興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

新幹線待機場

2015-04-29 | 散歩、時々旅

田端に行ってきました。

ここはJR東日本の田端の操車場です

奥のほうに新幹線が停車していました。

 

 

 



見ているうちに動き出しました。
こちらにやってきます。

どうやら東北新幹線はやぶさのようです。
これから上野方面に行って‘勤務’につくのでしょうか。

 

 

 

 

田端は居酒屋、初恋屋が目的です。

ここで親しい友人たちに会います。

 

 

 

「お酒を飲んでいる方、お刺身を注文しない方お断り」
と入口に掲示がありました。

刺身が‘売り’のお店です。
どこかで酒を飲んでから来るのでなく、新鮮な刺身を最初からここで味わってほしい。
お店の矜持が感じられますね。

 

 

 

 

5時過ぎ、友人たちはまだ来ていません。
少し早目に来てしまったので、一人で始めてしまいました。

来た者から自由に飲む、これが今日会う友人たちとの暗黙のルールです。

気のおけない友と馴染みの店で飲む、人生、これ以上の幸せがあるでしょうか。
体をこわさず、ボケずに、少しでも長く飲みたいものと、今心から思っています。


スズランが咲きました

2015-04-28 | 季節の移ろい

わが家の庭のすみに、スズランの花が咲きました。

スズランはいつもこの陽当たりの悪い場所に、しかもほかの木や花の陰に隠れて、ひっそりと咲きます。

控え目な花です。
人を押し退けてまで目立とうとするタイプではありません。

「誰もこっちを向いてくれない」
と嘆いているようすもありません。

 

 

 

 

98歳で詩集を出した柴田トヨさんの詩を思い出しました。

以下、その中の一つを引用させていただきます。


  朝はくる

 一人で生きていく
 と決めた時から
 強い女性になったの
 でも 大勢の人が
 手をさしのべてくれた
 素直に甘えることも
 勇気だと わかったわ

 (私は不幸せ・・・・)
 溜息をついている貴方
 朝はかならず
 やってくる

 朝陽も
 射してくる筈(はず)
           (『くじけないで』柴田トヨ・詩/飛島新社・刊)


若葉から新緑へ

2015-04-25 | 季節の移ろい

緑の美しい季節になってきました。

上の写真は桜並木です。

‘葉桜’というには、少し葉が伸び過ぎましたでしょうか。

 

 

 



でも、まだ葉桜と言えるのかな。

よく分かりません。

 

 

 



柿の木の葉は、つややかな黄緑。

生まれたての緑色です。

 

 

 

 

 

これは菜の花。

黄色も春の色ですね。

 

 

 

 

 

そして、これはハナミズキ。

‘薄紅色’です。


「緊急鼎談 憲法を語る」

2015-04-21 | チラッと世相観察

昨日20日、憲政記念館で開かれた「緊急鼎談 樋口陽一、小林 節、小沢一郎 憲法を語る」を聞きに行ってきた。

日頃、現政権での足早な改憲の動きに疑問を持ち、憲法について勉強したいと思っているわたしにとっては、たいへん教えられるところの多い二時間であった。

鼎談登壇者は以下の通り。

○樋口陽一 東北大学・東京大学名誉教授
○小林 節 慶應義塾大学名誉教授
○小沢一郎 生活の党と山本太郎となかまたち代表
○堀 茂樹 慶應義塾大学総合政策学部教授(司会)

同じ憲法学者といっても、‘護憲派’の重鎮、樋口陽一先生と、‘改憲派’の論客、小林 節先生が同じ憲法論議の席に着くということ自体、小林先生の著書などを読むと、これまでにはありえないことではなかったのか。
実はわたしには、それに対する興味もあったのである。

でも今回、議論を聞いていて、結局、樋口先生だけでなく、小林先生も小沢一郎代表も、さらに司会の堀茂樹教授も、現憲法の基本理念のすばらしさを根底で認めていることがよく分かった。

逆に、国家権力を縛ること(立憲主義)よりも国民の義務規定を強化し、現憲法の平和主義と人権尊重主義を薄めようとする3年前の自民党の「日本国憲法改正草案」の危うさを、四者が口をそろえて語っていたのが印象的であった。

なかでも小林先生が、立憲主義の何たるかも理解できない人たち(国会議員など)の進める改憲には、「体を張って阻止する」とおっしゃっていたのが心に残った。


改憲は、時間をかけた、広い国民的な議論を経て進めるべきで、時の政権が国民に事の本質を知らせず、前のめりになって進めるものであっては決してならない、とわたしは思う。

憲法を変えるとしたら、どこをどう変えるのか、そのメリット・デメリットは何かを、可能な限り多くの国民が共有すべきであり、そのためにも自立し、独立したメディアの存在が不可欠なのである。 

 



憲政記念館は、国会議事堂のすぐそばにある。この日は雨で風の強い一日でした。


*関連記事です。
淹れ方知らずの茶葉談義 - 興趣つきぬ日々 (goo.ne.jp)


♪ 咲いた 咲いた

2015-04-12 | 季節の移ろい

わが家のチューリップの花が、咲きそろってきました。

 ♪ ならんだ ならんだ
   あか しろ きいろ

  ・・・紫もあるでよ。


ここ数日、雨がちの寒い日が続きましたが、今朝はひさしぶりにカラッと晴れました。
気持ちのいい朝です。

 

 


