興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

上戸(じょうご)の至福

2010-02-28 | 余白の創作ことわざ

 *(ソウル、仁寺洞通りの店舗案内板。本記事とは関係ありません)

「余白の創作ことわざ」の第3回です。

上戸の至福下戸知らず、下戸の空腹上戸知らず
                                                        じょうごのしふくげこしらず げこのくうふくじょうごしらず

<意味>
「飲めない者は酌の一つもせず、気が利かない」
「酒飲みは飲んでばかりで、飯(めし) も食べさせない」
と、上戸(じょうご) と下戸(げこ) が対立するさま。

<さらに一言>
下戸と寿司屋に行く上戸はたしかにつらい。 トロだウニだと先に ‘握り’ をパクパク食われると、ゆっくり飲めません。

<もう一言>
かといって、上戸にとって上戸がいい飲み相手であるかというと、そうともかぎらない。
やはり ‘いいお酒’ の人がいいですね。(オマエはダイジョーブか)

酒は飲めなくてもウーロン茶などを飲み、酒席を楽しくさせる人もいます。いいお酒の人です。

http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/e57ea127c5f7e0929ac9d392fa1e8324


雨の中の梅

2010-02-27 | 季節の移ろい

わが家の梅の花、三分咲きです。

昨日からの雨、ようやく小降りになってきました。




祝・浅田真央選手銀。

今朝の新聞で 「わが意を得たり」 の論評を見つけました。
作曲家の中村洋子氏は、 「表現者としては浅田選手が上」 と言っています。

要するに、無難だが単調なキム・ヨナ選手の表現より、挑戦してミスした浅田選手の方を買う、というものです。(東京新聞10・2・27朝刊「こちら特報部」欄)


まさにその通り、と思います。

真央選手のトリプルアクセル(三回転半ジャンプ)の美しさはどうでしょう。 回転のスピード感と、垂直の軸に細くまとまった引き締まった飛形・・・。
難易度の極めて高いこのジャンプに、彼女はショートとフリーを合わせ三回も挑み、三回とも見事に成功させたのです(ミスは演技後半にわずかにあったのみ)

挑戦なければ感動なし。 わたしが審査員なら、浅田真央選手に金をあげます。


警察にて

2010-02-25 | チラッと世相観察

神田警察署から、呼び出しを受けました。

いえ、悪いことをしたわけではアリマセン。 わたしの落とし物が届いているということだったのです。
なんとキャッシュカード、クレジットカード等が入ったカード入れです。

その連絡を受けるまで、それを自分が落としたことにまったく気がついていませんでした。
それどころか、
「神田警察署に電話しろって・・・」
と、家にいた家内から電話をもらったとき、オレが落とし物をするわけナイヨ、なんかの間違いダロ、と思ったくらいです。

アア、なんというボケ!!!


でもほんとうによかった。 拾って届けてくださった方に感謝です

神田警察署の遺失物担当の係官の方、丁寧でとても感じのいい青年でした。
以下その方との会話です。

私  「拾ってくれた方に、お礼をしなくていいでしょうか」
係官 「お礼はいらないとのことです」
私  「その方の連絡先がわかれば、連絡を取ってみます」
係官 「個人情報ですから、お教えできません」
私  「男性の方ですか?」
係官 「女性です」
私  「それじゃあ、その方にお礼を渡していただくことはできませんか?」
係官 「そういうことは、やっていません」
私  「・・・・・」
係官 「あなたがいつか他の方の落とし物を拾われたら、かならず届けるということでいいのではないでしょうか」

拾ってくださった方に直接お礼は言えませんが、本ブログを通して御礼を申し上げます。






神田神保町の花屋さん。


いったんホームに降りて・・・

2010-02-21 | チラッと世相観察

(前記事に続き電車ネタです)

電車の中ではドア付近に立ち止まらず、できるだけ奥に入りたいものと思う。 ドア周りに人が立つと、他の人の乗降のじゃまになるからである。
電車に乗り込むと、あとに続いている人がいるのに、入り口で止まってしまう人もいる。

「ドア付近にとどまらず、中ほどにお進みください」
という車内アナウンスはよく聞くが、実際あまり効き目はない。
混んでいるときに奥まで入ると、降りるときに大変だという心理が、乗客に働くからであろう。

奥にはイヤホンで外界を遮断してしまっている若者もいるし、リュックを背負ってその迷惑さ加減に気付かない人もいる。
新聞を広げ、「降りまーす」と声をかけても頑として動かないおじさんもいれば、他人が降りようが降りまいがハナから気を遣おうとしない御仁もいる。

出口までの道のりは、エヴェレストを歩いて越えるよりも遠く険しい。(まさか)

そこで、提案したい。
ドア傍(そば)に立っている人は、せめてラッシュ時だけでも、降車する人のために 自分もいったんホームに降りてほしい。
たくさんの人がぶつかりながら降りていくのに、ドア脇の手すりにしがみついてガンバっている人もいる。

“ドア際族” がどれだけ降車効率(乗車効率も)を減じていることか。 電車が遅れれば、自分も遅れることになるのデス。

「ドア付近にお立ちの方は、降りる方のために、いったんホームに降りてお待ちください」
というアナウンスもたまに聞くが、このアナウンス、まったく足りない。朝夕のラッシュ時だけでも、もっとくり返してほしいと思う。
ドア際族も “順調運行協力者” に変わることでしょう。

でも基本的には、最初から出入り口をふさがなければいいのです。


時間調整 What ?

