興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

鎌倉のハイキングコース

2016-09-25 | 散歩、時々旅

鎌倉に行ってきました。 会合があったためです。

会合は午後から。
午前中、雨が今にも降りそうな天気ではありましたが、その会に出席予定の人たちと、鎌倉駅近くの 「祇園山ハイキングコース」 を巡ってきました。

鎌倉の観光案内にも ‘ハイキングコース’ と銘打って紹介されていますが、結構アップダウンの多い、木々に深く囲まれた山道です。 (上の写真)

駅の近くに、こんな自然そのままの場所があったとは・・・。  知りませんでした。

 

 

 

   

山道はきのうまでの雨で、積もった落ち葉がビチャビチャ、たっぷり水分を吸っていました。
ところどころヌカるんでいたり、すべりやすかったり、岩肌と木の根がむき出しになった急勾配の難所(上の写真)が何か所かあったり・・・。

蒸し暑く、全身すっかり汗だくです。 こんなに汗をかいたのは何年ぶりでしょう。


全行程は一時間ほど。 途中何度も立ち止まり、休み休み歩いたものの、日頃体を鍛えていないオジサン(わたし)には厳しいコースでした。

 会合が終わった後のビールが旨いぞ!

と、みずからを、半ば励まし、半ば慰めつつ歩いた次第です。

 

 

   

途中 「見晴台」 があり、鎌倉市街と湘南の海を望むことができました。

右奥に見える陸地が稲村ヶ崎の辺り。 晴れていればその奥に伊豆半島が見えるのだそうです。
鎌倉在住の同行者が教えてくれました。

もう少し寒くなった時季に、湿度の低い爽やかな晴れた日なら、また来てもいいかな・・・。 

 

 

    

   八雲神社。

鶴岡八幡宮の参道の近くから登ったこの祇園山ハイキングコースも、ここでようやく終わりです。

 

 

 

   

このあと若宮大路まで出て、「レストラン あさくさ」 でロースカツ定食を食べました。

このお店、カツ丼で有名なのだそうですが、ランチメニューにカツ丼はなく、やむなくロースカツ定食。

しかしこのロースカツ、とても分厚く(肉だけの厚みが2センチほどもあった)、ラードでカラッと揚げてあって、とても美味しかったです。
この厚み、これが本来のトンカツというものなのでしょう。(今まで食べてきたのは何だったのだ)

これと同じ厚さで作るとしたら、カツ丼も美味しくないわけがありません。 今度は昼時を避けて、カツ丼をぜひ食べに来よう。

汗をかいたあと、ほんとうはここでビールの一本も飲みたかったのですが、午後、会合があるので、ぐっと我慢。

 

 

 

    

江ノ電、由比ヶ浜駅近くのこの吉屋信子記念館で、われわれの会合(研究会)はありました。

ここは吉屋信子の旧宅ですが、今は鎌倉市の施設となっていて、学習の場として利用できるのです。 広い 敷地に建てられた簡素ですっきりした印象の建物でした。





   

和室から見た庭。
きれいに手入れがなされています。

会合が終わったあと、小町通りの居酒屋で美味しいビールをいただきました。


畑の植え替え

2016-09-21 | 菜園の四季

菜園を耕してきました。

植える野菜の入れ替えのためです。

上の写真は作業前。

韓国トウガラシとハバネロなどがあった畝で、それは全部引き抜きました。
ここを耕して、これからニンニクを植える予定。

ここを三本鍬で掘り起こし、シャベルでさらに深く掘り下げます。

 

 

 

   

   作業後。 (たいして変わらない)

 

 

 

   

堆肥、鶏ふん、石灰を入れて、すき込みました。

ニンニクを植えるのは後日。 きょうの作業はこれで終わりです。

グッと涼しくなり、菜園の作業もずいぶん楽になりました。

 

 

 

    

