セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「ジョー・ブラックをよろしく」

2015-12-07 23:24:24 | 映画感想
 「ジョー・ブラックをよろしく」(「Meet Joe Black」、1998年、米)
   監督 マーティン・ブレスト
   脚本 ロン・オズボーン   ジェフ・レノ  
       ケヴィン・ウェイド   ボー・ゴールドマン
   撮影 エマニュエル・ルベツキ
   美術 ダンテ・フェレッティ
   音楽 トーマス・ニューマン
   出演 ブラッド・ピット
       アンソニー・ホプキンス
       クレア・フォラーニ

 来月、還暦だから、いい加減カッコつけは止めて素直になる頃かもしれな
い。(笑)
 恋愛映画は、この歳になっても大が付くくらい好きなんだと思います。
 ハッピーエンド、悲恋モノ、ほぼ「何でも来い!」でしょう。

 だから、この作品も好きなタイプ。
 マトモなA・ホプキンスって初めてかもしれないけど良かった。
 ヒロインもモデルっぽい女優さんだけど、とてもキュートに見える時があっ
て合格。
 ブラピは・・・まぁ男だから、どうでもいい。(笑)
 (僕達の世代だと、彼の顔の骨格ってR・レッドフォード~寅さんと、ちょっと
造作が違うだけなのに(汗))
 ストーリーも超大金持ちというのが多少気に入らないけど、そうしないと社
内抗争の面白味が無くなるから、これでOK。
 多分、これからも何回か観る事になると思います。

 ・・・で、済ましたいけど。(笑)
 やっぱり、神様(死神だって)は全知全能でないとね。
 神様に「勉強になった」なんて言われたら、人間、立つ瀬がないです。
 そして、最大の問題はラストでしょう。
 今のハリウッドのハッピーエンド縛りは解っているけど、これは「悲恋物語」
にするべき作品だと思います。
 確かに話を上手く繋ぎ、「橋」の象徴性を生かしてハッピーエンドに持って来
てるけど、その強引な力技で話の整合性もファンタジー性も全部吹っ飛んじゃ
った。
 (神様なんだから得意の「神隠し」でよかったのに)
 3時間の作品を最後の5分でブチ壊す勇気は買うけど、DVDは買わない結
果に・・・。

 リクエストして頂いた方には申し訳ないような感想になりましたが、DVD買い
はしないけど借りたり、オンエアがあった時は見る事が多いと思います。 
 「恋愛映画」、好物ですから。
 教えて頂き感謝!です。

 今日の難クセ(こういう性分なんです、許して下さい)
※医療機器が警告音を鳴らさないのは死神だから?
※ピーナッツバターの一瓶くらい「お持たせ」しなきゃ。(また来られても困るけ
 ど(笑))

 2015.12.6
 DVD

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 何と、まあ! 神ともあるに 恋知らず 裁かれし者は 哀れなりけり

 金もあり 愛も手に入れ 望月の 欠けたることも なしと思えば
 (道長の無断拝借)
 
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12 コメント

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おはようございます (宵乃)
2015-12-08 08:02:37
>3時間の作品を最後の5分でブチ壊す勇気は買うけど

あはは、そうなんですよね。今回は自分なりに納得できたけど、初見時は「え~!?」という感じで、どうしてこれでOKだと思ったのか謎です(笑)
冒頭の2回轢くところもやりすぎ感あるし、大雑把な性格なひとがつくったのかな?

でもまあ、色々と考えさせられるところもあるし、ファンタジックでロマンティックな良作でしたね。
ヒロインが美人だし!

ブラピはキレイだと思うけど、私も骨格が気になるというか、好みじゃないです。役者としては応援してます。

けっこうお気に召したようで良かったです。今回もご参加ありがとうございました♪
返信する
いらっしゃいませ! (鉦鼓亭)
2015-12-08 22:22:15
 宵乃さん、こんばんは
 コメントありがとうございます

どうしてこれでOKだと思ったのか謎です(笑)
>僕は未だ謎です。(笑)
遺体は埋葬、役所は死亡届受理、生き返ったって無戸籍、役所にどう説明すんでしょうか。
今の時代、DNA鑑定されちゃいます。(笑)
シカトしても無戸籍じゃ正式な結婚も出来ないしねぇ。
(ビンボールゲームみたいな死に方、死亡確定を印象づける為とはいえ悪趣味でした)

ファンタジックでロマンティックな良作
>ファンタジーな世界なのにダメ押しでファンタジーを重ねるのは、余程、上手くやらないと失敗の元。
これは失敗だと思います。
でも、それ以外は大体良かったし、時間も余り感じず観る事が出来ました。

私も骨格が気になるというか
>素直に言えば、モテナイ男のやっかみです。(汗)

けっこうお気に召したようで
>感想だからグダグダ書いてますが、けっこう好きです。(笑)

3時間に気後れしましたが、思いの外、楽しい時間を過ごせました。
こちらこそ、ありがとうございます!

