以下、静岡新聞の記事です。
風力発電7カ月停止中、補修に障壁 御前崎港
07/24 14:58
県が御前崎港(御前崎市)で5年前に稼働を開始した風力
発電施設「ウインクル」が、昨年12月から停止しているこ
とが24日までに分かった。落雷が原因で故障したとみられ
る。県御前崎港管理事務所は「県内で風力発電のシンボル的
存在。早急に復旧させたい」としているが、約4000万円
とされる補修費の確保や専門技術者の手配などハードルが高
く、復旧のめどは立たない。
同事務所によると、ウインクルはデンマーク製で、2004年
3月に4億5000万円をかけて完成した。定格出力は1950
キロワットと当時としては国内最大級。当初、地球温暖化対
策の一環で「エネルギー自給型港湾」を目指すとしていたが、
電力系統などに課題があり方向転換、発電した電気を電力会
社に「売電」して収入を得る一方、港湾で使う電気は電力会
社から別に買っているという。
落雷を受けた可能性があるのは昨年12月5日。動いたり
動かなかったりを繰り返した後、同28日に完全停止した。
心臓部分にあたる発電機が焼損したためだった。
メーカー側の保証期間は既に過ぎ、補修費約4000万円
の財源は保険金や県の“自腹”(公金)など限られる。保険
金は補修費の5割前後を確保できる見通しだが、残りをどう
工面するのか、さらに、海外からの部品調達や専門技術者の
手配などが必要になるという。
売電収入は04年度に約5700万円と出足好調だったが、
保証の切れた06年度から故障すると部品調達に時間を要す
るなどで稼働停止期間が長くなり、売電収入は減少傾向。08
年度は1377万円にとどまり、09年度は「0円」の状態
だ。売電収入が入らないと、建設費のうち県債(借金)約2億
6000万円の償還も計画通りに進まず、県は対応に苦慮し
ている。
県内で現在稼働している風力発電施設は官民合わせて計14
カ所24基(ウインクル含む)。今後、11カ所95基の建設
が予定されている。
以上、転載終了。
7ヵ月間も停止中で復旧の見通しも建っていないのは異常です。
静岡県は何を考えているのでしょうか?
2004年度は5,700万円も売電しているのですから、とっとと修理
して一刻も早く復旧するのが最善策なのはどう考えても明らか
です。風況はかなりいいはずです。
保険金が半分出るのなら、県の負担は2,000万円ですからすぐに
修理すべきです。専門技術者の手配のハードルが高いということ
ですが、ヴェスタスがそんなにいい加減だとは考えられません。
県の方針がはっきりしないのが原因ではないでしょうか。
御前崎市が設置した別のヴェスタス風車も設置後間もなくして、
故障が発生して発電機を交換しています。この時も原因がはっきり
わからず、最終的には落雷ということで決着したようですが、な
んとなく釈然としないですね。
静岡県の温暖化対策はお寒い限りですし、新エネルギー政策も、
所管がエネルギー対策室から地球環境室に変わってからというもの
惨憺たるものです。この風車は御前崎港管理事務所の管理ですが、
建設時は港湾整備室がかかわっていたように記憶しています。
知事が変わったばかりですが、新聞に取り上げられたことによって
何か事態が改善されるようだと良いのですが、どうでしょう。
しかし、馬鹿げた話ですね。
風力発電7カ月停止中、補修に障壁 御前崎港
07/24 14:58
県が御前崎港(御前崎市)で5年前に稼働を開始した風力
発電施設「ウインクル」が、昨年12月から停止しているこ
とが24日までに分かった。落雷が原因で故障したとみられ
る。県御前崎港管理事務所は「県内で風力発電のシンボル的
存在。早急に復旧させたい」としているが、約4000万円
とされる補修費の確保や専門技術者の手配などハードルが高
く、復旧のめどは立たない。
同事務所によると、ウインクルはデンマーク製で、2004年
3月に4億5000万円をかけて完成した。定格出力は1950
キロワットと当時としては国内最大級。当初、地球温暖化対
策の一環で「エネルギー自給型港湾」を目指すとしていたが、
電力系統などに課題があり方向転換、発電した電気を電力会
社に「売電」して収入を得る一方、港湾で使う電気は電力会
社から別に買っているという。
落雷を受けた可能性があるのは昨年12月5日。動いたり
動かなかったりを繰り返した後、同28日に完全停止した。
心臓部分にあたる発電機が焼損したためだった。
メーカー側の保証期間は既に過ぎ、補修費約4000万円
の財源は保険金や県の“自腹”(公金)など限られる。保険
金は補修費の5割前後を確保できる見通しだが、残りをどう
工面するのか、さらに、海外からの部品調達や専門技術者の
手配などが必要になるという。
売電収入は04年度に約5700万円と出足好調だったが、
保証の切れた06年度から故障すると部品調達に時間を要す
るなどで稼働停止期間が長くなり、売電収入は減少傾向。08
年度は1377万円にとどまり、09年度は「0円」の状態
だ。売電収入が入らないと、建設費のうち県債(借金)約2億
6000万円の償還も計画通りに進まず、県は対応に苦慮し
ている。
県内で現在稼働している風力発電施設は官民合わせて計14
カ所24基(ウインクル含む)。今後、11カ所95基の建設
が予定されている。
以上、転載終了。
7ヵ月間も停止中で復旧の見通しも建っていないのは異常です。
静岡県は何を考えているのでしょうか?
