興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

まずは国権から(奥会津への旅・番外編)

2012-11-30 | 美酒・美味探訪

南会津で仕入れた酒は、まずは「純米吟醸・国権」からいただきました。

案の定、とても美味しいお酒です。

国権の蔵元にいた(跡を継げば)六代目には、是非蔵を続けてほしいものです。
http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/f880b573652514069b6d586720e3f61b


 

ぐい飲みは九谷焼き、つまみはクリームチーズの鰹酒盗のせ。
http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/f2db3b96157b1f5d6652926b5e5c8702


奥会津への旅④ 美味昼飯編

2012-11-25 | 散歩、時々旅

奥会津への旅 (今月17~18日) のレポート第四回は、最終回 「美味昼飯編」 です。

17日の昼食は、福島県白河市の 「やまた家」 で、 ‘だるまラーメン’ を食べました。

「だるまといえば高崎」 と思い込んでいましたが、 「白河のだるま」 も有名だったのですね。
恥ずかしながら、知りませんでした。
2月に開催される白河だるま市は、高崎のだるま市を上まわる規模とのことです。

そこで白河には ‘だるまラーメン’ があるというわけですね。

ここ、やまた家のだるまラーメンには、赤だるまラーメン(味噌味) と白だるまラーメン(塩味) がありました。
わたしが食べたのは、赤だるまラーメン。(上の写真)

これは美味しいラーメンでした。 コクがあって野菜もたっぷり。 辛みと味噌味のバランスもよくとれていました。

ここは餃子も人気メニューのようでしたが、食べすぎると晩の宿での食事に障ると思い、注文するのはやめました。

 

 

 



やまた家の駐車場わきには、大きなだるまが立っていました。
高さが3メートルほどもあります。 これは、わきの道路を通る車からでも、いやでも目につきますね。

 

 



白だるまが、反対側から見ると赤だるまに。

 

 



横から見ると・・・。

 

 


 

 

 



翌18日の昼食は、南会津市田島の蕎麦屋、柏屋でとりました。

わたしが食べたのはソースかつ丼の ‘半どんぶり’ とかけそばです。(写真)
ここは、そば類を頼むと、特別に半サイズの丼ぶり物を全サイズの半分の値段で食べることができるのです。

会津でかつ丼といえば、ソースかつ丼に決まっているそうです。
それが半分の値段で味わえるのですから、食べない手はありません。

この柏屋のソースかつ丼とかけそばは、まさに絶品でした。

ソースかつ丼のソースは、既製品ではないようです。
醤油をベースにした和風のソースでした。 山椒の香りが漂います。

ご飯の上に、超細切りのキャベツ。 その上に熱々の厚いトンカツ。 そして柏屋特製のオリジナルソース。
‘会津の美味’ の一つを、ここでも楽しむことができました。

かけそばも美味しかった。出汁の効いたつゆが薄味だったのが気に入りました。
薄塩でしっかり味を出す。 これは本物の証です。

       ここ柏屋、また寄ってみたい店の一つになりました。

        


湯と酒の奥会津の旅は、また美味の旅でもありました。

おかげで、体重も増えました。
                                         (「奥会津への旅」完)


奥会津への旅③ 温泉と酒蔵巡り編

2012-11-24 | 散歩、時々旅

奥会津には温泉が多く、酒の蔵元も多い。

奥会津への旅、二日目は 「さゆり荘」 を出て、日帰り温泉施設 「古町温泉 赤岩荘」 と、
蔵元のいくつかを訪ねました。

天気予報では晴れるといっていたのに、雲がなかなか切れません。
小雨がパラついていました。

上の写真は、赤岩荘の露天風呂です。
湯が茶色。 鉄分を含んだ湯かと思ったのですが、後で建物内の壁に貼ってある解説を読むと、
ナトリウム泉とのこと。 どうりで少しショッパイ味がしました。

入っていると、小雨がミゾレに変わりました。 寒くて寒くて、出るに出られません。

 会津笠 かぶって暫し 霙風呂(みぞれぶろ)

これも一興です。 ゆっくり、長く入って、あったまってきました。

 

 

 