返信する
鉦鼓亭さん、コメントを有難うございました☆ (miri)
2015-12-10 13:05:55
>恋愛映画は、この歳になっても大が付くくらい好きなんだと思います。
>ハッピーエンド、悲恋モノ、ほぼ「何でも来い!」でしょう。

あぁ、とうとう書いてしまったのですネ~!
私は推測していましたよ~やっぱりそうだったのですネ~!!

>マトモなA・ホプキンスって初めてかもしれないけど良かった。
 
マトモなホプキンスさんはあちこちで見ていますが
この作品も素晴らしかったですネ!
いつか・・・「世界最速のインディアン」をお薦めいたします☆

>やっぱり、神様(死神だって)は全知全能でないとね。
>神様に「勉強になった」なんて言われたら、人間、立つ瀬がないです。

私的には死神という存在がいるとは思っていないので、この作品の彼で考えれば、
宵乃さんの仰る肉体の縛り系の考えが宜しいのでは?と思います☆

>(神様なんだから得意の「神隠し」でよかったのに)

興業、興業!!!

>3時間の作品を最後の5分でブチ壊す勇気は買うけど、DVDは買わない結果に・・・。

鉦鼓亭さんがお買い求めにならなくても、今まで全世界でたくさん売れているので、興業の勝利です♪

>※医療機器が警告音を鳴らさないのは死神だから?

あれは彼の力で鳴らさなかったのだと理解しましたが?
鳴らしたら、飛んできて、蘇生始めるからね~姉妹に同情したのでは?

>※ピーナッツバターの一瓶くらい「お持たせ」しなきゃ。(また来られても困るけど(笑))

肉体がないから、貰っても困りますしね~笑。

「ちと長い いや長過ぎる もう少し 短くまとめりゃ 評価上がるよん ┐('~`;)┌」
失礼いたしました☆

追伸:「オセロ」ですが、VHSしかないです。
「ミツバチのささやき」も良いですが「エル・スール」の方が好きです☆


.
返信する
いらっしゃいませ! (鉦鼓亭)
2015-12-11 00:04:57
 miriさん、こんばんは
 コメントありがとうございます

やっぱりそうだったのですネ~!!
>ハイ!いつまでも突っ張ってないで本性出した方がラクな気がして。(笑)

「世界最速のインディアン」をお薦めいたします☆
「エル・スール」
>メモ、メモ!(笑)
来年の宿題にします。

宵乃さんの仰る肉体の縛り系
>宵乃さんの解釈も解りますが、ちょっと僕の感覚とは相容れない所があります。
神にエクスキューズは無い、だから神。
ギリシャ神話の神々、日本の八百万の神様は確かに失敗をします、だからそれをカバーする他の神様が居るんだと思います。
多くの国の人々が信じる一神教の場合、神と無謬性の同一が基本、この作品はキリスト教の国の作品だから、そこの神様が「知らなかった」と言うのは勘弁して下さいという感覚が僕はあります。

今まで全世界でたくさん売れているので、興業の勝利です♪
>素直にハイ!(笑)

あれは彼の力で鳴らさなかったのだと理解しましたが?
鳴らしたら、飛んできて、蘇生始めるからね~姉妹に同情したのでは?
>そうと考えるしかないですよね。
仰るとおりで、鳴らしたら大ごと。でも、誰にでも解るよう作るハリウッドにしては不親切だなと。

削るとこ ないではないが それはそれ
  美女を見てれば それでシアワセ
(ちょっと人工的だけど、好みのタイプだったので)

加入してるDMMは残念、取扱い無しでした。
でも、せっかくの機会なので1995年版借りてみようと思っています。
「オセロ」を今迄避けてたのは、猜疑心とジェラシーがテーマの陰湿な物語だったからだと思います。
「マクベス」のような陰惨な話は全然大丈夫なのですが、陰湿な物語は得手じゃないんです。
(イアーゴが人間の弱みを利用して策略を巡らす話)
真っ白な布地に一滴垂らした墨がジワジワ拡がっていく。
人間が打ち克つ事の容易でない暗い猜疑心、その燃料となるジェラシー。
思いっきり俗っぽくすると苦手な橋田壽賀子のドラマに通じる感じ。(笑)
でも、お陰で興味が沸きました、橋田壽賀子は見たくないけど「オセロ」は観ようと思っています。


返信する
おはようございます☆ (miri)
2015-12-11 09:08:30
>一神教の場合、神と無謬性の同一が基本、この作品はキリスト教の国の作品だから、そこの神様が「知らなかった」と言うのは勘弁して下さいという感覚が僕はあります。

