町長が逮捕されて一週間が過ぎました。
当町は風力発電推進市町村全国協議会に加盟しています。そのご縁で風力発電に取り組む全国の首長に会い話を聞く機会があります。昨年5月現在で加盟自治体は71市町村ありましたが、正直首長自ら見識をもって風力は発電に取り組んでいるのは10団体以下ではないかと感じました。
当町で風力発電事業の実施を決定したのは前町長です。逮捕された現町長は就任当初風力発電にあまり関心がないようでした。しかし、風車が完成してマスコミなどに取り上げられたり、視察が来るようになると急に風力発電について雄弁に語るようになりました。
しかし、その論点は当町の風車がいかに稼いでいるかということでした。一晩でいくら稼いだというような話を得意満面に視察に来た方々に話しているのを聞くたびに、なんだか恥ずかしい気持ちになりました。
きっかけはどうでもいいと思うのです。風車が儲かるというのがきっかけでもかまいません。しかし、風車を建てました、儲かってます。だからなんなんだ?と思いませんか?
自分も風車に関わるようになったきっかけは単なる人事異動です。異動する前は総務課で財政の仕事をしていました。風力発電の話が持ち上がったときは、風力発電なんて海のものとも山のものともわからないことをやる財政的な余裕がどこにあるんだとむしろ反対の立場でした。
そんなに儲かるのなら民間事業者が事業化するはずだから、なにも町がやる必要はないのではないか。と当時の助役に食って掛かったりしていました。また、当時風車以外のことでどうしても納得がいかないことがあり、異動の希望調査に財政係からの異動を希望しました。
異動の希望は叶いましたが、異動先はなんと風力発電の担当部署である企画調整課企画調整係でした。異動の発表があったときは正直、やられた!と思いました。
しかも異動した企画調整係は人員が3人から2人に減らされました。そして、上司の係長は異動発表の直後から、「俺は風力発電の担当はやらない」と公言していたのです。
まあ、気持ちはわからないでもありません。前例のある仕事なら、わからないことは経験者に聞くこともできるし、まあ庁内に詳しい人がいなければ近隣の市町村や県に教えてもらうこともできます。しかし当時、風力発電のことを聞ける人など県内にはいませんでした。
ですから、そんなわけのわからない厄介な仕事を押し付けられたらとんでもないと思ったとしても不思議はありません。情けないことですが特にうちの役場はそういう傾向が強いように思います。
まあ二人しかいないのですから私がやるしかありません。当時はコンサルを担当した東京電力風力グループが作成した資料をみてもまったくちんぷんかんぷんでした。そんな素人相手にも真摯に対応してくれたコンサルのおかげもあり、何とか今に至るわけです。
そして風力発電のことを本やネットやシンポジウム、フォーラムなどで勉強するなかで、夢や情熱をもって風力発電に取り組む方々の話を聞くうちに自分もやらされる仕事から、やりたい仕事に意識が変化していきました。
町長は理念にもとづき風力発電事業を推進しているというよりは、目立ちたいからやっているという感じでした。もっと目立つものがあれば風車には拘らなかったのではないでしょうか。
しかし、風車がやりたい仕事になった自分には都合の良い面もありました。風力発電事業基金や風力発電の利益から住宅用の太陽光発電設置に補助金を交付する制度の創設はある意味目立ちたがりの町長を利用して導入することができたものです。
特に太陽光発電の補助制度は予算の町長査定で一度却下されたものを、町長に直談判して導入を認めてもらったものです。
また、現在進行中の民間事業者による風力発電事業も理由はともかくとして町長は積極的に推進していたわけです。風力発電の担当者の私にとってはある意味で仕事がしやすい町長であったわけです。
次の町長には願わくば、風力発電事業の必要性を理解し環境問題全般に確固たる見識を持った方に就任してもらいたいと思います。
市町の意思に関係なく県により合併が進められそうな雲行きです。合併する上でも風力発電という特徴ある政策を持つことは必ずプラスになると思うのですが。
当町は風力発電推進市町村全国協議会に加盟しています。そのご縁で風力発電に取り組む全国の首長に会い話を聞く機会があります。昨年5月現在で加盟自治体は71市町村ありましたが、正直首長自ら見識をもって風力は発電に取り組んでいるのは10団体以下ではないかと感じました。
当町で風力発電事業の実施を決定したのは前町長です。逮捕された現町長は就任当初風力発電にあまり関心がないようでした。しかし、風車が完成してマスコミなどに取り上げられたり、視察が来るようになると急に風力発電について雄弁に語るようになりました。
しかし、その論点は当町の風車がいかに稼いでいるかということでした。一晩でいくら稼いだというような話を得意満面に視察に来た方々に話しているのを聞くたびに、なんだか恥ずかしい気持ちになりました。
きっかけはどうでもいいと思うのです。風車が儲かるというのがきっかけでもかまいません。しかし、風車を建てました、儲かってます。だからなんなんだ?と思いませんか?
