興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

立憲主義の危機

2015-07-25 | チラッと世相観察

昨日24日は、永田町の憲政記念館に行ってきました。

憲政記念館で行われた「緊急鼎談 第二弾 『立憲主義の危機』はなぜ起きるのか」を聞くためです。

(上の写真は、憲政記念館の入り口から見た国会議事堂です)

緊急鼎談の登壇者は以下の通り。

 樋口陽一(ひぐち よういち)氏 憲法学者 東京大学・東北大学名誉教授
 小路田泰直(こじた やすなお)氏 歴史学者 奈良女子大学文学部教授
 小沢一郎(おざわ いちろう)氏 政治家 衆議院議員
 住友陽文(すみとも あきふみ)氏 歴史学者 大阪市立大学現代システム科学域教授(司会)

今回の緊急鼎談は、憲法や国家の基本原理というものを、歴史の視点から捉え直してみようというもので、少し違った視点から憲法と立憲主義を考えることができ、大変勉強になりました。

細かい議論は省きますが、印象に残った言葉を、以下に記しておきます。

小路田教授は、なぜ憲法が最高法規なのかということについて、「死者の輿論」、「先人たちが積み上げてきた道理」というキーワードをもって解説してくれました。
時の為政者の意向はもちろん、‘時の民意’ でさえそれがすべてではない、ということでしょう。ユニークな切り口ながら、大変説得力のある分析だったと思います。

小沢議員は、戦争へとひた走った戦前の状況について、軍部だけが悪かったのでなく、行政官僚も同罪であると断じていました。
時代をどう理解し、どうコントロールするかは、その時の政府、官僚を含めた行政の責任がいかに大きいか、ということだと思います。

また小沢議員は、憲法を無視して突き進む今の安倍政権下にあって、若い人たちをはじめ、さまざまな分野でたくさんの人たちが声を上げているのは大変心強い、とも話していました。

人権、民主主義など、憲法の原理をヨーロッパの近代史の観点から説いた樋口教授は、最後に、このように述べました。

わたしはこれまで、学者は象牙の塔に籠っているべきだと考えてきた(だから正論が言える)。しかし、この2、3年、その ‘わたし自身の憲法’ を変えることにした。学者も社会にとって今大切なことを、まさに今、発言することが必要なのだ考えたからだと・・・。

樋口教授は先日も、国会前での学生たちのデモの場に出て話をされたことがニュースになっていました。そのときのことに触れ、こうおっしゃいました。

・・・若い人たちが「憲法を壊すな。国を壊すな」と叫んでいた。自分が恵まれていないのは世の中が悪い、社会のせいだと言っているのでなく、「社会を壊すな」といっている。
これこそ「立憲主義」ではないか。・・・

これを聞いてわたしは、思わず目頭が熱くなってくるのを覚えました。

冷静な歴史分析をベースにした今回の鼎談でしたが、わたしにとっては大変感動的な鼎談でもありました。







昨日午後3時頃、国会周辺には、この日行われるデモに備えて(でしょう)、何十人という警官が動員され、柵を張り巡らしていました。


隅っこに咲く

2015-07-25 | 季節の移ろい

わが家の ‘花の咲かない朝顔’ に今朝、2輪花が咲きました。

遠慮しなくていいのに、二つとも端っこに咲いています。

一つは簾の後ろに(写真)、もう一つはベランダに伸びた蔓の先にです。


わが家の朝顔、本格的に咲くのは来年からのようなのですが、こうしてこの夏も、ときどき隅っこに咲くのでしょうか。


花の咲かない朝顔

2015-07-17 | 季節の移ろい

朝顔のツルがずいぶん伸びてきました。二階のベランダにまで届きました。

でも、花が咲きません。

6月末に下のほうに二輪咲いたきり、あとはまったく咲きません。
7月には咲くだろうと待っていましたが、7月中旬になってもまだ咲きません。

ネットで調べてみると、朝顔には一年草と宿根草の二種類あって、宿根草は最初の年は花が咲かないのだそうです。(一年草は咲く)

