興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

反応する前に耳を傾ける

2013-05-30 | 名言・佳言ピックアップ

‘心に残った言葉、共感した言葉’をとりあげる「名言・佳言ピックアップ」の第二回です。

「結局、あらゆる文化生活は、みんなが教えると同時に快く学ぶということにかかっている。反応を延滞し、「もう少し話してくれませんか」と言うことができ、反応する前に耳を傾ける――これが、この書が関心を持っている理論的原理の幾分かの実際的適用である」

(『思考と行動における言語 第二版』<S.I.ハヤカワ・著/大久保忠利・訳/岩波現代叢書>より)
 

『思考と行動における言語』は、言語学における古典的名著です。

推論による断定や安易な一般化、単純な二値的思考、思い込みによる偏見などの「言語の魔力」から、いかにすれば自由でいられるか。そのための理論的分析と方法を具体的に説いています。

ずいぶん昔に買った本で(奥付は1968年3月30日・第6刷)、言語学はこのあとさらに発展を遂げていることでしょうが、わたしは若いときにこれを読んで、言葉、言語の持つ面白さに目を見開かされる思いをしました。

この本で教えられたことは、その後の仕事(編集・文章作成)の中でも大いに役立ったと思っています。
 

ところで、最近は十分な証拠もないのに「推認」により断定(有罪判決)を下す裁判官がままいるようです。人権意識の希薄さもさることながら、これは人権意識以前の問題です。
そういう方々にはこの本を熟読玩味してほしい。

*写真はダブルデライト。わが家の庭で咲いたバラです。本記事と関係ありません。


凛とした美しさ

2013-05-29 | 季節の移ろい

オーギュスティーヌ・ギノワッソー

薄いピンクの上品なバラです。 香りもよい。

庭から書斎に持ってきました。


オーギュスティーヌという名前は、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスから来ているそうです。

(ちなみに英語のオーガスト<8月>も、アウグストゥスから来ている)
 

アウグストゥスは「尊厳」という意味だそうです。そういえばこのバラ、控えめな色ながら、どことなく凛とした美しさがありますね。 

それでは、ギノワッソーの名はどこからきているか・・・・・わかりません。


兵士を派遣する立場

2013-05-24 | 名言・佳言ピックアップ

今回から新しいカテゴリーを追加します。

題して「名言・佳言ピックアップ」
本、雑誌、新聞などから心に残った言葉・共感した言葉をピックアップし、書きとどめてまいります。

第一回は、先日の「東京新聞」のコラムからの引用です。

「『慰安婦制度は必要だった』と明快に言い切る政治家には、兵士を派遣する立場の視点しかない。自らが一兵士として列に並び、妻や娘が慰安婦になる姿など想像できないのだろう」
(「東京新聞」2013.5.16の一面コラム「筆洗」より)


政治家・為政者には、戦争の放棄を謳った日本国憲法の理想実現のために力を尽くしてほしい。
庶民を戦争になど送らなくて済む世界を作るために、まさにそのために懸命に働いてほしい。

‘現実追認’に名を借りた評論家風の言辞など弄してほしくない、と思います。

*写真はわが家の庭のバラ。本記事に関係ありません。 


アジサイ

2013-05-22 | 季節の移ろい

アジサイが咲き始めました。

まだ初々しい。

 

 



 

これはカシワバアジサイ

葉が柏の葉の形です。

 






 

これはタンポポ

綿毛におおわれました。
黄色い花とこれが同じタンポポだとは、知らないとわかりませんね。


カモミールの朝

2013-05-04 | 季節の移ろい

カモミールに、朝日が当たりはじめました。

おもしろいことにカモミールは夜、花びらを閉じているのでなく、
下におろしているのですね。

 

 



 

昨日の昼はこんなだったのに・・・。

 

 







これはブーゲンビリア。

ブーゲンビリアの花言葉は、情熱 だそうです。

情熱・・・この言葉、久しく忘れていたなあ。