『Xボンバー』(1980年制作)レストア。イギリスの『サンダーバード』と、『スターウォーズ』の影響をおもいっきり受けた。日本製人形特撮の傑作ですね。人気がなくて半年で終了してしまった作品ですが、多分、観ていた人は絶対に忘れない作品です。『Xボンバー』は、大宇宙を支配する鍵となるF-01を探索する侵略国家ゲルマ帝国と、F-01の正体である美少女ラミアを守る地球の宇宙戦艦Xボンバーとそのクルーたちの戦いの物語ですね。
1980年ですから円谷は『ウルトラマン80』……怪獣特撮はかなり下火になった頃の作品ですね。日本製としては数少ない人形劇特撮作品でもあり(…ん?って言うか他になんかあったっけ?人形劇自体はNHKで多作されているけど)TVのミニチュア特撮としても一旦の終焉を迎える時期の作品だったと言えるかもしれません。
しかし、それゆえ渾身の作品だったというか……そのフレームに移る世界の出来栄えは素晴らしいものだったと僕は思います。宇宙船Xボンバーの重量感とその重量物の飛翔感。それを超える巨大さのゲルマ戦闘母艦の圧倒感。飛び交う光線と爆煙。今観ても、どきどきしてしまう。すっごいカッコいい。シンプルで娯楽性に富んだストーリー展開といい、もしかすると『スターウォーズ』を目指した作品群の中で一番肉薄した作品かもしれません。
中でも目玉というか、多分、ほとんどの『Xボンバー』ファンは“これ”を観るためにチャンネルをひねっていたのではないか?というものがあります…。それが美少女人形ラミアと巨大ロボ・ビッグダイXですねw美少女も巨大ロボも、当時の男の子の大好きなものでしたが、人形/ミニチュア(が動く)というアプローチは、彼らに(いや、僕も含めてw)カルチャーショックに近いインパクトを与えたんじゃないかと思います。
ラミアは、ほんと、もう、ねw子供心にはっとするような美しさで……人形に惚れるとはこの事かというかw『Xボンバー』と言えばこのキャラという人も多いんじゃないでしょうか。僕の中でも『プリンプリン物語』のプリンプリンを押さえて人形ヒロインのナンバー1ですね。最近、『新・三銃士』のコンスタンスが現れて、メロメロでしたが……あの人妻はいい……んんん、でもやっぱり比べるとラミアたんかな?(`・ω・´)
それから巨大ロボ・ビッグダイXですね!三機のXボンバーの護衛機が合体して巨大ロボになります。真っ赤なボディにウェザリング(汚し)処理が、アニメのロボットものにない重量感が出ていて…、これ、着ぐるみなんですけど人形劇のメカニック設定から積み上げられたもので、“怪獣着ぐるみ”の派生として製作された“ロボット着ぐるみ”にはない硬質感も持っていて……何と言うか、独特の境地にいる特撮ロボットです。でも、このロボット、登場回数けっこう少ないんですよね!(`・ω・´)エンディングには居るから印象には残って、毎週その活躍を今か今かと待ち受けるんですが、その望みは時々しか果たされない!wその“おあずけ”っぷりに身悶えするというか!(ばんばん!)
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『空中都市008』は特撮アリになります
初期の手塚人形劇『銀河少年隊』はこんな感じ↓
http://www.youtube.com/watch?v=P6nS-8OKl8I
そういう時代だと特撮も局内で賄ったりで
意外に変なものもあるんじゃないですかね