わが家の朝顔は宿根草なのでした。

でもまあ、葉がいっぱい茂ってきたから、日よけの足しにはなりそうです。
この夏、少しは暑さを緩和してくれることでしょう。

今年はじっと力をたくわえて、来年に花を開かせます。


「アウトレット」に行ってきました

2015-07-11 | チラッと世相観察

先日、アウトレット(モール)というところに、初めて行ってきました。
(息子についていっただけですが)

アウトレットとは、有名ブランド品を扱う小売店が多数集まった、新しい形の一大ショッピングゾーンです。
(ブランド品を、その正規の値段よりも安いめに買えるようです)

ここは埼玉県入間市にある「三井アウトレットパーク入間」。1993年に日本で最初にできたアウトレットだそうです。
(モデルは1980年代にアメリカで生まれた新しい小売りの業態)

 

  



行ってみて、びっくりしました。郊外にこんなに大きな小売店の集合体があるとは・・・。

写真では分かりにくいのですが、このアウトレットは二階建てのビルで、中はかなり広い。全部で200店を超える店舗が入っているそうです。
(フードコート、レストラン、カフェもある)

一軒一軒入って商品を吟味して見ていたら、一日あっても足りないでしょう。


時代は、小売りの形態も大きく変えてきているのですね。

 

 

 

 

わたしが買ったのはTimberlandの半袖シャツとREGALのウォーキングシューズ。(上の写真)
ウォーキングシューズといっても、都心にも履いて行けそうでしょ?


Timberlandの半袖シャツは完全に若者ルック。(あえて写真は上げません)

試着替わりに軽く羽織ってみると、店員さんがこう言いました。

「大きさはちょうどよさそうですけど、少し長いですね」
シャツの裾をズボンの外に出すことを前提にした言葉です。

しかし、わたしはこれまで長年、シャツをズボンの外に出して着たことはありません。

「いえいえ、裾はズボンの中に入れますから」とわたし。

歳は、デザインをいくら若ぶっても、‘着方’ に表れてしまうようです。


今回も一年前のわたしの記事です

2015-07-05 | チラッと世相観察
 
権力の抑制均衡のメカニズム
目白の学習院大学です。ゆったりとした敷地に洒落た建物。とてもきれいなキャンパスですね。きのう(7月4日)、小雨降る夕どき、この学び舎で青春を謳歌する若い学生たちのなかに、チ...
 

今、衆院で審議中の安保法案は、憲法違反の法律です。日本国憲法第九条に違反します。

にもかかわらず今、与党は採決にもっていこうとしています。


「審議不十分だ」「(採決が)時期尚早だ」という問題ではありません。そもそも憲法違反なのです。
すぐにも取り下げねばならない法案です。 

多数の力に乗じて、憲法違反という、いわば欠陥のある法律を無理やり押し通そうという、こんな無法、横暴が許されていいのでしょうか。


上は、ちょうど一年前のわたしの記事です。もう一度お読みいただけましたら、まことにありがたく、うれしく存じます。


体脂肪減ダイエット継続中

2015-07-04 | ダイエット

梅雨の晴れ間の土曜日、散歩に行ってきました。

上の写真は、散歩道の桜の並木です。

緑が濃く、深くなってきました。

 

 

 

走って鍛えている人もいます。

 

 

 



土手の草刈り隊。

 

 

 



カモの遊泳隊。

 

 

 



少年野球チームの練習日です。

これは低学年のグループのようです。
高学年は、奥の広いグラウンドでやっていました。

 

 

 

 

上の写真は百日草。


この二か月、‘かくれ肥満’ を脱出しようと、結構歩いています。

今朝の段階で体重が、日々の変動を勘案しても、1キロは確実に落ちました。
体が軽くなったなど、自分でもその実感があります。

でも体脂肪率がなかなか下がりません。(22.7⇒22.0%)
オムロン体重体組成計の取扱説明書によると、20.0%を切らないとかくれ肥満からは脱出できないようです。

前にも書きましたが、体脂肪率は体重に対する体脂肪の率なので、体脂肪の絶対量が落ちても率としてはなかなか下がらないのでしょうね。
 

ネットで体脂肪率について調べると、わたしの年齢では、現状(22.0%)で標準値に達しているとするものもあります。
人生いろいろ、体脂肪率に対する評価もいろいろ、ということなのでしょう。

わたしの体脂肪減ダイエット、筋トレも続けながら、無理せず、息長くやっていこうと思っています。