時代の黒澤監督が適当な答えをした時、それを聞いていた師匠の山
本嘉次郎に生涯只一度怒られたという「知らない事は、正直に知らないと言う
んだ!」の言葉、それに僕も従えば「解りませんでした!」と書くしかないです
ね。(汗)
なので、枝葉の部分で気付いたことを。
ベルイマンも黒澤監督の「羅生門」に影響を受けた一人と読んだ事があるの
ですが(「処女の泉」)、この作品でも森の撮影にそれを感じました。
特に旅芸人の座長が死ぬシーン、地形といい構図といい「羅生門」そっくり。
あと元神父が生きてく為、死人から腕輪を奪う所は芥川龍之介の「羅生門」
に出てくる老婆の行為に似てて、ベルイマンは芥川も読んだのかな?という気
がしました。(笑)
多分、これで三度目のビビ・アンデショーン(僕はアンデルソンと覚えてた)、
今迄、記憶に残らない人でしたが、こんなに可愛くて綺麗な人だったんですね、
今回でしっかり覚えた気が・・。(汗)
難解なこの作品で煙草休憩を入れずノンストップで観られたのは、ベルイマ
ンの演出に惹き付けられたのもあるけど、しっかりした構図、そしてモノクロの
素晴しい美しさにもあったと思います。
最上級の撮影でした。
※死神が6人を引き連れて行くシーン、「ハメルーンの笛吹き」を連想してしま
いました。
※「死神」は「消えるよ、消えるよ、ほら消えた」の方が僕には合ってる。(汗)
2016.11.3
DVD
コメントありがとうございます!
難解でも、分からなくても、映画として面白い映画というのはあると思います☆
>僕は余りそういう経験がないのですが、この作品はまさしく「それ」でした。
「ハメルーンの笛吹き」
>今日、WIK見たら「ハーメルン」だった。(大汗)
大鎌と砂時計を角笛にすればハメルンだなっと、そんな気がしたので。
朝、filmark見たら、コメントトップの人が同じ事書いてました。(笑)
作ってた本人も分かっていたのかどうか?
>まぁ、それはないでしょう。(笑)
只、幼い頃から宗教に縛られる西洋人(これはキリスト系だし)には、日本人よりストンと落ちるものがあるんだろうなと思いました。
いろいろな監督に影響を与えた作品だし、あのW・アレンが最も影響を受けた作品と書いてるくらいですから。
明日の音楽映画>調べてないので正確には知らないのですが、あの国の作品だし、あのコンビだから多分そうじゃないかと。(汗)
>難解なこの作品で煙草休憩を入れずノンストップで観られたのは、ベルイマンの演出に惹き付けられたのもあるけど、
>しっかりした構図、そしてモノクロの素晴しい美しさにもあったと思います。
> 最上級の撮影でした。
書かれた点は、本当に良かったですネ~!
難解でも、分からなくても、映画として面白い映画というのはあると思います☆
>※死神が6人を引き連れて行くシーン、「ハメルーンの笛吹き」を連想してしまいました。
そうですね、きっとそれもあるんだと思います。
怖い復讐とはちょっと違うかもしれないけど、その中にちょっとはあるような気がします。。。
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