福島県の中通りへの一泊車旅。2日目にまず寄ったのは、塙町(はなわまち)の「道の駅はなわ」でした。
ここは地元の新鮮野菜や果物がたくさん並び、大勢の人でにぎわっていました。
町の人や近郷の人たちにとっての市場(いちば)といった趣きです。
わたしはパック詰めのプリプリなめこと、袋入りの小玉こんにゃくをお土産に買いました。
こんにゃくは塙町の特産のようです。
町の公営温泉浴施設「湯遊ランドはなわ」で、日帰り温泉入浴。
この日、ここの露天風呂は最高でした。
からりと晴れ上がった青空を見ながら、朝方から温泉に入るのは、たとえようもない解放感です。
空気は冷たいものの、お湯が熱めで心地よい。肩まで浸かってあったまったら、踏み石に腰を下ろして半身浴。これをくり返します。
ここで一句。
青い空 冷気熱湯(あつゆ)で 若返り
この温泉のキャッチフレーズは「若返りの湯」。神経痛・筋肉痛・関節痛をやわらげてくれるそうです。(季語がないんじゃない?)
「湯遊ランドはなわ」でゆっくり時間をついやしたあと、塙町から北上、棚倉町(たなぐらまち)に入りました。
上は棚倉町の八槻都々古別神社(やつき つつ こわけじんじゃ)。
このあとに訪れた近くの馬場都都古別神社(ばば つつ こわけじんじゃ)とともに、味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)と日本武尊(やまとたけるのみこと)を祭神に祭っているそうです。
鳥居の前で、七五三の記念写真を撮っている家族がいました。
三歳の女の子が照れて、カメラのほうをなかなか見ようとしません。カメラを向けているお父さんたちが、この日の主役を懸命になだめすかしていました。
境内にあった親子狛犬。子犬カワイイ。
ここが馬場都々古別神社。
境内は八槻都々古別神社より広く、背の高い木々も多く見られました。
幕末に会津藩の家老であった西郷頼母(さいごうたのも)が、明治8年(1875年)から三年間、ここで宮司を務めたと解説板にありました。
幕末の激動の歴史の一コマが、ここにもあったのですね。
棚倉城跡(亀ケ城公園)。
棚倉城は、元和元年(1622年)に丹羽長重が築城に着手し、慶応4年(1868年)、戊辰戦争で落城。
その間240余年に16代の城主が交代し、お堀に住む大亀が水面に浮かぶと決まってお殿様が転封されたという話があったそうです。それゆえこの城は「亀ケ城」とも呼ばれました。
今は亀ケ城公園として、町の人々に親しまれています。
わたしたちが行ったときも、お弁当を持ってきて、ベンチにすわって食べているカップルや、散策する人たちがいました
お城がなくなったのは残念なことですが、紅葉の美しい、広々とした公園が町にあるのは、羨ましい感じもします。
白河市に入って、白河ラーメン「たいち」で遅いお昼。
美味しいラーメンでした。
これでわれわれの福島県中通りの旅はおしまいです。白河インターからふたたび東北道にのり、帰途につきました。
コロナ禍のなか、感染を心配しながら決行した今回の一泊旅行ではありましたが、例年にも増して楽しく、充実した旅となりました。
写真協力:Y.T.氏
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