ここは 「花泉」 の蔵元です。

正面玄関は閉まっていましたが、裏手の作業場をのぞくと、仕込みの作業中でした。
炊き上がった酒米が、大きな木枠の中に湯気を上げています。

のぞき込むと、 「近づくな」 とばかりに、杜氏の一人に、目と手で制止されてしまいました。

 

 

ここは、次に訪れた 「金紋 會津」 の蔵元。

 

 




中に入ると、玄関わきの部屋は天井の高い、広いスペースになっていて、左側奥に展示・即売コーナーがありました。

 

 

 

次は、 「開當 男山」 の蔵元。 ここも立派な木造の家屋です。

外は本格的な雪になってきました。

 

 

 

中に入ると、試飲・即売コーナーがありました。

当主の奥様でしょうか。 上品で落ち着いた女性が応対してくれました。

会津の女性は、凛とした芯の強い女性が多いとのこと。 この人もその一人かもしれません。

ちなみに、来年のNHK大河ドラマは、新島八重の生涯を描いたものです。
会津に生まれ、戊辰戦争の折には、みずから銃や刀を持ち、男装して鶴ヶ城に入ったという女性です。
(後に同志社を創立した新島襄と結婚。 維新後の教育に力を尽した)

来年は大河ドラマ、見ようかなあ。

 

 

 

最後に訪問した蔵元は、 「国権」。

道路に面した店舗には、若い男性が店番をしていました。
聞けば、もし跡を継げば自分がこの蔵元の六代目になるとのこと(まだ継いでない)。
感じのいい青年です。

国権の名の由来について話してくれました。
明治の初め、この造り酒屋がまだ創業まもないころ、一人のお坊さんが現れ、
蔵と酒の名前を国権にしなさい、と言い残して去ったのだそうです。

当時は、幕末に結ばれた諸外国との 「不平等条約」 を改正せよ、との気運が国内に高まっていたころです。
その時代背景のなかでの逸話なのだろう、とのことでした。

この青年、とても話が上手い。 頭がいいのでしょう。
でも、この酒蔵の 「跡は継ぎたくない」 と言っていました。

なぜかというと不景気で経営環境は厳しいし、この蔵は昨年の大地震で建物の壁が壊れるなど、
大きな被害を受けたからなのだそうです。

まだその壁も直していないのに、今年の仕込みを始めなければならない状況だと言っていました。

この青年への声援の意味も込めて、純米吟醸酒を一本(四合ビン)、買わせてもらいました。

 

 

 

会津路は、雪がしだいに強くなってきました。
トンネルわきの林には、雪が積もり始めています。

スタッドレスタイヤをはいていなかったわれわれの車は、慌てて東の白河方面へと向かいました。
福島県の中通りにある白河は、朝から晴れでした。 (朝、南会津の宿のテレビで見て、知っていた)

同じ福島県でも、山側の会津とはずいぶん気候が違うのですね。

 


 

 

今回、奥会津への旅で買った酒は、結局あわせて三本になりました。

旅の余韻とともに、じっくり味わうことにします。


奥会津への旅② 道筋観光編

2012-11-22 | 散歩、時々旅

ここは 「塔の岪(へつり)」。

福島県の南会津東部を流れる川、大川にある渓谷です。

長年の浸食と風化により、岩肌が削られ、特異な形状が生まれました。
南会津の観光スポットの一つです。


とは、「へつる、へずる」 から来ており、 「削り取る」 という意味です(広辞苑)
「塔」 は縦に長い岩を、塔に見立てているのでしょう。


塔の岪の対岸には、地元の野菜や土産物を売る売店がたくさん並んでいました。
食事のできるお店もあります。

お店の人たちが、観光客に盛んに声をかけていました。一生懸命さが伝わってきます。


塔の岪の下には、そこから 藤見橋 という吊り橋を渡っていきます。

とても揺れる橋でした。
「30名以上一度に渡らないように」 という、橋のたもとの注意書きに、渡った後に気がつきました。

 



 

 

 

こちらは大内宿(おおうちじゅく)

ここも南会津の人気観光スポットです。


江戸時代、会津若松と日光・今市を結ぶ南山通り(会津西街道)の宿駅の一つとして栄えた宿場町です。

道の両側に茅葺き民家が整然と並んでいます。
江戸時代の景観をほぼそのまま残していることから、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