生姜を一つ収穫。

薄く切って、味噌をつけて、酒のつまみに・・・。


一隅を照らす

2016-09-18 | 散歩、時々旅

所用で群馬県に行ってきました。

上の写真は、渋川市伊香保町にある水沢観音の本堂です。

十数年前に、この近くにあるうどん屋さんで ‘水沢うどん’ を食べ、近くの伊香保温泉にも泊まったことがあるのですが、この水沢観音までは来ませんでした。

今回は水沢寺のご本尊、十一面千手観世音菩薩 (水沢観音) に、家族みんなの健康をお願いしてきました。







      

本堂の正面右側に 「一隅を照らそう」 と書かれた大きな扁額がありました。
天台宗の教えですね。

天台宗のサイトを見ると、一隅を照らすとは、「まず自分自身を輝いた存在としましょう。その輝きが周りも照らします」 とあります。
「一隅を照らす」 にはさまざまな解釈があるようですが、わたしはわたしなりに、

「世の隅にいても、日々謙虚に、自分らしく心豊かに生きることができれば、それこそが輝きである」

ということを教えているのだと思いたい。 行なうは難し、ですが・・・。

最澄も 「それは間違いだよ」 とは言ってこないでしょう。







      

本堂のわきにある六角堂。

六道 (地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天道) において、自分の業(ごう) により迷いの生死をくり返す衆生 (命あるものすべて。とくに人間をいう) を教え導く地蔵尊を祀っている。

趣きのある建物ですね。

 

 

 

       

水沢寺の境内は小ぢんまりとしていて、観光地ずれしておらず、犬を連れ散歩している近所の人までいて、好感が持てました。

 

 

 

   

近くの水沢うどんを食べさせる店の一軒、田丸屋に入りました。

お昼1時過ぎなのに、入り口にたくさんの人が並んでいました。土曜日で三連休の初日、まあ、しかたありません。

びっくりしたのは、このお店の客さばき。 3~40人 (もっとかな?) 並んでいたのに、30分ほど待たされただけでした。
広い部屋が何部屋かあって、仲居さんが何人もいて皆テキパキしていて、厨房の調理体制も整っていたのでしょう。

食事が終わっても容易に立たない客を許容し、笑顔を失わず、受注、調理、配膳、食器片づけなどの、そのキビキビとした流れは、見ていてなかなか見事なものでした。
まあ、夜よりも昼時がこのお店の ‘勝負’ なのでしょうけどね。 




   

   うどん、なかなか美味しかったです。


ダニとの闘い

2016-09-14 | 季節の移ろい

庭のバラの枝に、ムギワラトンボがとまっていました。

ジッと、さきほどから動きません。 疲れて休んでいる、という感じです。

よく見ると翅がかなり傷んでいます。

 

 

 

   

キアゲハは元気にあちこち飛んでいましたが、これも疲れたのか、雨除けの庇(ひさし) につかまりに来ました。

 

 

 

   

その後、垂木(たるき) に這っていき、ゴロンと横になった(ように見えた)。

夏の暑さのピークも過ぎ、昆虫たちの季節も、そろそろ終わりなのでしょう。


ところで、話は変わりますが、昆虫の発生 (活躍) 時期と、蚊やダニの発生時期は重なっていそうですね。
つまり、6月~9月頃の暑い季節に卵からかえり、成虫となり、また卵を残し、命を終える・・・。

ただ、家に棲むダニは例外かもしれません。人の体温と家の暖房で、秋、冬にも命を長らえる・・・。

わたしは今、晴れた日には努めて布団に陽を当て、十分に叩き、掃除機を畳だけでなく布団にもかけています。
(ほこり) とともにダニを追い払うためです。

わたしのダニとの闘いに、終わりはありません。


冷酒か常温か、はたまた燗か

2016-09-11 | 美酒・美味探訪

先日テレビで 「太田和彦 ふらり旅 いい酒いい肴」(BS11) という番組を見ていたら、居酒屋通の太田和彦さんが、日本橋の居酒屋で冷酒を錫のぐい飲みに注いでもらって、美味しそうに飲んでいました。

