
散歩道の源平桃(ゲンペイモモ)が、今年も満開になった。
ここはよそのお宅の玄関先。高さが5メートルほどもある見事なハナモモの木である。
源平桃は、白い花と赤い花が同じ木に咲く。
白色の花を源氏の旗、赤色の花を平氏の旗に見立て、それが同じ木に共存していることから源平桃という名前がついたという。
敵対より友好、対立より融和、戦争より平和を象徴する木といえようか。
戦争当事国の指導者たちには、大いに見習ってほしいものだ。
ところでよく見ると、白い花と赤い花が共存するといっても、全体に混在しているのでなく、枝ごとに赤い花の咲く枝と、白い花の咲く枝がはっきり分かれている。
といっても、白い花の咲く枝に、赤い花が咲いていたりもする。
源平桃は、形にとらわれない柔軟性を持った木なのだ(と言っておこう)。
幹には赤い花と白い花がくっついて咲き、‘ナカヨチ~’ していた。