
朝一番の陽の光を浴びたわが家の水仙。
水仙は、春の花壇のプリマドンナである。
いち早く咲き、スポットライトを一人占めにしている。
といっても鉢植のビオラを除いて、花壇にはまだほかに花は咲いていないけど。
花壇では、花はまだだがチューリップの葉が、日に日に大きくなっている。
黒い影が、背後から葉っぱを襲おうとしている。
というのはウソで、葉っぱの影が後ろの石に映っていたのだ。
散歩道で見つけたこの “石舞台” では、主役は花でも葉でもなく、影だったのですね。
誰しも、いつだって、自分が自分の人生の主役なのだ。どんな時にも誇りを失わず、自信を持って日々生きていこう、とこの影は言っている。
かがやくコサギ。
いうまでもなく、コサギが光を発しているわけではない。‘半逆光’ による陽の光のなせるわざだ。
でもこのコサギ、顔を上げ、スッと背筋を伸ばしている。
「わたしきれいでしょう」
と言っているように見えなくもない。
少々自信過剰でもいいから、プライドを失わず日々過ごしていきたいものですね。