興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

会津、喜多方、酒蔵巡りの旅

2013-10-23 | 散歩、時々旅

先週週末19、20日、温泉と酒を愛する友人たちと車で、福島県の会津、喜多方方面に行ってきました。

1泊の酒蔵(さかぐら)巡りの旅です。
この辺りは、全国でも有数の酒蔵密集地なのです。

飯豊山(いいでさん)から湧き出す澄みきった水と、豊富な良質米が昔からあったからでしょう。

上の写真は猪苗代町から見た磐梯山

あいにく二日間とも、天候には恵まれませんでした。
でも、友人の一人が運転の名手。車なので、酒蔵巡りをする分には、さほど問題ありません。

景観を楽しむわけでもなく、史跡を訪ねるわけでもなく、野口英世の足跡を辿るわけでもなく、ただひたすら酒の味を追い求めたいというわけです。

 

 

 


猪苗代湖です。

日本で4番目に広い湖だそうです。
(ちなみに1位は琵琶湖、2位は霞ケ浦、3位はサロマ湖)

 

 

 


ここは磐梯町の榮川(えいせん)酒造。写真の「ゆっ蔵」で、試飲と購入ができます。
左奥に小さく見えるのは工場。

 

 


入口にこんな看板がありました。

 

 

 


会津若松市まで行きました。

ここは末廣酒造。大きな蔵元で、たくさんの人が訪れていました。

観光バスの蔵元見学ルートにも組み込まれているようです。広い駐車場には大型バスが止まっていました。

外の土台石に、おじさんがひとり腰かけています。
いち早く試飲、購入をすませ、同行の人たちを待っているのでしょう。

 

 

 

           

      末廣酒造の杉玉。酒林(さかばやし)ともいうようです。

      こんな大きな杉玉を見たのは初めてです。直径が2メートル近くもあります。

 

 

 


末廣酒造から歩いていける鶴乃江酒造。
「鶴乃江」「会津中将」などの銘柄で出している蔵元です。

 「壊れた春
    起き上がろう
      立ち上がろう
        ガンバレ フクシマ」

 「あせらないけど あきらめない
    ゆっくりゆっくり 
      前へ前へ
            鶴乃江酒造」

と書かれた色紙が、店内に掲げられていました。
福島は、今も原発事故とたたかっているのですね。


このあとも大きな酒蔵、「宮泉」「写楽」などを出している宮泉銘醸を訪れましたが、広い敷地を歩き、試飲・販売コーナーで試飲をしているうち、写真を撮るのを忘れてしまいました。(汗)

 

 

 

 



2日目は雨の中、喜多方まで足をのばしました。
上は大和川酒造店。「大和川」「弥右衛門」などの銘柄の醸造元です。

感じの良い若い女性が、われわれに蔵の案内をしてくれました。
寛政2年(1790年)の創業。この蔵元には幕末に建てられたという蔵がまだ残っています。

お酒の種類による精米・醸造方法の違いなど、知らなかったことが多く、ずいぶん勉強になりました。

 

 

 

大和川酒造店の試飲コーナー。
試飲は無料ですが、四合瓶で7,665円(一升で15,333円)の純米大吟醸「いのち」だけは、小グラスで400円の有料でした。

それを飲んでみると、純米酒だ、吟醸酒だ、生酒だ、甘口だ辛口だ、などという枠を超えた、控えめで素直なお酒でした。
洗練の極みとは、「素直」という形をとって表れるものなのかもしれません。

 

 



ここは小原酒造。
酵母にモーツァルトの名曲を聴かせ、醸造するというユニークな蔵元です。
女性に人気があるようで、若い(とはいえないかもしれない)女性の客でにぎわっていました。

「蔵粋(クラシック)」「アマデウス」「純米協奏曲」など、ここで出している銘柄のネーミングもユニークです。企業努力が感じられますね。

 

 

 



最後は「会津清川」「雪樹花(ゆきはな)」などの蔵元、清川商店。なんとここは創業350年とのこと。

通りに面した店舗のわきに、蔵につづく通路があり、その途中にも試飲・販売コーナーがありました。
70歳過ぎと思われる年配の男性がすわっています。

あとで店舗のほうで聞くと、この方がこの蔵元の社長さんとのことでした。


ほかにもこの旅では、稲川酒造(猪苗代町)、磐梯酒造(磐梯町)、夢心酒造、吉の川酒造、峰の雪酒造(以上喜多方市)も訪れましたが、これらは試飲と販売を積極的にはやっていないようでした。

