■はじめに
当ブログはご覧の通りgooブログを利用しています。自分の場合はさらに月額200円を払ってアドバンスに入っているので、簡易的なアクセス解析などを使ってどのような検索キーワードでこのブログに来たのかを知ることができます。「昇給抑制期間」とか「本府省業務調整手当」とかマイナーなキーワードからのアクセスがあるとエントリーを書いた甲斐があったなぁと嬉しくなるのですが、やはり検索キーワードでは「大学職員 年収」のようなものが頻繁に上位に上がっています。
年収に関しては過去に「源泉徴収票をもらったので年収を出して見ました。」と「平成19年度年収の詳細を調べてみた。 」のエントリーを書いていますが、前者については金額が出ているものの内訳が書いてなく、後者に関しては内訳が書いてあるものの具体的な金額が書いてありませんでした。という訳で今回はかなり詳しく、個人特定に戦々恐々としつつも、私こと、とある勤続3年目の国立大学事務職員の平成20年度の年収について具体的な数字を表とグラフ形式でまとめて見ました。データ中心で解説が少ないですが、これから国立大学事務職員を目指す学生の方や転職を考えている方などの参考になれば幸いです。
■基本データ
採用年月日 | 平成18年4月1日 |
最終学歴 | 4年制大学卒 |
年度末時の年齢 | 25歳 |
勤続年数 | 3年 |
年度末時の基本給 | 1級33号俸 |
昇給歴 | 昇給区分「良好」のみ |
※関連エントリー
昇給と基本給:あけました。昇給です。
昇給と基本給:昇給抑制期間とは何なのか?
昇給と基本給:昇給と本給表・俸給表について。
■支給額と内訳グラフ
支給額内訳 |
支給項目 | 金 額 |
基本給 | 218万3000円 |
各種手当 | 58万9000円 |
超過勤務手当 | 35万5000円 |
期末・勤勉手当 | 84万5000円 |
合 計 | 397万2000円 |
※関連エントリー
期末・勤勉手当:期末手当・勤勉手当(ボーナス)額の暫定まとめ
■控除額と内訳グラフ
控除額内訳 |
控除項目 | 金 額 |
所得税 | 8万3000円 |
住民税 | 14万3000円 |
共済短期 | 11万4000円 |
共済長期 | 28万9000円 |
雇用保険 | 2万4000円 |
合 計 | 65万3000円 |
■総支給額と総控除額と手取金額
総支給額 | 397万2000円 |
総控除額 | 65万3000円 |
手取金額 | 331万9000円 |
■おわりに
という訳で、国立大学事務職員の勤続3年目の「年収」はおよそ400万円で、手取金額で330万円ほどでした。
手当に関して補足を。手当の中には通勤手当など多くの職員さんがもらっているものも含みますが、自分の場合は部署の特殊性からかなり珍しい手当を3つもらっています。人によっては勤続期間中に一度ももらうことがないかもしれないくらい特殊なものです。そのため、手当に関しては通常の職員よりやや高めとなっていることに注意してください。ちなみに残業代も超過勤務手当という手当の一種ですが、ここでは別枠扱いにしています。
また、国立大学事務職員の年収に関してもっと知りたいという方は下のリンク先を参照してください。文部科学省のホームページ内にあるページで職員の給与水準を公表している大学へのリンクが貼られており、非常に便利です。
「国立大学法人等の役職員の給与等の水準(平成19年度)」(概要)国立大学法人等の役職員の給与等の水準(平成19年度)[資料6]-文部科学省
さて国立大学事務職員の勤続3年目の年収はいかがだったでしょうか。これを見て、同じ国立大学事務職員さんからは「残業代がこんなに出ている」とか「手当が多すぎだろ」といった反応とか、これから国立大学事務職員を目指す方々からは「思っていたよりも高い」とか「噂よりも低い」とか「年収からこんなに控除されるものがあるのか」とか、とにかく何らかの発見があったなら幸いです。ご感想があればぜひコメント欄に書き込み方いただきたいと思います。
最後に念を押さなければならないのは、今回公開したのはあくまで当ブログ管理人個人の情報であるということです。これは国立大学事務職員の平均年収でもありませんし、勤続3年目の国立大学事務職員の平均年収でも無い点にご注意をください。年収は勤続年数とおおよその相関関係を持ちますが、職員一人の具体的な数字は部署やその年度の残業時間数でかなり変動するものです。実際、自分も今年度の年収が同期の平均と比べて高いのか低いのかも分かりません。そういう意味でも上で挙げた文部科学省のページは大変参考になるかと思いますので、興味がおありの方は自分の大学や入りたい大学の分だけでも目を通されることをお勧めいたします。
※関連エントリーまとめ
【年収について】
・平成19年度年収の詳細を調べてみた。
・源泉徴収票をもらったので年収を出して見ました。
【基本給について】
・昇給と本給表・俸給表について。
・あけました。昇給です。
・昇給抑制期間とは何なのか?
【期末・勤勉手当について】
・期末手当・勤勉手当(ボーナス)額の暫定まとめ
・期末・勤勉手当について
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手当名称を明らかにしないのは個人特定を避けるためです。
手当について「普通の手当」と「特別な手当」という就業規則上の区別があるわけではありませんが、通勤手当・住居手当・扶養手当のように事務職員であれば大体全員がもらえる手当をここでは「普通の手当」としています。
「特別な手当」と書きましたが、就業規則の上にはきちんと明記されていますし、給与法などにも明記がある手当です。ただ受け取る人間があまり多くなく、個人特定がしやすい手当なのです(具体例を挙げると「じぶんは「極地観測手当」をもらっています」と書いちゃうと、南極観測隊に参加していることがばれてしまうような感じ)。
ま、手当の名称だけで個人特定されることはないかとは思いますが、念のため、ということです。「特別な手当」ではなく「珍しい手当」と書いたほうが誤解を与えなかったかもしれませんね。
来週初任給を頂けるということもあり、とても参考になる記事でした。
研修に関してですが、4月1日に本学内の新規採用事務職員・教員に対して1日かけて行われました。
内容は学長や理事から本学の理念や目標、取り組みなどについての講義で、外部講師を招いてのマナー研修などはありませんでした。
終わった後の立食パーティが楽しかったです。
今はまだ先輩方に教えて頂きながら少しずつ仕事を覚えている段階ですが、早く一人前になれるようにがんばりたいです。
いつも当ブログをご閲覧いただきありがとうございます。
初任者研修が配属初日に行われたようですね。教員も一緒に行うというのが自分にはとても意外です。が、事務と教員でそのような交流があるのは良いことだと思います。
自分のいる大学でも初任者研修の案内の通知が流れていました(4月中旬に行うようです)。自分のときは自分の大学のみの実施だったのですが、今年は近隣大学と合同で行うようです。経費節減のためなのでしょうか。個人的には他大学の職員さんと交流を持てるのが羨ましいと思います。
なお、初任給(4月の給与)は残業代と各種手当ての支給が間に合わないので、びっくりするくらい少ないと思います。逆に5月の給料は手当が二ヶ月分くらい出るので結構多いです。自分の大体の給料は6月以降くらいの数字を参考にするのがよろしいかと思います。
それでは五月病にお気をつけの上、お仕事を頑張り過ぎない範囲で頑張ってください。
http://www.j-cast.com/2009/06/01042343.html
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