興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

新旧ビール揃い踏み

2008-12-30 | 美酒・美味探訪

キリンの期間限定‘復刻’ビール 「明治のラガー」 と 「大正のラガー」 を飲んでみた。

二つとも予想通り、今の 「ラガー」 や 「一番搾り」 より苦みの効いた味であった。

先年、‘昔の味’を標榜した 「クラシックラガー」 が発売され、それも苦みが強調されていたが、今回の二つの苦みはそれを上まわっていたように思う。
昔のビールはみな苦かったのだ。

わたしの感覚で上の写真のビールを苦みの強い順に並べると、以下のようになる。
 明治のラガー > 大正のラガー > クラシックラガー > ラガー > 一番搾り

そして、どれが一番旨いかと問われれば、わたしは「明治のラガー」と答えたい。


ところで、昔わたしはビールをゴクッと飲むと、涙腺が刺激され目に涙がにじんだものである。
ところがここ何十年か、そいういうことがない。

ビールの苦みが弱くなったせいではないかと長く思っていたのだが、先年「クラシックラガー」を飲んだときも、今回「明治」を飲んでも「大正」を飲んでも、涙はにじんでこなかった。
どうしてなのだろう。 わからない。



*「ビールと涙」 に関して過去に書いた拙文があります。ご高覧いただけましたらまことに幸いです。

http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/4c121890d3a401df59a361c9d6ef5cfc
http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/s/%A5%AD%A5%EA%A5%F3%A5%AF%A5%E9%A5%B7%A5%C3%A5%AF


怪人グリーンマン出現!

2008-12-23 | 季節の移ろい
まわりの木々の葉が落ちスケスケになったら、緑色の木が現れました。

よく見ると木そのものが緑なのでなく、緑色の草がからまっています。

ツタはもう枯れて終わってますから、ツタではなさそうです。
何の草でしょうか。


自然はその時々、いろんな表情を見せてくれます。

犬と遊ぶ休日

2008-12-21 | 散歩、時々旅

土手は、犬からロープをはずすことのできる数少ない場所です。(写真) 

解き放たれた犬は、うれしそうにかけだしました。
そして、また飼い主 わたしの知らない人 のもとへ・・・。

犬も人もゆったり。 とても楽しそうです。

 

歩いていると犬を散歩させている人にたくさん会いますが、中には忙しいせいか犬の道草を許さず、ロープをぴんと引っぱりながら歩いている人もいます。 

昔、バイクに乗って犬を散歩させている人を見たことがあります。(かわいそうに)


許されぬ恋

2008-12-17 | 韓国文化垣間見

韓国の連続テレビドラマ 「ファン・ジニ 全24話」 を友だちから借りたDVDで見ました。
とてもおもしろかったです。

時代は16世紀朝鮮王朝。才女で歌舞技芸にすぐれ、漢詩にも長けて、こぼれんばかりに美しかったといわれる伝説の妓生(キーセン)、ファン・ジニ(黄眞伊)の物語です。

時代設定と主人公のキャラクター(才色兼備)は、同じ韓国ドラマ 「チャングムの誓い」 と同じですが、テイスト(ドラマの雰囲気)は 「冬のソナタ」 に近いと、わたしは思いました。
大恋愛がベースにあるからです。

しかも身分制度の壁があって、いささかもどかしい展開(・・・「冬のソナタ」は記憶喪失と恋敵の壁)。

ともあれ、ファン・ジニを演じた韓国女優ハ・ジウォン(写真)がいい演技をしていました。

「ファン・ジニ」は今NHK総合テレビで放映中。毎週土曜日夜11時10分から。
20日(土)で第10話です。 *20日のみ11時40分から。
第11話は1月10日(土) 11時10分~ 

両班(ヤンバン・貴族階級)で、王の信頼も厚い高官キム・ジョンハンとの出会いがこれからですから、まだ十分間に合いますよ。

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/hwangjiny_gtv/index.html


都電夕景

2008-12-17 | 散歩、時々旅
都電荒川線の大塚駅前駅です。

この電車、このあと20メートルほど先の横断歩道までゆっくりゆっくり走り、横断歩道を人々が渡りきってから通り過ぎました。

そこには遮断機も信号もないのです。


ちんちん電車は、この ‘ゆっくり感’ がいいですね。

熟柿 (じゅくし)

2008-12-14 | 季節の移ろい
熟柿とは「よく熟した柿」のことですが、昔わたしは、かなり大きくなるまで、 「じゅくし」 と聞いて、文字にすれば 「熟し」 と書くのだと思っていました。

「諭し」「癒し」と同じように、動詞の連用形を名詞として使うやり方です。

‘熟柿’ であると知って、その文字を熟視したものです。

♪ 銀杏は手品師

2008-12-12 | 季節の移ろい
♪ 銀杏は手品師 老いたピエロ
  口上は 言わないけれど
  なれた手つきで カードをまくよ
 (「公園の手品師」 作詩・宮川哲夫/作曲・吉田 正/唄・フランク永井)


でも、カード撒きすぎですね。

あとの掃除がたいへんです。
                     (西東京市にて)

絵本の品格

2008-12-08 | 時には芸術気分
銀座で行なわれている井口文秀・絵本原画展に行ってきました。

卓越した描写力と徹底した取材にささえられた童画家井口文秀の美しく格調の高い絵本の数々・・・。
その原画を直接見ることのできる得がたい機会でした。

  井口文秀「童画の世界―生誕100年回顧展」

は、12月13日(土)までです。

    於:銀座 井上画廊 (銀座3-5-6 <松屋前>)
      AM11:00~PM6:00 (最終日13日は、PM5:30まで)

正直じいさん

2008-12-05 | 季節の移ろい
風の強い日でした。
黄葉し、盛んに散っているイチョウの葉を写真に撮ろうと待ちかまえていると、イチョウの葉の上にポリ袋が飛んできました。

どうにも邪魔です。


しかたなく近寄ってみると、なんと散った葉の上に銀杏の実がたくさん落ちているではありませんか。 その数、100をくだりません。

(持って帰りなさい。 あなたのためにポリ袋も準備しましたよ)
というイチョウの木のメッセージにちがいありません。

「正直じいさん」の気持ちになって、ありがたくいただいてきました。
(念のため・・・わたしは正しくは「正直にいさん」です)


イチョウの木のプレゼント、来年の酒のつまみの一品に、感謝しつついただくことにします。