これだけ回っても会津、喜多方地区の蔵元のごく一部です。でも、今回の酒蔵巡りの旅、これで十分に楽しむことができました。

 

 




わたしがお土産に買ってきたのは四合瓶三本。

左から弥右衛門純米吟醸山田錦、清酒清川、榮川特別純米です。
ゆっくり旅の思い出をかみしめながら、味わいたいと思います。


自転車に乗る人は・・・

2013-10-14 | 散歩、時々旅

今日の散歩は、練馬区の石神井公園方面まで足をのばしました。

練馬区では「自転車安全利用五則」を区民に具体的に知らしめているのが、電信柱に貼ったPRシートで分かりました。

「五則」を個別に、あちこちの電信柱に貼ってあります。

とてもいいことだと思います。

その1 自転車は車道が原則。歩道は例外。

 

 

 



 

その3 歩道は歩行者優先で、(自転車は)車道よりを徐行。
 

自転車に乗る人には、歩道では歩行者に遠慮しながら通ってほしい。





 

 

 





ここが石神井公園です。

今の時季、散歩にジョギングに最高ですね。

 

 

 


 

喫茶店で一休み。

 

自転車安全利用五則。「その1」と「その3」以外はここで分かります。↓
http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/70911d550972ed96dda348763a4b26f5


焼酎はお好き?

2013-10-11 | 美酒・美味探訪

昔から日本酒一辺倒だったわたしですが、最近は奄美の黒糖焼酎をよく飲んでいます。

芋、麦、米、蕎麦などのさまざまな焼酎の中で、一番わたしの好みに合うようです。


上の写真は、その黒糖焼酎の中でもアルコール度数の高い、長期貯蔵黒糖焼酎「紅さんご」。40度です。

‘紅さんごの深い味わいは、黒糖特有の香りがあたえる、やわらかな甘み’

と、瓶についてきたパンフレットにありました。 ほんとうにその通りです。
 

高級ウイスキーにも似た、それでいてそれより甘みのある、飲みやすいお酒でした。

 

 

 

 
 

 

ロックよりストレートで飲むのが好きです。チビチビとなめるように、少しずつ、いじましく飲んでいます。

 

http://www.youtube.com/watch?v=3hsBjMToP5I
焼酎よりウイスキーが好きですか? (You tube)


雨の日には 雨の中を

2013-10-05 | 名言・佳言ピックアップ

今回の「名言・佳言ピックアップ」は、相田みつを のことば(詩)をとりあげます。
 

 雨の日には 雨の中を
 風の日には 風の中を みつを
 

「なんだい、いまさら相田みつをかい」
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしが相田みつを(の詩)を知ったのは、もうかなり前のことです。

30年近くも経つでしょうか。まだ 相田みつを が世に広く知られる前のことでした。

たまたま上の写真の本(冊子といったほうがいいかもしれません)を手に入れ、この「雨の日には・・・」のほか数々の詩を知り、大変慰められ、励まされました。
 

長い人生には、さまざまなことがあるものです。 時には会社に行きたくないことも、わたしにはありました。
そんな時、この「雨の日には・・・」の詩に、どれだけ励まされたことでしょう。


この本は、米田典夫という方の尽力で、出版に結びついたようです。
相田みつをが世に出る一つのきっかけになったかもしれません。

いまは手に入らないでしょうが、ご参考までに奥付を記しておきます。

 昭和55年7月25日 初版
 昭和57年3月1日 第5版 (わたしが持っているのがこれです)
 著作者  相田みつを
 発行者  米田建築株式会社(兵庫県川西市)
      代表取締役 米田典夫
 企画制作 株式会社JDC出版部
 カメラ  千葉千

 


 https://www.youtube.com/watch?v=X_gmFLPrCrQ
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」ピアノ版。(You tube)
ピアノはジャック・フェヴリエ。緩急、強弱をつけすぎない素直な演奏で、
曲の美しさをよく引き出しています。