暑い夏には、これは最高でしょう。

しかも錫は、冷たい酒は冷たいままに、温かい酒は温かいままに保ち、ぐい飲み、盃としては最高の素材です。

錫のぐい飲みならわたしも持っているので、家で早速やってみました。

酒をお銚子に入れ、口にラップをし、昼過ぎから冷蔵庫で冷やしておき、錫のぐい飲みは冷凍庫で冷やしておいて、夕方広げたのが上の光景です。

酒は新潟、津川の銘酒、麒麟山の純米酒。 美味しくないわけがありません。

冷やしておいたのは一合だけだったので、飲み切って、足りないので、常温の麒麟山をそのままぐい飲みに注いで飲んでみました。

これはわたしだけの感覚かもしれませんが、なんと常温のほうが美味しいではありませんか。
味によりふくらみがでます。 (麒麟山純米酒の特性かもしれません)

次回は 「燗」 で飲んでみなければ・・・。

このところやや涼しくなり、いよいよ燗酒の季節を迎えますね。 いい季節です。


アカボシゴマダラ

2016-09-08 | 季節の移ろい

わが家の庭に、ちょっと変わったチョウチョが来ていました。
シソの葉にずっと長くとまっています。

翅の下部に赤い点々があって、なかなかきれい。 黄みも薄く、明らかにキアゲハとは違います。

あとでネットで調べると、アカボシゴマダラのようです。
赤い点々をアカボシと言ったのでしょうか。

さらにネットの説明を読むと、関東地区の固有種ではなく、東南アジア方面から入ってきたものではないかとのことでした。

いわゆる外来種ですね。
そうであるとすれば、日本固有の生態系をくずさなければいいのですが・・・。

上の写真は、アカボシゴマダラが逃げないうちに、と思い、2階のベランダからソッと、アップで撮ったのもです。

 

 

 

   

近づいて撮ろうと思い、庭に下りると、サッと逃げられてしまいました。

チョウチョによっては、飛び立ってもまた同じところにもどってきたりしますが、このアカボシゴマダラ、もどってきません。

少し離れたバラの木にとまり、そのままになってしまいました。
何ごとも美しいものは意のままになりません。


カマキリのスポーツクライミング

2016-09-03 | 季節の移ろい

今朝、庭のバラの余分な枝を切っていたときのことです。

Tシャツ姿の、わたしの二の腕の素肌に何かが触れ、驚いて腕を振ると、それが地面に落ちていきました。

カマキリです。

カマキリは、そこから今度は開閉式のフェンスまで歩き、フェンスを登りはじめました。(上の写真)

 

 

 

     

途中、こちらを振り向いてわたしを見ます。
「見ててよ」 と言っているにちがいありません。

 

 

    

そのまま上を目指します。

ゆうらゆうらと体を前後にゆすり、足場を探しながらゆっくり登っていきます。
まるでスポーツクライミングのよう・・・。

スポーツクライミングといえば、四年後の東京オリンピックの追加種目に決定した競技です。

このカマキリもきっと、東京オリンピックへの参加を目指すことでしょう。(まさか)

 

 

 

    

そしてついに、フェンスのてっぺんまで登り切りました。

「どうだ」 と言わんばかりの格好で、またわたしを見ます。

そこでわたしは、こう言ってやりました。
「えらいえらい。 その向上心で、これからも生きていきたまえ」

われながら、完全に ‘上から目線’ です。

「それから、ついでに言っておくが、くれぐれも雌 (メス) には気をつけろよ。 食われてしまわないように・・・」



以下2016.9.4書き加え
(上のカマキリは雄ではなくだと、うちの山の神が主張しています。そうであれば、上の最後の文章を、以下のように書き換えたいと思います)

「それから、ついでに言っておくけど、くれぐれも雄 (オス) は大切にしてね。 用済みだなどといって、食ってしまわないように・・・」(少し語調がやわらかくなっている)