2010-02-17 | チラッと世相観察

朝の通勤電車で、よく 「時間調整」 に遭う。

「後続の電車に遅れが発生したため、この電車は当駅で、○分間の時間調整を行います」
という車内アナウンスがあって、乗っている電車が途中駅で、数分間停車したままになることである。

急いでいるときなど、正直なところイライラする。


どうして後に続く電車が遅れたからといって、先の電車まで止まらなければならないの ??
厨房に先客用のモリソバが出来上がっているのに、後客のカツ丼の出来が遅れるからといって、そのモリソバを “時間調整” して店内に出さない蕎麦屋さんてある ???

電車の時間調整は、察するに遅れた後続電車に乗客が集中し、路線全体で遅れが増幅するのを防ぐためであろう。 乗客分散のためと考えられる。

そうであるなら、車内アナウンスでも率直にそう言ってはどうでしょうか。
例えば、「後続電車に乗客が集中し、このあと全路線に遅れが広がってしまう可能性があるので、申し訳ないが」と。


時間調整という言葉は、運行者身内の業務連絡にはなっても、乗客に迷惑をかけてまでも途中駅停止せざるをえない状況の、乗客への弁明にはなってないように思う。

“説明責任” を果たしてほしい。(笑)


凛として立つ

2010-02-15 | 時には芸術気分

NHKスペシャルドラマ 「坂の上の雲」 の付帯音楽を、CDで聞き込んでいます。
久石譲氏の作曲によるものです。

このCDを購入したのは、久石氏の作曲テーマが “凛として立つ” であった、ということを、東京新聞の記事(2010.1.6) で知ったからです。

凛として立つ ・・・不遜な物言いながら、これこそ不肖余白(わたくし)が日頃目指している生き方なのです。

「我が意を得たり」 と思い入手して実際に聞いてみると、メインテーマ曲  「Stand Alone」 は、作曲テーマ 「凛として立つ」 という言葉の持つ厳しい響きとはかけ離れた、たとえようもなく美しいメロディでした。

外山雄三指揮するNHK交響楽団のフルオーケストラ。 英国の女性歌手サラ・ブライトマンの柔らかいソプラノ・・・。 とても気に入り、くり返し聞いています。


  Stand Alone
           (作詞:小山薫堂 作曲:久石 譲)

  ・・・・・・
 迷い悩むほど
 人は強さを掴むから
 夢をみる

 凛として旅立つ
 一朶(いちだ)の雲を目指し
 ・・・・・・


ランチョンのオムライス

2010-02-10 | 美酒・美味探訪

神保町のビヤホール、ランチョンのオムライスです。 昼なのでビールは無し。

ここのオムライスは、厚めに焼かれた玉子でケチャップライスをしっかりとくるんでいます。
その上にまた、たっぷりのケチャップ。

「これがオムライスの正統か」
と素直に納得し、いただきました。 実際、美味しかったです。 850円。

ランチョン(Luncheon)の店名は、英語で「ちょっと気取った lunch 」という意味だそうです。
この日はわたしにも、ちょっと気取った lunch になりました。




ランチョンは今年で開業100年になるとのことです。
ビールのグラスへの注ぎ方にも独自の技術を誇っているランチョン。 ビールの美味を守り続けて100年になるわけです。 すばらしいですね。

今度は夕方来て、伝統の味を味わうことにします。


バーTorikage

2010-02-05 | My Favorite Things

庭に小鳥のえさ台をおいたせいか、庭に面したガラス戸越しに、サッと鳥たちの行き来する影を感ずることが増えました。

「今日はえさがあるかな?」
と鳥たちが期待して来るのでしょう。

新聞に目を落としているときにも、グラスを口に運んでいるときにも、その気配を感ずることができます。

鳥たちの移動する経路(緑の回廊)に、わが家のせまい庭もすっかり組み入れられたようです。


そこで、この庭を ‘鳥の影のさす庭’ 「鳥影亭(ちょうえいてい)」 と名づけましょう。
休日の午後の早い晩酌のテーブルは、 「バー鳥影(とりかげ)」 とすることにします。

ただし、ご注意ください。 駅でタクシーに乗って、運転手さんに、
「チョウエイテイに行ってくれ」
「バートリカゲまで」
と言っても、通じません。(アタリマエダ)


写真は、ニッカウイスキーの 「原酒SINGLE CASK5年」 アルコール分64%。 つまみは大泉学園 「ル・ジャンボン」 のフィンガーサラミとペッパーシンケン