My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

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江津高野山風力発電所

2009-01-31 16:10:28 | 風車日記
以下、山陰中央新報の記事です。

『島根県企業局が江津市西部に計画した、自治体で手掛ける風力発電施設では国内最大規模となる「江津高野山風力発電所」が三十一日、営業運転を開始する。同局が既に同県隠岐の島町内で運営する風力発電所は、落雷などの影響で稼働率が予測を下回り、採算割れが確実なだけに、名誉挽回(ばんかい)を期す。

同風力発電所は総事業費約六十四億円をかけ、江津市二宮町などにまたがる標高約一九〇-二六〇メートルの高野山一帯に、ドイツ製の風車(支柱高八十メートル、羽根の直径九十メートル)を九基建設した。

稼働後の年間平均風速を秒速六・一メートルと見込み、定格出力は計二万七百キロワット。換算すると、同市内の総世帯の87%相当の一万四百世帯分の消費電力量を賄うことになる。二酸化炭素排出量も、年間二万千トンの削減効果がある。

中国電力と、施設の耐用年数を迎える二〇二五年度末までの売電契約を結んでおり、計七億円の収益を見込んでいる。ただ、「自然」が相手だけに、不安要素も抱える。〇四年二月に稼働した隠岐大峯山風力発電所(三基、定格出力計千八百キロワット)は、落雷で発電停止が相次いだ。年間の平均風速も、計画時の試算を下回った。

この結果、累積赤字は〇七年度末で七千八百万円に上り、耐用年数を迎える二〇年度末には二億五千万円に膨らむ見通し。県議会からは、計画の甘さに批判が噴出した。江津高野山風力発電所も昨年六月の完成後、出力を確認、点検するのに必要な秒速一三メートルの風が得られず、運転開始が予定より二カ月以上、ずれ込む事態となった。

そういったリスクを少しでも低減しようと、県企業局は羽根の先端に金属板を取り付け、雷のエネルギーを地面に逃がす落雷対策などを追加。ドイツから修理用備品も事前に調達し、万一の際に備えている。

仲田盛義局長は「隠岐での経験を踏まえ、できるだけの対策を講じた。しっかりと経営したい」と、同じ轍(てつ)を踏まぬよう決意を新たにしている。』

以上、転載終了。

性能確認に必要な風速13m/sの風が吹かずに運開が2ヶ月以上延びたというのがちょっと気になりますね。最近、能登のホテルに設置してある風車のブレードが落雷で脱落したようです(未確認情報)し、雷も心配です。
県が行う事業としては温暖化に取り組む積極性を感じます(静岡県とは大違い)し、情報公開にも積極的→島根県 企業局トップページ
なのは好感が持てますが、正直前途は多難だと思います。ハブ高80メートルで風速6.1m/sというのは厳しい前提ではないでしょうか。
ところで、ノルデックスの風車を選んだのはなぜなのか興味のあるところです。

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