2004年度は5,700万円も売電しているのですから、とっとと修理
して一刻も早く復旧するのが最善策なのはどう考えても明らか
です。風況はかなりいいはずです。
保険金が半分出るのなら、県の負担は2,000万円ですからすぐに
修理すべきです。専門技術者の手配のハードルが高いということ
ですが、ヴェスタスがそんなにいい加減だとは考えられません。
県の方針がはっきりしないのが原因ではないでしょうか。
御前崎市が設置した別のヴェスタス風車も設置後間もなくして、
故障が発生して発電機を交換しています。この時も原因がはっきり
わからず、最終的には落雷ということで決着したようですが、な
んとなく釈然としないですね。
静岡県の温暖化対策はお寒い限りですし、新エネルギー政策も、
所管がエネルギー対策室から地球環境室に変わってからというもの
惨憺たるものです。この風車は御前崎港管理事務所の管理ですが、
建設時は港湾整備室がかかわっていたように記憶しています。
知事が変わったばかりですが、新聞に取り上げられたことによって
何か事態が改善されるようだと良いのですが、どうでしょう。
しかし、馬鹿げた話ですね。
古い660kWのほうかと思ったら、2MWじゃないですか。となるとV80型だから、日本に相当流通しているし、直せないわけがない。
(というか今度弄ってみようと思ってました)
止めれば止めるほど、もともと500万kWh/年(設備利用率29%)は出る場所なんですから、7ヶ月なら単純計算で300万kWh位か。なら、今すぐにでも修理した方がお得ですよ。本当にもったいないお化けが出てきそうな話です
本当に買いたいですね
※日本の自治体を含む風力事業者の多くが、風力発電機を建てることばかり一生懸命な一方、永続的に回してあげる事を考えていないようで、実力があるのにかわいそうな風車ばかりなのが残念というか、悲しいです
民間では考えられないことかと思いますが、行政ではあり得る話です。
風車建設当時の担当者には思い入れがあっても、何回か人事異動を繰り返すうちに、後任者にとってはやらされている単なるやっかい仕事になるというのは風車に限らず良くあることです。利益というわかりやすい目標で各部署が繋がっていない役所の悪い所だと思います。
当町の風車も今年の12月で運転開始後、やっと6年。これから、故障も増えて行くものと思います。10年間は保守の計画を立てていますが、その後は未定です。
自分は、11~15年目は相当の費用をかけて保守を行い、借金返済が終了する16年目から20年目までの5年間でしっかり稼げるような体制を築きたいと思います。そのためには、11~15年目の間は年によっては単年度で赤字がでることもやむを得ないと考えています。
まあ、そろそろ異動だと思うので、後任に良い形で引き継いでいけるように心がけたいと思います。県と違い小さな組織なので、異動してもしっかりフォローするつもりです。
しかし半年以上も目立つ所に止まったままの風車が放置されていることを静岡県はどう考えているのでしょうか。だんだん腹が立ってきました。
事業計画をまともに考えて、リスクを評価していないような印象です。それで新聞記者とかに、海外の風車は日本に向いていないとか、日本は風力発電に適さないとか責任回避のコメントなどされて、そのまま報道されるということが繰り返されているように感じています。
これをなくすには,自治体などへの高率の建設費補助を止めるのが一番でしょう。
予算計上するにしても風車メーカーの要求に従っていたら年間1,000万円ではとても足りないのではないでしょうか。
大学の先生はこの当たりの実務にはあまり精通していないのが実情だと思います。
私も建設費の補助より、発電量に応じた補助の方が回らない風車が建ちにくくなると考えていましたが、自治体の場合はいずれにしても、事業が上手くいかない時は、税金で補填することになってしまいますね。
日本は世界でも珍しい、自治体所有の風車が多い国だと思いますが、環境政策のシンボルとして自治体が風車を建てる時代は終わったと思いますし、実際、最近では自治体が風車を建設することはすっかり下火になったようです。
個人的はよほど風が良い条件の整った公有地を所有している場合などを除いては自治体には風車建設は勧められませんね。
