興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

練習の効果はある日突然

2024-10-04 | 名言・佳言ピックアップ

共感した言葉、心に残った言葉をとり上げる「名言・佳言ピックアップ」カテゴリー。今回はプロ野球中日の元内野手、荒木雅博氏の言葉をとり上げる。

何か月か前のNHK「ラジオ深夜便」で、インタビューに答え、荒木氏が語っていたもの。


 練習の効果は
  ある日突然現れる


ゴールデングラブ賞を何度も受賞した名二塁手、荒木雅博氏らしい、実感のこもった言葉である。

練習に即効性を期待してはいけない。日々の地道な練習の積み重ねなしに、上手くなる術はない、ということであろう。

あきらめずに努力を続けていれば、かならず飛躍する時が来るよ、という励ましのメッセージにも読める。


これはスポーツだけでなく、どんな分野でも言えることなのだろう。

自分のことで恐縮だが、わたしは若い頃、思い立って英語の勉強を始めたことがある。その頃は学校を出てから約20年、仕事も忙しく英語にはほとんど触れてこなかった。

勉強の中心はリスニング練習。毎日の通勤電車で、車内騒音低減機能(ノイズキャンセリング)の付いた大きなヘッドホンをかぶり、事前にテープに録音したNHKテレビの講座(TV英会話Ⅱ)などをくり返し聞いた。

(講座はインタビューや対談、イギリスの連続テレビドラマ視聴と講師の解説など多彩であった。テレビを見て、音声だけを録音した)

それを始めて一年ほども経った頃だろうか、ある日突然、少しむずかしいと思っていた対談などが、スッと聴き取れるようになったのだ。そんな経験がある。


それから30年ほど経った今、わたしは今度は韓国語の勉強をしている。

韓国語の勉強を始めてもう20年近くにもなるのに、まだ上達したという実感が持てないでいる。練習が足りないのと、歳のせいもあるのだろう。

でも、荒木雅博さんの言葉を胸に、歩みはのろくても、あきらめずに勉強は続けていきたいと思っている。
英語学習で経験した「ある日突然」がやってくるのを期待して・・。


*上の写真はわが家の庭に咲いた「るり色風ぐるま」。本記事とは関係ありません。