セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「完全なる報復」~補足

2013-07-27 22:38:39 | 映画日記/映画雑記
 映画のファースト・カットは非常に重要なものだと思います。
 「完全なる報復」のファースト・カットはビルの天辺に鎮座してる銅像。
 「あれ、何なんだろう?」(途中で、もう一回出てきたから意味があるはず)と思ってたのですが、
 先週は疲労のピークだったので、調べもせず記事を書いてしまいました。(言い訳~単に面倒くさかっただけ~笑)

 という訳で仕事も一段落した週末、調べてみました。
 あれ市庁舎の建物の天辺だったんですね、ウィリアム・ペンという人のモニュメントでした。
 詳しくはwikで調べてみて下さい。
 この人は、フィラデルフィアの領主で名付け親みたいな人ですが、思想家の部類に属する人のようです。

 多分、あのシーンの意味は、wikによれば、、
 ~開拓地のための自由憲章の草稿を書き上げた。自由で公平な裁判、信教の自由、不当に収監されない自由、自由選挙を保証した。
 の、「自由で公正な裁判」(もしかしたら「不当に収監されない自由」も含むのかも)を象徴したものだったと思います。

 ついでに、彼の書いた「揺れる砂上の楼閣」の一節
 「汝が良く支配しないのなら、汝は神のために支配しなければならず、その為に神に支配される・・・。神に支配されないものは、暴君に支配されることになる。」
 も、加味されてるのかもしれません。
 まあ、この辺はアメリカ人じゃないと、感覚的に理解できない事柄かもしれませんが。
 (外国人が一万円札の「顔」を見たって、人物も意味も解からないのと一緒~笑)

 ファースト・カットは、原題を意味しながら内容とは相反する皮肉的表現の「序」だったのかもしれません。
 (この銅像は「ビリー(ウィリアム)・ペンの呪い」とも言われてるそうです)

 という訳で、ちょっと勉強してみました。(笑)

※「ビリー・ペンの呪い」から、作中、ビリー、ウィリアム、もしくはアナグラムで隠されてるのか調べてみました。
 主要人物でアナグラムを使用してる者は無し、弁護士役?の人がビルだからウィリアムと同義だけど「弁護士の呪い」という
 のも変だし、この線は無さそうかな。(笑)
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2 コメント

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Unknown (宵乃)
2013-07-28 10:38:31
お~、素晴らしいですね!
わたしなんかファーストカットに銅像が映っている事すら忘れてました。
「自由で公正な裁判」なんてもう存在しないという意味で爆破しようと思ったんでしょうか?

アナグラムまで調べたんですか…!?
もしかして、キーとなるモノが出てくれば、いつもやってらっしゃる?
すごいです…!尊敬します。

この記事もリンク張らせて頂きますね~。
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Unknown (鉦鼓亭)
2013-07-28 12:19:55
 宵乃さん、いらっしゃいませ!
 コメント、リンクありがとうございます

ずっと引っ掛かってたのですが、昨日、一ヶ月ぶりのノンビリした週末だったので、ちょっと調べてみました。
これが出来るのもPCの時代だからですね、昔だったら図書館にでも行かなければ調べようがなかった。

「自由で公正な裁判」なんてもう存在しないという意味で爆破しようと思ったんでしょうか?>
多分、その意味も含まれてたんじゃないでしょうか。
これで、最後の標的が市庁舎内だった事が、少し理解できた気がします。

アナグラム>普段はそんなメンドイ事しませんよ。(笑)
でも、ほら、「呪い」にアナグラムって、よく関係するじゃないですか。
暇だったんです(酒入ってたし~爆)

本日、午前の部で「アフリカの女王」を観ました、午後の部は何にしようかな。
昼食後、TUTAYAに行ってきます。
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