私は死神は居ないと思っていますが、この作品では便宜上日本語で他に良いのがないのでその言葉を使いました。
ブラピの役柄は、「第七の封印」の「死」と同じ、「死そのもの」であって、神ではないのですよね~。

一神教のアメリカ人向けなら、神は「Jesus Christ 」だけですよね~。(他の宗教の人も多いですしね)
日本人でもイエス様を想う私からしたら、一神教のキリスト教の神さまが、あの役柄と言われたら
どうしても受け入れる事は出来ません、キレますよ~笑。 あ、怒ってないですよ・笑。


.
返信する
返信に書き忘れました (しずく)
2015-12-11 11:58:00
>恋愛映画は、この歳になっても大が付くくらい好きなんだと思います。ハッピーエンド、悲恋モノ、ほぼ「何でも来い!」でしょう。

素直でよろしい(笑)
当たっていなかったらごめんさいでお聞き流しを。
たぶん、鉦鼓亭さんは激しい鯉(おっとどっこい)恋ができない方なのではなくって?
私はもう恋はうんざりです。というのは楽しい恋ができない性分で、ひたすらまっしぐらになりかなり消耗します。
愛は大歓迎!
恋を穏やかな愛に昇華させるには時間がかかりますからねぇ~。

仮の世に恋を知りたる死神よ続く任務をいかで捌かむ

返信する
いらっしゃいませ! (鉦鼓亭)
2015-12-11 23:34:00
 miriさん、こんばんは
 コメントありがとうございます!

「狼は天使の匂い」のジプシー達は死そのものを意味する存在でした。
あれは死神というより死の象徴だと思っています。

ちょっと向こうの紹介文探したらいずれも、ブラピの役はジョー・ブラック/コーヒーショップの若者になってました。
死神と書いてるのは日本だけかもしれません。
只、ストーリー紹介にはDeathと記されてました。
miriさんと同じ意味なのかもしれませんが、Deathには死神という意味もあるんですよね(有名な鎌持ってる人物)。

あまり突っ込んで、「教えてあげよう」と来られても困るので・・・。(汗)

来年、「第七の封印」観てみます。
返信する
いらっしゃいませ! (鉦鼓亭)
2015-12-12 00:13:28
しずくさん、こんばんは
 コメントありがとうございます!

当たっていなかったら
>大体、当たってますよ。(笑)
一応、恋愛→同棲→結婚で、そこに辿り着くまで、それなりに悶々、七転八倒みたいなのはしましたが、
映画や小説のような火傷するようなハードなのはね。
もう恋なんて、とっくに見放されてますが、「フォロー・ミー」のチャールズの台詞じゃないけど、
責任が重い「愛」は女房一人で充分です。(爆)

帰り来て捌く仕事は山なれど朝な夕なに涙こぼるる
返信する
鉦鼓亭さん、こんばんは☆ (miri)
2015-12-12 20:39:52
2度目のご訪問を有難うございました☆
余計な事書いて・・・こちらこそすみませんでした。

余計な事ついでに・・・この記事のカテゴリーなんですけど
ブログDEロードショー、かな?と思ったら違っていたのでビックリしました☆
お考えのあっての事でしたら、お許しください。

では、明日も良い日になりますように・・・
映画館に行かれるなら、師走の街、お気を付け下さいね~!


.
返信する
いらっしゃいませ! (鉦鼓亭)
2015-12-12 22:31:59
 miriさん、こんばんは
 コメントありがとうございます!

お気になさらずに!
全然、大丈夫ですから。
そもそも、こちらの書き方が悪かったのが原因です。

「ジョー・ブラックをよろしく」
ちょっと今回からカテゴリー分けを変更してみようか検討中で、
只今、お試し期間中。(笑)
今迄「ブログDEロードショー」は当りとハズレの2択でしたが、優・良(外国・日本映画)、可(映画雑記)、残念(ブログDEロードショー)にしようかと・・・。
でも、ブログDEロードショー=残念賞は失礼千万ですね。
すいません。
カテゴリー、「映画感想」に変更します。
試行期間(適当)が終わったら何作品かはカテゴリー移動します。

明日、何事もなければ「宋家の三姉妹」へ行く予定です。
年内予定は、あと「めぐり逢わせのお弁当」(DVD)です。
この作品、今年一番最初に観た作品(劇場)ですが、とんでもない設定の思い違いをしてしまった作品。
再確認しないで評価してしまうのは勿体ない作品なのでリベンジです。
(インドの精神的不倫?モノ、ちょっとmiriさん向きとは思えない作品かも~子供いるから)
本当はもう1本「素晴らしき哉、人生!」(未見)を観たいのですが、年末最終週だから、多分、無理でしょう。

miriさんも、良い一日になりますように。
僕の場合、酔い一日かもしれません。(笑)
返信する

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