杉村春子さんのブランチ役で有名な「欲望という名の電車」観てきました。
いやぁ~濃い舞台でした。
おもしろかった~
「欲望という名の電車」アトリエ・ダンカン、シーエイティプロデュース
作 :テネシー・ウイリアムズ
翻訳 :小田島恒志
演出 :鈴木勝秀
出演 :篠井英介、北村有起哉、小島聖、伊達暁、明星真由美ほか
東京グローブ座 11月25日千秋楽観劇
あらすじ
ルイジアナ州ニューオリンズ、ポーランド出身のスタンリーとステラは、
貧しくても幸せに暮らしている。そこに、ステラの姉ブランチ・デュボアが訪ねてくる。
デュボア家はフランス系富裕層であったが、ブランチは豪邸を手放し、
職も住む家も無い。
三人の共同生活が始まるが、ブランチはスタンリーの粗暴さが気に入らない。
そして、ブランチの誕生日の夜・・・
故杉村春子さんが演じたブランチの「欲望という名の電車」
こんなにおもしろいとは、知りませんでした。
題名だけでちょっとひいていたのです。
食わず嫌いは、いけないね。
超おもしろかった~
大人の濃いお芝居でした。
このカンパニーが、ものすごくうまくまとまっていて、
みなさんとってもお上手で、ホントいいものを観たって感じです。
篠井さんのブランチはこれで3度目で、最後とか。
そうですか、ちょっと残念・・・
スタンリーの有起哉くんが、光ってましたね。
的確なメリハリある演技。
「オレステス」のピュラデス役とは、全然違うのにびっくり。
あの時の、あいまいな感じは何なんだろう?
周りの演技が濃いからワザとでしょうか・・・
それとも、スタンリーはお父さんが乗り移った、とか。
お父さんの故北村和夫さんは、杉村さんと「欲望」で名コンビだったそうです。
主演の篠井さんが、舞台をコントロールしているって感じしました。
もうね、ゼンゼン心配なしの、大人の芝居。
篠井さん、ブランチ役で女装なんだけど、
女役をやっているとか、そういう次元じゃないのね。
もちろん、ドレス姿も完璧。
背中きれいだし、身ごなしも優雅だったけど、
完全にブランチそのもの、だったね。
気持ちとしては、スタンリーに同感。
スタンリーから見ると、ブランチって鈍いおじゃま虫。
でも、彼女のことも理解できましたね。
観ながら、多重な感じで登場人物に感情移入したから、
観終わって疲れましたよ。
ステラの小島さんの明るさに、救われましたね。
小島さん、声がステキ。
ラストの小島さんの硬い表情と黒い服。
対照的な白いドレスのブランチ。
これからの三人の未来を暗示させる、しゃれた終わり方。
でも、暗い終わり方でした。
一本調子のフランス語の語りみたいなのが、何度か挿入されたけど、
あれは戯曲のまま、なのでしょうか。
鈴勝さん、シャレてみたの?
なんだか、あそこだけがね・・・
この日は千秋楽。
皆さん、舞台の出来もよかったと見えて、笑顔満開でした。
2度目のカーテンコールでは、鈴勝さんも舞台へ登場。
ほとんど、スタンディングの大拍手。
もちろん、わたしも立ちました。
よかったよ~ピューピュー
こういうの、蜷川幸雄さんに観せたいね。
皆さま、おつかれさまでした
わたしは28日金沢で見ます。席も4列目センター付近で超ラッキー!
ここ金沢は篠井さんの出身地なので知人友人もたくさんいるようです。
いい芝居を目の前にするとなんだかワクワクしますね。
よかったですよ。
あこさん、明日の金沢公演、前の席でいいですね。
篠井さんも有起哉くんも最高。
すごくいいんだから~
楽しんできてくださいね。