自分も風車に関わるようになったきっかけは単なる人事異動です。異動する前は総務課で財政の仕事をしていました。風力発電の話が持ち上がったときは、風力発電なんて海のものとも山のものともわからないことをやる財政的な余裕がどこにあるんだとむしろ反対の立場でした。
そんなに儲かるのなら民間事業者が事業化するはずだから、なにも町がやる必要はないのではないか。と当時の助役に食って掛かったりしていました。また、当時風車以外のことでどうしても納得がいかないことがあり、異動の希望調査に財政係からの異動を希望しました。
異動の希望は叶いましたが、異動先はなんと風力発電の担当部署である企画調整課企画調整係でした。異動の発表があったときは正直、やられた!と思いました。
しかも異動した企画調整係は人員が3人から2人に減らされました。そして、上司の係長は異動発表の直後から、「俺は風力発電の担当はやらない」と公言していたのです。
まあ、気持ちはわからないでもありません。前例のある仕事なら、わからないことは経験者に聞くこともできるし、まあ庁内に詳しい人がいなければ近隣の市町村や県に教えてもらうこともできます。しかし当時、風力発電のことを聞ける人など県内にはいませんでした。
ですから、そんなわけのわからない厄介な仕事を押し付けられたらとんでもないと思ったとしても不思議はありません。情けないことですが特にうちの役場はそういう傾向が強いように思います。
まあ二人しかいないのですから私がやるしかありません。当時はコンサルを担当した東京電力風力グループが作成した資料をみてもまったくちんぷんかんぷんでした。そんな素人相手にも真摯に対応してくれたコンサルのおかげもあり、何とか今に至るわけです。
そして風力発電のことを本やネットやシンポジウム、フォーラムなどで勉強するなかで、夢や情熱をもって風力発電に取り組む方々の話を聞くうちに自分もやらされる仕事から、やりたい仕事に意識が変化していきました。
町長は理念にもとづき風力発電事業を推進しているというよりは、目立ちたいからやっているという感じでした。もっと目立つものがあれば風車には拘らなかったのではないでしょうか。
しかし、風車がやりたい仕事になった自分には都合の良い面もありました。風力発電事業基金や風力発電の利益から住宅用の太陽光発電設置に補助金を交付する制度の創設はある意味目立ちたがりの町長を利用して導入することができたものです。
特に太陽光発電の補助制度は予算の町長査定で一度却下されたものを、町長に直談判して導入を認めてもらったものです。
また、現在進行中の民間事業者による風力発電事業も理由はともかくとして町長は積極的に推進していたわけです。風力発電の担当者の私にとってはある意味で仕事がしやすい町長であったわけです。
次の町長には願わくば、風力発電事業の必要性を理解し環境問題全般に確固たる見識を持った方に就任してもらいたいと思います。
市町の意思に関係なく県により合併が進められそうな雲行きです。合併する上でも風力発電という特徴ある政策を持つことは必ずプラスになると思うのですが。
私が最初に風力発電機を見たのは、実は中部電力碧南火力発電所の隣に立っていた風車でした。この風車は完全なお飾りという印象でしたし、なんら興味も持ちませんでした(見たこと、そのものも忘れていました。それほど印象が無かった)
しかし、数年後、北海道に赴任し、ある環境問題の講演会に知人の大学の助教授からの出席依頼(講演会に参加者が少ないための応援要員)ででたことがきっかけです。まだウィンドファームなど無い時代、苫前町の助役の講演を聞き、それに対する熱意を感じた。これが私が風力発電にかかわるきっかけでした。
そして、調べていくと風力発電には他の発電システム(私が携わったのは、火力発電、石油やガスのコジェネレーションシステム等)と比べ、全く違う何かを感じました。
また、風力発電ビジネスというのは他のエネルギービジネスと比べて決して儲かるものでは無いです。ホリエモンではないですが、儲かる方法はいっぱいあります。でもあえて風力発電を選択するのは、それぞれいろいろな思いがあるからでは無いかと思います
風力発電を推進していくこと自体は決して間違いではないと思います。ぜひとも、風力発電を推進して欲しいと思います
がんばってください
風況の良い場所も無くなってきており、採算性を求める余り、ウィンドファームが乱立し、土地そのものが少なくなっていているのです。
大きな転換となったのは、やはり大資本が参入してきた頃から急にビジネスライクになってきた事だと思います。
初期の頃は、ウィンドファームと言うより一本一本地元密着型で建てて来てました。
採算性は重要なファクターであることは間違いないと思いますが、欲張りすぎると良くありません。
今の風力発電業界は欲張りすぎで、全体として歪みが生じている状況だと思います。
鳥の問題にしても、単機での建設なら然程問題にならないケースが殆んどだと思います。
もう一度、初心に戻り風力発電の意義を考え直す時期に来ているのかもしれません。
自分は単なる人事異動がきっかけですからお恥ずかしい限りですが、今回は色々と考える良い機会になりました。
風力発電もメーカー、代理店、商社、事業者、自治体、建設会社・・・何かひずんでしまったと感じます。この7年間、いち風力発電ファンとして、関わってきましたが、本当に何かおかしくなってしまいました。
恵山、江差、そしてつくば市。とても悲しい気分です
そして、このにわかブームで取り残されたメンテナンス不十分の風車の増加、それが今の気がかりです