以下、北海道新聞の記事です。
『日本製鋼所(東京)は二十四日、室蘭製作所を拠点とする風力発電施設生産を二〇一〇年度に年間百五十基体制に高める方針を明らかにした。同社は〇六年に風力発電生産に参入したばかりだが、機械の信頼性や維持・管理体制の充実などが評価され受注が相次いでおり、全国の施設需要の半分のシェアを確保し、国産トップメーカーを目指す。
同社の風力発電施設は最大出力は二千キロワットで、長さ四十メートルの繊維強化プラスチック(FRP)製ブレード(羽根)の回転軸に発電機を直接取り付けているのが特徴。現在のトップメーカーである三菱重工業などが採用しているのは、羽根の回転をギアで発電機に伝えるタイプだが、「当社の製品の方が価格は高いが、故障の確率は低く、長期的な維持管理コストは安い」(同社新エネ・環境部の赤羽博夫部長)という。
風力発電施設はこれまで海外製品の競争力が高く、三菱重工業も海外から輸入した部品を組み立てて販売しており、故障の際の部品交換などに時間がかかるのが難点だった。
その点、初の本格的な純国産メーカーである日鋼は部品を迅速に供給できるのが強み。維持管理も明電舎(東京)に委託し、素早い故障などへの対応で信頼を得ている。
製造は、羽根製造と発電ユニット組み立てを、室蘭製作所内にある子会社のJ-Win(ジェイ・ウィン)が担当。昨年度はいきなり約八十基の生産を受注したが、耐震偽装事件に伴う建築確認の厳格化で発注側の発電施設設置スケジュールが遅れ、出荷は十二基にとどまった。本年度は未出荷分の生産と新たな顧客開拓で百基の製造を計画。室蘭の羽根の生産能力が年間百枚分で限界のため、一部を中国の工場に委託し、さらに生産体制を増強する。
同社の風力発電部門の〇九年三月期売上高は十八億円。本年度は受注ベースで二百億円以上に引き上げる計画で、原子力発電所部品などと並ぶ同社の主力部門に育てたい考え。
日本風力発電協会(東京)の集計によると、国内では昨年度、新たに百十二基の発電施設が設置され、発電規模は約千五百基で百八十六万キロワット。政府は、国内の風力発電を三〇年までに、現在の十倍強となる二千万キロワットに高める目標を掲げる。全国で今後、年間三百基程度の発電施設が建設される見通しで、同社は一気にトップメーカーを目指す。』以上、転載終わり。
日本製鋼にも頑張ってもらいたいと思いますが、初の本格的な純国産メーカーというのはどうなんでしょう。ギアレスだから三菱重工製より高価だが故障の確率は低く、長期的な維持管理コストは安いとのことですが、まだ本格的に造り始めたばかりで、維持管理コストを云々できるでしょうか?
まあ、日本製鋼が悪いというよりは、北海道新聞の記者の知識不足ということでしょう。
まあ、当方としては価格やサービス面で競争がおきるように、日本製鋼所と富士重工にもがんばってもらいたいところです。簡単ではないと思いますが。
今日で定額給付金の休日受付事務は終了です。すでに87%超の住民が申請を済ませていることもあり暇でした。これで、連休は5月3日の町制50周年セレモニーを除けばゆっくり休めます。久しぶりに風車でのんびりしたいと思います。
『日本製鋼所(東京)は二十四日、室蘭製作所を拠点とする風力発電施設生産を二〇一〇年度に年間百五十基体制に高める方針を明らかにした。同社は〇六年に風力発電生産に参入したばかりだが、機械の信頼性や維持・管理体制の充実などが評価され受注が相次いでおり、全国の施設需要の半分のシェアを確保し、国産トップメーカーを目指す。
同社の風力発電施設は最大出力は二千キロワットで、長さ四十メートルの繊維強化プラスチック(FRP)製ブレード(羽根)の回転軸に発電機を直接取り付けているのが特徴。現在のトップメーカーである三菱重工業などが採用しているのは、羽根の回転をギアで発電機に伝えるタイプだが、「当社の製品の方が価格は高いが、故障の確率は低く、長期的な維持管理コストは安い」(同社新エネ・環境部の赤羽博夫部長)という。
風力発電施設はこれまで海外製品の競争力が高く、三菱重工業も海外から輸入した部品を組み立てて販売しており、故障の際の部品交換などに時間がかかるのが難点だった。
その点、初の本格的な純国産メーカーである日鋼は部品を迅速に供給できるのが強み。維持管理も明電舎(東京)に委託し、素早い故障などへの対応で信頼を得ている。
製造は、羽根製造と発電ユニット組み立てを、室蘭製作所内にある子会社のJ-Win(ジェイ・ウィン)が担当。昨年度はいきなり約八十基の生産を受注したが、耐震偽装事件に伴う建築確認の厳格化で発注側の発電施設設置スケジュールが遅れ、出荷は十二基にとどまった。本年度は未出荷分の生産と新たな顧客開拓で百基の製造を計画。室蘭の羽根の生産能力が年間百枚分で限界のため、一部を中国の工場に委託し、さらに生産体制を増強する。
同社の風力発電部門の〇九年三月期売上高は十八億円。本年度は受注ベースで二百億円以上に引き上げる計画で、原子力発電所部品などと並ぶ同社の主力部門に育てたい考え。
日本風力発電協会(東京)の集計によると、国内では昨年度、新たに百十二基の発電施設が設置され、発電規模は約千五百基で百八十六万キロワット。政府は、国内の風力発電を三〇年までに、現在の十倍強となる二千万キロワットに高める目標を掲げる。全国で今後、年間三百基程度の発電施設が建設される見通しで、同社は一気にトップメーカーを目指す。』以上、転載終わり。
日本製鋼にも頑張ってもらいたいと思いますが、初の本格的な純国産メーカーというのはどうなんでしょう。ギアレスだから三菱重工製より高価だが故障の確率は低く、長期的な維持管理コストは安いとのことですが、まだ本格的に造り始めたばかりで、維持管理コストを云々できるでしょうか?
まあ、日本製鋼が悪いというよりは、北海道新聞の記者の知識不足ということでしょう。
まあ、当方としては価格やサービス面で競争がおきるように、日本製鋼所と富士重工にもがんばってもらいたいところです。簡単ではないと思いますが。
今日で定額給付金の休日受付事務は終了です。すでに87%超の住民が申請を済ませていることもあり暇でした。これで、連休は5月3日の町制50周年セレモニーを除けばゆっくり休めます。久しぶりに風車でのんびりしたいと思います。
でも、ようやく、本格的な国産風車が揃ってきたことは大きいです。
太陽光では国産メーカーが多数頑張っている事と、固定価格買い取り制度の導入には大きな関係があるでしょうし。
日本製鋼所の風車はまだ十分な運転実績が無いので、真価を問われるのはこれからかも知れませんが、サポートや修理の迅速性については、予め用意できる事項ですので、某外国製のように部品がいつ来るのかわからないとか・・・にならないことを期待したいです。
当町でも風車機種選定の際にはせっかくなら国産風車を応援したいという気持ちがあったと思います。当時は三菱重工の風車はそれほど評価されておらず、視察者からはなぜわざわざ経験の浅い国産風車を選んだのか?という質問を何度も受けました。
その度に応援の気持ちを込めて国産のメリットを説明したものです。もちろん今でも応援しています。その割りには冷たい仕打ちを受けていますが(苦笑)。
風車に限らず、日本が元気になるように国産製品に頑張って欲しいですね。