興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

Try Again !

2013-12-28 | 名言・佳言ピックアップ

今回の「名言・佳言ピックアップ」は、昔、英字新聞から拾った言葉をとり上げます。

 Try Again!    (もう一度、やってみよう!)
 

これは今から45年前に、英字夕刊紙アサヒ・イヴニングニュースに載った、アメリカの女性コラムニスト、アン・ランダース(1918-2002)の言葉です。

彼女は当時、アサヒ・イヴニングニュースに人生相談のコーナーを持っていました(アメリカの新聞の転載記事です)。
上の言葉はその人生相談の記事中にではなく、別枠で寄稿した彼女のエッセイの中にあったものです。

その新聞はもうとっくに失くしてしまいましたが、わたしが自分の感動した言葉、心にとまった言葉を本などから拾って書きとめた‘名言ノート’に、そのエッセイの一部が残っています。

その記事の日付(12月25日)から、たしか「人生相談アン・ランダースからのクリスマス・メッセージ」というようなものではなかったかと思います。


  Each day,we make a series of small decisions. These decisions determine the direction in which our lives will move.
  No one, irrespective of how wise he is, how highly principled or how experienced, can make the right decision every time.
  To err or fail is no disgrace. The disgrace lies in not learning from our mistakes - not recovering from our defeats - not getting up to try again.
    ―― Ann Landers  Asahi Evening News 12.25.1968
 

<余白の意訳>

 わたしたちは誰しも、日々小さな判断を積み重ねながら暮らしている。そしてその判断の連続が、わたしたちの人生の方向を決めていく。

 どんなに賢い人でも、どんなにしっかりした人でも、また、どんなに経験豊富な人でも、すべてにおいて、いつでも間違いのない判断ができるとはかぎらない。

 間違いや失敗は恥ずかしいことではない。恥ずかしいのは間違いや失敗から学ばないことであり、失意から立ち直ろうとしないことであり、元気を出してもう一度やってみようとしないことである。

 

昔、この言葉をノートに書きとめ、これまでわたしはそれを何回見返したことでしょう。そして何度励まされてきたことでしょう。

もうすぐ今年も終わり、新しい年が始まります。 新年は心の改まるとき、まさに Try Again! の精神を発揮するときですね。

 

本記事が、本ブログの今年の最終掲載になります。この一年も変わらずおいでいただきました皆さま、まことにありがとうございました。

来年もよろしくお願い申し上げます。

 

*写真は今年7月に行った越後一宮、弥彦神社。今回の記事と直接関係ありません。


レモンの収穫

2013-12-22 | 美酒・美味探訪

わが家のレモンは、今年は不作でした。

鉢植えの木と、庭に地植えの木があるのですが、鉢植えは全滅。
実が生っても、春から初夏にかけて、小さいうちにすべて落ちてしまいました。

地植えのほうに一つだけ育ちました。

 

 

 



大事に育てた貴重な一つ。 きのう、晴れて収穫です。
 

 

 

 

 

早速、ジンフィズを作りました。

氷を入れたグラスにレモンをしぼった汁を入れ、ジンとソーダとシロップを加え、軽くかきまぜます。

とれたてレモンはフレッシュそのもの。
市販のレモンとは、ひと味もふた味も違います。

どこの高級バーに行っても味わえない味です。(行ったことないけど)


市場と酒場は近場にかぎる

2013-12-15 | 余白の創作ことわざ

久々に「余白の創作ことわざ」です。

市場と酒場は近場にかぎる    いちばと さかばは ちかばにかぎる

<意味>
市場(いちば)と酒場は近場がよい。日々使う生鮮食料品や日用品は家の近くの店で買うのが便利であり、居酒屋も家から遠くないところのほうが帰りが楽でよい。

<さらに一言>
安くて新鮮な魚や野菜を売っている店が自宅の近くにある人は、幸運な人です。生活必需品を毎日、電車やバスを使って買いに行かねばならないとしたら、これは大変なことです。
今、お店が遠い、高齢で買い物に行けない、などの理由で、「買い物難民」、「買い物弱者」になる人たちが増えているともいわれています。

そこにいくと酒場は、近くにないからといってさほど深刻な問題ではないかもしれませんが、わたしのような‘飲み助’にとっては、決して小さい問題とはいえません。 飲んでから電車やバスで、時間をかけて帰るのは大変なのです。
近場に、しかも歩いていけるところに、安くて気の利いたお店を持っている人は、幸福な人です。
乗り越しの心配もないし・・・。(汗)

<もう一言>
ほかに、家の近くにあったほうがいいものは、思いつくかぎりであげてみると、一つは銭湯で、もう一つは花見の場所ですね。
銭湯が遠ければ湯冷めしてしまうし、花見で楽しく飲んだあと、また遠くまで帰るのは興ざめなものです。
 

*上の写真は板橋区大山の居酒屋「鏑屋(かぶらや)」。本記事とは直接関係ありません。


晩秋の休日

2013-12-08 | 季節の移ろい

川の対岸で、オートバイに乗ってきた人がオートバイを降りて、ひと休みしていました。

黄葉がきれいです。


この日は土曜日。 ふと「トランペット吹きの休日」という曲名が頭に浮かびました。

この人はいわば、「オートバイ乗りの休日」ですね。

 

ブロガーの端くれであるわたしの土曜日は、さしずめ「ほら吹きの休日」といえましょう。
 


ルロイ・アンダーソン作曲「トランペット吹きの休日」
  レナード・スラットキン指揮、セント・ルイス交響楽団の演奏 You tube

http://www.youtube.com/watch?v=RialqsMxj3w 


恋というものは

2013-12-02 | 散歩、時々旅

銀座四丁目、天賞堂ビルの角にいつもいる「愛のキューピッド」とわたしは、仲よしです。

先日もこんな会話をかわして帰ってきました。

わたし 「寒くなってきたねえ。裸で寒くないかい?」
キューピッド「寒いわけないよ。ぼくは夢の世界で生きてんだから」
わたし 「それじゃあオレといっしょだ」
キューピッド「何が?」
わたし 「酒に酔ったような、夢を見ているような心地で、いつも生きてるよ」
キューピッド「おじさんは、いつも飲み過ぎなんだよ。おじさんと一緒にされたくないなあ」
わたし 「そうかい、そりゃあ悪かったな。 ところで、きみは ‘恋’ には詳しいんだろ? なにしろ、愛のキューピッドだし」
キューピッド「そんなこともないけど・・・、何で?」
わたし 「何でって、恋というものを知りたいからさ」
キューピッド「えっ、おじさんが?」
わたし 「そんな、意外そうな顔をするなよ。オレは恋を哲学的に研究しとるんじゃ」
キューピッド「あっ、そう。哲学的ね。それで、何か聞きたいことでもあるの?」
わたし 「うん。こないだ神保町のある居酒屋で、恋にまつわるおもしろいキャッチフレーズを見つけてね」
キューピッド「どんなキャッチフレーズ?」
わたし 「 “恋も・焼き魚も・強火が一番!” ってやつだよ。 それって、ほんとうかなと思ってさ」
キューピッド「・・・・・。 おじさん、もう遅いから、帰ったほうがいいよ」



 


 

 

 


↓ 下はこの愛のキューピッドについて以前上げた記事です。あわせてご高覧いただけましたら幸いです。
 http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/6aeccf41d0cf39a2851d982537048377