興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

斎藤酒場

2013-07-28 | 美酒・美味探訪

先日、板橋方面に用があり、ついでに十条の「斎藤酒場」に寄ってきました。(ついでに、ですよ)

久しぶりの訪問です。


酒一本160円、マグロブツ250円、串カツ220円。
ココロにもフトコロにもやさしい居酒屋です。

 

わたしの家からはバスに乗り、電車を乗り継いで行かねばなりません。
ヒョイと気軽に、というわけにはなかなかいきません。

人生あと何回ここに来れるのだろうなどと、先日はしみじみ思ってしまいました。


これからは‘ついでに’ではなく、ここ斎藤酒場をメインで来よう。

 

 

 



 

 

斎藤酒場に、エアコンは似合いません。


おのれこそ おのれのよるべ

2013-07-24 | 名言・佳言ピックアップ

今回の「名言・佳言ピックアップ」は、「法句教」の中の言葉を取りあげます。

「おのれこそ おのれのよるべ
 おのれを措(お)きて
 誰によるべぞ

 よくととのえし おのれこそ
 まことに えがたき
 よるべをぞ獲(え)ん」(160偈)


ブッダ(釈尊)の言葉とされる法句教(真理の言葉)には、さまざまな訳があるようですが、わたしはこの友松圓諦の訳が好きです。(『法句教』友松圓諦・訳、講談社学術文庫)

古文調で、五七調の韻律が格調を生み出しているからです。

この160番目の句は、自分こそが自分の拠りどころなのだという自立・自尊の精神を教えています。人生、他人に甘えず凛として生きたいものです。


ただわたしには、「よくととのえし おのれこそ」のところが分かりにくい。どうすれば自分を「よくととのえる」ことができるのでしょう。

『法句教』の中には、例えば「忍辱(しのぶこと)こそ最上の行(ぎょう)(184偈)、「誹(そし)らず 害(そこな)わず 戒(いましめ)におのれをまもり 食(かて)において量(ほど)を知り」(185偈)という言葉が出てきます。

(同書巻末の現代語訳では「忍耐こそは最上の苦行である」「そしり罵(ののし)ることなく、そこない傷つくることなく、清浄に至る戒律に自らを守りつつしみ、食するに又その限量を忘れず」とあります)

「ととのえる」というのはそのようなことでしょうか。道は決して容易ではありません。

わたしの場合はまず、食べ過ぎ(飲み過ぎ)を改めることから始めねば・・・。


*写真は月見草。 本記事と関係ありません。


美しい枯れ方

2013-07-20 | 季節の移ろい

どこか、よそのお宅のカシワバアジサイです。

ひと月ほど前には全体に白い花だったのが、この時季、部分的に薄茶色を帯びてきました。

枯れ始めの現象だとは思うのですが、これはこれで味があってなかなかキレイです。


梅雨も終わり暑い夏が始まると、しなびて無残な姿をさらすアジサイをよく見かけます。
でも、この家のアジサイは少し違ったのですね。


わたしも今後、齢は重ねても、その年なりに味のある姿を周りの人たちに示すことができたらいいなあ、と思います。(願望)



https://www.youtube.com/watch?v=YPjVou5eG6w
↑ ウエーバーの「舞踏への勧誘」です。

ハンス・クナッパーツブッシュ指揮、ウイーン・フィルの演奏。
のびやかで、それでいて引き締まった素晴らしい演奏だと思います。


USB FAN

2013-07-18 | My Favorite Things

パソコンのUSBポートから電源を取る「USB扇風機」です。

超小型の扇風機ながら、目の前で回すと結構涼しい。
電圧5V。消費電力最大500mA。 節電 に役立ちます。

いつも行っている散髪屋さんからもらいました。


初恋屋慕情

2013-07-13 | 美酒・美味探訪

アラ大根煮

田端は「初恋屋」の一品です。

大根が黒いのはよく煮込んであるからで、しょっぱくはありません。
魚のアラも、身がたっぷり。これで300円。(だったと思う)

安いからといって手を抜かない。
時間をかけて仕込んでいるのがわかります。

これが大衆店ながら、名店の名店たる所以ですね。

 

 





昨晩は友人たちと、ひさしぶりに初恋屋に行ってきました。

店に入ったのは6時前だったのに、狭い店内はもうほぼ満席。
予約でなければ入れないお店です。

昨晩はこのほかに、ポテトサラダ、鮭ハラスの塩焼き、刺身の盛り合わせ、仕上げには、温かいねぎま鍋(これがまた旨い)をいただいてきました。



猛暑日の続く毎日ですが、拙ブログにおいで下さる皆さまには、どうかご無理をなさいませぬよう・・・。
日中はこまめに水分をとり、夕方には冷たいビールでも飲んで一日を締めくくりましょう。


ふっくら梅干し

2013-07-07 | 美酒・美味探訪

今年は梅雨が早く上がったので、初めての猛暑日の今日、早速漬け込んでいた梅を干しました。

今年は、小梅もたくさん漬けています。










 

 

 

 


 

干しはじめの梅は、こんなにもふっくらしています。

このやわらかさみずみずしさ
恥じらいをふくんだ初々しさ

梅干しといえば 「しなびている」 と思っておられる方は考え方をあらためていただきたい。

「リンゴのような赤いほっぺ」 という表現がありますが、これからは「梅干しのように赤くやわらかなほっぺ」 という言葉が一般化することでしょう。 (しないって)
 

それはともかく、出来立ての梅干しは、果実としての梅のフレッシュな風味も残っていて、作り立てでしか味わえない美味しさです。


岩室温泉と弥彦詣り

2013-07-03 | 散歩、時々旅

新潟県の岩室温泉に、会合があって行ってきました。

岩室温泉郷は温泉街らしいケバケバしさがなく、北国街道沿いにできた落ち着いた歴史町というたたずまいでした。

 ♪おらがヤァー 若いとき 
  弥彦詣りをしたればナァー 
       (ハ ヨシタヤ ヨシタヤ)
  馴染(なじょ=馴染みの女性)が見つけて
  寄りなれ(寄っていらっしゃい)と言うたども
  嬶(かか=かかあ、妻)がいたれば
  返事がならぬ
       (ハ ヨシタヤ ヨシタヤ)
 

という「岩室甚句」の歌詞に見られる、温泉町の色っぽさがまったく感じられませんでした。

新潟の奥座敷といわれる岩室温泉。初めて行きましたが、たいへん気に入りました。

 

 

 

 

瑠璃色アザミです。

翌朝の6時前、早起きして、旅館の浴衣姿に下駄ばきで岩室温泉街を歩いていて見つけました。
ここは温泉旅館ではない、一般の民家の前の植え込みです。

きれいな紫色の瑠璃色アザミ、初めて見ました。

 

 

 

 

ちょうどジョーロを持って、水やりに出てきたこの家の女性に聞いて、「瑠璃色アザミ」の名前を知りました。(瑠璃玉アザミともいうようです)

奥の形の良い山は「松岳山」とのこと。(後で調べてみると標高174メートル)

 

 

 

 

 

そのあと、近くの越後一の宮、弥彦神社をお詣りしてきました。

これで、今年の後半は、きっと良いことばかりがあるはずです。

 

 

 

 

 

ロープウェイで登った弥彦山山頂から見た越後平野です。

残念ながら靄がかかっていました。

弥彦山の標高は、スカイツリーと同じ634メートルです。
634メートルは、こちらが本家なのです。 

http://www.youtube.com/watch?v=HLMQZ02nJos