興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

淡麗辛口でなく芳醇旨口

2024-08-25 | 美酒・美味探訪

先々月、新潟から買ってきた日本酒「鶴の友 別撰」を飲んでみた。

蔵元の樋木酒造ひきしゅぞう・新潟市内野町)関連の小売店サイトによると、「別撰」とは、一般的にいう本醸造酒のことのようである。

新潟の酒といえば「淡麗辛口」が多いとよく言われるが、この鶴の友別撰は、一口飲んでみて、それとは一線を画しているように思えた。

淡麗というより芳醇、辛口というより甘口、または旨口である。でも美味しい酒と素直に思えた。

また、同じ小売店サイトによると、この樋木酒造は自社の酒を「地酒(地の酒)」と位置付け、むやみに販路を拡大するより、地の人たちに普段酒として日々愛飲してもらえる酒造りを目指しているとのことであった。

淡麗辛口でなく、‘芳醇旨口’ と感じたのは、樋木酒造のこの経営姿勢が、味に表れたものだったのかもしれない。

わたしはすっかり気に入ってしまった。次に機会があれば、ここの「純米酒」をぜひ味わってみたい。

楽し嬉し懐かしの新潟旅 - 興趣つきぬ日々 (goo.ne.jp)


大根十耕

2024-08-09 | 菜園の四季

わが家の菜園の一畝(ひとうね)を耕してきた。9月にダイコンを種で植える畝だ。

菜園管理者(耕作指示者)の家内によると、「大根十耕」という言葉があるそうだ。
ダイコンは種を蒔く前に、畑を10回耕す(よく耕す)と、よく育つという意味だ。

ネットで調べると、大根十耕には二つのメリットがあるようだ。
一つはよく耕すことによって地中に空気が入り、土が熟成して(こなれて)、理想的な生育環境が整うこと。
二つ目は深く耕され、土がやわらかいと、ダイコンが地中にのびやかに伸び、大きく育つこと。

十耕のうち最初の一耕となるこの日は、朝早く(7時前)にやってきたのに、一時間もするとすっかり汗だくになってしまった。
この暑さ、いつまで続くのだろう。先が思いやられる。

でも、乗りかかった船、次回、二耕め以降はもっと深くまで掘り起こし、大根たちがのびのびと地中に足を伸ばせるようにしてやろうではないか、と思わないでもない。

 

 


   


菜園は今、秋から冬への収穫に向けての作業が進んでいる。

マルチ(プラスチックフィルムの覆い)を張った畝(すぐ上の写真)は、炎暑の夏に太陽の熱をたっぷり地中に取り込み、地中の防虫・殺菌を行なうため。

これらの畝には秋にキャベツやハクサイを植える。

 

 

 

   

タケノコイモがどんどん大きくなっている。
もうわたしの背丈ほどになった。去年よりずっと生育がよい。

収獲は11月頃。

 

 

 

   

わきに広がったサツマイモのつるを持ち上げ、反対側にひっくり返す「つる返し」をしたサツマイモの畝。

これをしないと、わきに広がったつるから根が出て、養分が分散しサツマイモ本体に行かなくなる。

 

 

 

   

落花生の根をちょっとのぞいて見た。順調に育っているようだ。

菜園は「 今はもう秋」だ。


野菜たちは ‘暦どおり’

2024-08-07 | 随感・偶感・歳時感

わが家の菜園から、きのう収穫してきた野菜。

大きなキュウリは、長さが30センチほどもあった。今のような暑い毎日には、一日二日(いちにちふつか)穫り遅れただけでこんなに大きくなる。

ナスも同じ。大きいので23センチほどもあった。

ナスもキュウリも大きくなるとどうしても大味になる。大きなキュウリは煮るとユウガオを食べているようだが、これはこれで美味しい。

キュウリやオクラ、トマトなど、わが家の菜園の ‘夏食べ野菜’ はこれでほぼおしまい。あとはサツマイモや落花生などの ‘秋穫れ’ 野菜が、これから登場してくる。

きょうは立秋。「暦の上では秋」という言葉はよく使われるが、立秋前にほぼ穫り終えたわが家の夏野菜たちは、 ‘暦どおり’ である。

今朝の菜園で、今年初めて赤とんぼを見た。昼過ぎ郵便物を取りに玄関先に出てみると、力尽きて転がっているアブラゼミがいた。

夏も終わりが見え、「小さい秋見つけた」といったところか。