黄色はシャキッと、背筋を伸ばして咲いています。

‘花壇オーケストラ’のコンサートマスターに任命してあげましょう。
日フィルの千葉清加さんのように・・・。(まだ前回の記事<4/6>を引きずっている)

 

 





昨日は品川まで行ってきました。高校の同級会があったためです。
品川は一年ぶりです。一年前も同じ場所で同級会があったのです。


正面、品川駅の手前の道路は、‘昼下がりの第一京浜国道’。

‘夜霧の第二国道’ではありません。(古いなあ)

さすが幹線道路。大型トラックも走っています。大阪辺りまでいくのでしょうか。


凛とした指揮姿

2015-04-06 | 時には芸術気分

昨日はサントリーホールに、オーケストラを聴きに行ってきました。

日本フィルハーモニー交響楽団です。

指揮は西本智実さん、ピアノは若林顕(あきら)さん。曲目は、

・チャイコフスキー:オペラ《エフゲニー・オネーギン》より「ポロネーズ」
・ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲(ピアノ・若林顕)
・チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調

のロシアン・プログラムでした。

幸いにも今回はS席・前から7列目のよい席で、楽団員の表情から指揮者の動きまで間近に見てとることができ、とても興味深かったです。(演奏も大変よかった)

まず、指揮者の西本智実さん。 美人である上に表情も凛としていて、体型もスマートな方ですが、それは少し置いといて、ともかく指揮姿がとても‘決まって’いました。

動きが多彩で大きく、体全体で指揮をしています。テンポ、強弱だけでなく、オーケストラ各パートへの細かい指示もあるのでしょう。
強奏時には腕を大きく振るため足を踏ん張る、その踏み出しのドスッという指揮台での音まで聞こえてきました。

ともあれ、その指揮の流れのどの一コマをとっても、きっと絵になるだろうなと思わせてくれる指揮ぶりでした。時折顔にたれる髪をかき上げる、その所作までサマになっています。

西本さんはおそらく、指揮そのものとともに、指揮する姿が観客からどう見えるかにも周到な配慮を払っているにちがいありません。

 

 

 

この方が西本智実さん。

写真もプロに撮らせ、吟味して出しているのでしょうね。(事務所の意向かもしれませんが)


コンサートマスターは、若いきれいな女性でした。千葉清加(さやか)さん。肩書は「日本フィル・アシスタント・コンサートマスター」。

コンサートマスターは、一曲めの演奏の開始時、楽団員全員が舞台に揃ってから、ヴァイオリンを手に、おもむろに登場します。
会場から初めて拍手がわきおこります。

千葉さんは第一ヴァイオリンの一番前(指揮台の脇)の自分の席まで来ると、そこで立ち止まり、笑みを浮かべながら会場に一礼しました。

なんてチャーミングな人でしょう。きれいというより、かわいい感じの人でした。会場からはまた大きな拍手。

ついでながら、コンサートマスターのすわるイスは別格なのですね。
ほかの楽団員たちは普通のパイプイスなのですが、コンサートマスターのイスは、脚と背もたれが黒塗りで、すわるところが濃い赤(小豆色)の革張り(たぶん)です。

サラリーマンが出世すると肘付きイスが与えられ、さらに出世すると背もたれが高くなる、あれに似ていなくもありません。
コンサートマスターになるのは大きな出世なのでしょうか、それともまた違う意味があるのでしょうか。

それはともかく、千葉さんはこのあと、立ったままコンサートマスターとしてオーケストラ全体のチューニングをリードし、それが終わるとその特別なイスに腰を下ろしました。

そして、ここでいよいよ指揮者の登場ということになるわけです。


しばらくぶりで聴いたオーケストラの生の音、とても迫力がありました。

「チャイ五」(チャイコフスキーの交響曲第5番)の最終楽章の盛り上がりに思わず引き込まれてしまいました。
もちろん、西本さんの指揮がよかったからです。

「パガニーニ・・・」を弾いたピアノの若林顕さんもいい演奏でした。打鍵が強靱で歯切れがよく、オーケストラの強奏にも負けない音を出していました。

ただ、わたしの好みから言えば、有名な第18変奏のピアノのソロパーツでは、もう少し弱音を効かせ、より繊細な味を出してほしかった。これはあくまでもわたしの感覚です。

最後の曲、チャイ五が盛り上がって終わり、観客の鳴りやまぬ拍手に応えて演奏したアンコール曲は、チャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレ。

オーケストラの弦楽器群だけで演奏されたこの曲の、その美しさに、わたしは思いがけず、目頭が熱くなってくるのを覚えました。

アッという間の二時間。十分に楽しむことのできた演奏会でした。


桜の花のピンク色

2015-04-01 | 季節の移ろい

昨日は、短時間でしたが、花見に行ってきました。

ここはわが家の近くの、ささやかな花見どころ。
満開でした。

今年の桜は、例年よりピンク色が少し濃いように思いました。

例年、‘桜の花は昔に比べて、白っぽくなってしまった’ と嘆いていたのです。
 

でもわたしの子供の頃は、今年よりももっとピンク色が濃かったように思います。

記憶の中の世界なので、もはや実際に比べることはできませんが・・・。

 

 


 

わが家の花壇にも、チューリップの花が咲きました。

まず薄い黄色が咲き、続いて赤が咲きました。

これから、紫や濃い黄色が咲くはずです。