興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

Keep it Simple

2011-04-29 | My Favorite Things

キルトペンシル削り器

キルトペンシルとは、パッチワークやキルトをするとき布地にしるしを付ける、芯の軟らかい鉛筆のことだそうです。

この削り器は、その軟らかな芯を削っても折れにくいとのことで、 色鉛筆 を削るのにもいいかと思い買ってみました。
わたしは色鉛筆をよく使います。

Simple & Small!
何より感心したのは、 “鉛筆を削る” というメカニズムのみに徹した、このシンプルさです。

削りカスの受け皿もない、指がすべらないように刻んだ側面の溝以外、余計な装飾もない。ボディの大きさも極限にまでしぼり込んでいる(1~2センチ四方)。廉価である(120円ほど)
機能に徹し、ムダをそぎ落としたその先にあったのは、潔さと美しさです。

「美しいものはすべて単純である」 (ウィルヘルム・フルトヴェングラー)
「完成されたメカはいつも単純である」 (エンピツケズリー・ヨハック   ← わたしです


花の命は・・・

2011-04-23 | 季節の移ろい

わが家のチューリップは、色によって花の咲くタイミングがちがいます。

まず白が咲いて、すでに花びらが落ちました。
今は赤が盛りで、その後は紫、黄色と続きます。

チューリップの花は、開いてしまうとあまり長持ちしません。 いいところ2~3日でしょうか。









これはフリージア。

ちょうど開きかけたところです。

 








一輪挿しで、机の上に・・・。

フリージアは一本の茎にたくさん花が咲くのですね。
賑やかで結構。

今日は土曜日。 休日なので、わたしも フリー じゃ。 (失礼  )


芽吹きのころ

2011-04-18 | 季節の移ろい

ハナミズキ が咲き出しました。

白いハナミズキもありますが、わたしはこのピンク色の方が好きです。

単なるピンクというより、日本の伝統色にありそうな深みのある色合いですね。
(ネットで調べてみると、 中紅(なかべに) というのが近そうです)







花びらに見えるのは、本当は花びら(花弁) ではないそうです。
http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/b56882934157ec4038cddf0c321dd0ed










桜がほとんど散って、周りの木々が芽吹いてきました。
ほわっと 淡い緑色 をまとってきています。










日の沈むころ、 “居酒屋余白” で味わった酒は 浦霞(うらかすみ)の特別純米酒。
くせのない、とても美味しいお酒です。

宮城県塩釜市にある浦霞の蔵元は、このたびの地震と津波で大きな被害を受けたようです。
このお酒をいただくのも震災支援の一つです。 (ということにしておこう


散りつつ咲く

2011-04-10 | 季節の移ろい

散歩道の桜が満開でした。

少し花びらが舞い、もう散り始めています。

でも、枝をよく見ると、まだ蕾みもあります。

去る人あれば来る人あり、ですネ。











抱きつ木

金網の空いているところに、誰かが木を突っ込んだのかと思いました。

でも、違うようです。








金網に絡まったまま生長し、くい込んでしまった木を、ノコギリで切ってしまったのですね。

全部取りきることができなかったようです。

木と金網。 せっかくヒシと抱きあっていたのに、可哀そうに・・・。


グランヴィル展

2011-04-03 | 時には芸術気分

練馬区立美術館に 「グランヴィル-19世紀フランス幻想画」展 を見に行ってきました。

19世紀前半にフランスで活躍した画家、挿絵画家、グランヴィルの作品 (出版物) を、フランス文学者 鹿島茂氏のコレクションの中から紹介しているものです。

グランヴィルの名も、この展覧会の存在も、つい先日まで知らなかったのですが、出版に詳しい友人に聞かされ、興味を持ち早速行ってきました。

“動物戯画” に見られる当時の世相を風刺した版画や出版物の挿絵など、数多くの作品を大変興味深く観ることができました。

グランヴィルは、ラ・フォンテーヌの寓話の挿絵も描いていました。
ネットで前もって一部の絵を見て、どこかで見たことがあると思ったのは、昔この寓話集で見たからかもしれません。

 



練馬区立美術館は西武池袋線中村橋駅下車徒歩3分。グランヴィル展は今月10日まで。
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/2010grandville.html