いったい、どうやったらこんなでたらめな風車の配置になるのか?17年、20年間で長く薄く利益を出すビジネスなのに、最も大切な事、つまり建設前に決まっていることをおなざりにしている。自治体も、なんちゃってコンサルなどの口車に安易に乗りすぎですし、すぐ、「日本最大」とか「西日本最大規模」とかくだらない見栄のため、日本国内ので信頼性や実績が不足する風車を安易に採用する。日本のある風力大手の社長が「風車というのは、少なくとも100号機以降でしか手を出さない!」(この話は、翻意になり、もう過去の話になりましたが)くらいの慎重さを持つべきだと思います。
日本の風が風力発電に不向き!というのは、風力業界関係者の言い訳の部分も多いです
あえて向かないというなら、世界で最強とも言われる冬の雷(冬季雷)くらいで、あとは山岳地形はスペインにもありますし、台風系もインドはサイクロンでの失敗を乗り越えています
日本だからうまくできません(自治体)、計画通り発電していないので債務を返済できません(民間→銀行)なんてのは、やめてほしいですね。銀行向け事業計画書とか、以前の風況観測に基づくシュミレーション書類・・・いろいろ見ていても、悲しくて涙がでそうなくらい酷いものがあります(風車がかわいそう)
メンテナンス契約も、今のシステムでは自治体での運用には向いていないのは確かだと思います。この部分は、省エネなどで自治体が導入している、ESCOスキームなどはとれないでしょうか?
O&M費用を固定化して、風力版ESCO業者が運営し、成果を自治体とESCO事業者と案分する。
メーカーの発電量保証ないしアベラビリティ保障はたぶん相当高くつくのは間違いないと思います。ただ、民間でもアベラビリティ97%以上の事業者(大規模ではない)も数件みています。メーカー保証ではない方法もあると思います
しかし、日本の風車で本当に法定耐用年数の17年を完遂できる事業者はほんとうにいるのでしょうか?完遂できるところもあると思いますが、それはマイナーな部類のように思います。
また、自治体の風力は確かにもう環境啓蒙とか」モニュメントの時代は確実に終わったと思います。というか、環境教育を言い訳にされるのはいいかげん、やめてほしいです。
各所、自治体・3セクの風車を見に行きましたが、その多くの風車の下にある「風速・風向・発電量掲示板」が壊れていました。これが、これまでの”全て”の電光掲示板が壊れていました。これが、自治体の環境教育というものなのでしょうか?
自治体の話より、もう本当に冗談抜きに、初期投資に対する補助金という制度は無くしてほしいです
よほど財政状況に余裕がある自治体を除けば、これから過去に建てた風車がお荷物になるケースは増えていくのではないかと思います。当町も5年先のことは自信がないですから。
風車メーカーもきちんとしたビジネスを行えば、十分なリピーターがつくのに。
ある意味、商売のなんたるか、を分かっていない!
使ったことはないのですが、できればエネ○コン使いたいですね。品質だけでなく、アフターまでよいと聞いています
ただ、ギアレスも必ずしも万能では無く、既に存在しないラガウェイの風車はギアレス750kWですが、ベアリングが壊れると一大事になりますし、他社のギアレスも似たような問題を抱えていると思います
というか、ギアレス、ギア有りだけで比較するのでは無く、風車システムの総合力で見ないといけないと思います(例えば、冬季雷の多い日本海側であれば、ギアレス云々より、ブレードのレセプターやアース取りの方が重要だと思います)
なので、風車は、単純に良い悪いでは無く、その場所に適した風車を用いて、さらにその風車の特性に合わせた予防保全とメンテナンスをしなければならないと思います
多少性能が劣っても安い風車を、こまめに保守して使うのか?
高くても故障しにくい風車を使うのか
悩ましい問題ですね
もちろん、県の意思決定の遅さにも問題があるのだとは思いますが、風車メーカー側の問題も大きいようですね。
県当局は今後、議会から突き上げられれば風車メーカーの対応に言及することになるでしょうから、ヴェスタスも今までのような対応を続けるとマスコミなどを通じて悪評を振りまかれることになるかもしれません。