 

 

 

 

この日は土曜日だったせいか、もう夕方が近いにもかかわらず、観光客が大勢訪れていました。

30軒ほどある茅葺きの家は、それぞれ、土地の土産物や手作りの工芸品を売ったり、
蕎麦などの店を開いたりしています。

熊の肉を食べさせる店もありました。


昨年3月の東電原発事故の後、その影響で一時客足が遠のいたそうですが、また回復してきているとのことでした。

食べ物も酒も美味しく、昔ながらの暮らしも景観も大切にしている福島。
その一端を今回の旅でのぞくことができたように思います。


大カマキリ

2012-11-22 | 季節の移ろい

朝、わが家のサボテンに、カマキリが止まっていました。

10センチほどもある大カマキリです。


よく見ると、腹が大きくふくらんでいます。
こんなところに卵を産みつけてほしくないものです。


ところで、雄カマキリは無事だったのでしょうか。


奥会津への旅① 山の幸と飲み放題編

2012-11-19 | 散歩、時々旅

この土日(17、18日)、親しい友人たちと福島県の南会津に、紅葉と温泉、
それに美酒を求めて行ってきました。

時折の雨と雪、あいにく好天には恵まれませんでしたが、
温泉と酒と周囲の景勝地を堪能してまいりました。

「奥会津への旅」と題し、今回から4回に分けて掲載してまいります。

今回は「奥会津への旅① 山の幸と飲み放題編」
次回は「奥会津への旅② 道筋観光編(大内宿と塔のへつり)」
第3回 「奥会津への旅③ 温泉と酒蔵巡り編」
第4回 「奥会津への旅④ 美味昼飯編」です。


全編アップまで、一週間ほどかかるかと思いますが、
「長い旅をしてきたんだねェ」
などと、からかわないようにお願いいたしておきます。
 

上の写真は宿泊した 「会津湯の宿 さゆり荘」 の玄関前からの景観です。
紅葉は終わりかけていましたが、シットリと霧にけぶる山もまたオツなものです。

 

 








さゆり荘の晩の膳。 (同行のY.T.さん撮影)

右下のお椀は野菜の煮物、左下は茶碗蒸し。
右上の小鍋は会津の地鶏です(味の濃いとても美味しい鶏でした)。

このほかに蕎麦の椀が付き、〆にはご飯と吸い物、デザートの果物が付きました。


酒は南会津の地酒 「花泉」 各種と、生ビールなどの酒類に、この地名産の
「南郷トマト」 (味が濃い) のトマトジュースが飲み放題 (二時間)。

花泉は水準の高い酒でした。 純米酒、本醸造、辛口、普通酒、にごり酒、燗酒等々、
どれもとても旨い。

とはいえ、料理ですぐ腹いっぱいになり、二時間はすぐ経ってしまったし、
酒は思いのほかたくさん飲めなかったなあ。 (足るを知れ!)


事故にすぐ対応する人々

2012-11-09 | チラッと世相観察

昨晩 6時半頃、銀座でこんな光景に出くわしました。

数寄屋橋交差点です。

近くには東京ガスの車や消防車が止まっていて、歩道には、
「何が起こったのだろう」
と足を止める通行人があふれていました。(わたしもその一人)

交差点脇の交番前には、たくさんの警官が交差点の中央部を見ています。

見ると、銀座四丁目側の横断歩道の真ん中辺にある、大きなマンホールの蓋が開けられ、
分厚い消防服を着た消防士など、二十人ほどの人たちがいました。

マスコミの人たちも(腕章をつけていたので、そうだと思われる)、カメラを向けています。

その横断歩道の通行は止められていて、一般の人は入れません。


後で知ったのですが、ガス漏れ騒ぎがあったようです。
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/221108052.html

とくにケガ人など、出なかったとのことです。


それにしても異臭の通報があって、東京ガスや消防がすぐに駆けつけるのはわかりますが、
マスコミの人たちも早いですね。

すぐ動けるように、社には記者やカメラマンがつねにスタンバイしているのでしょうか。

 

 


 

銀座はもう、クリスマスのイルミネーションが灯り始めていました。
上はブルガリ。



 

カルティエ。





プランタン。