ふわふわ気分で

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『金閣寺』三島由紀夫著

2011-03-08 | BOOK
宮本亜門さん演出の舞台「金閣寺」の小説が納められた、
河出書房 日本文学全集24巻「三島由紀夫集」です。

図書館で借りたらなんと、昭和42年11月発行。1967年です。
さすが中央図書館。現役です。

金閣寺のほかに、仮面の告白、真夏の死、憂国、剣、
そして、サド侯爵夫人まで載ってました。

三島由紀夫さん、レパートリー広いです。
口絵写真には、ご自身の写真まで。

                

ローマ時代風な彫刻?と星座の模様のついた・・・なんだろう。
お庭のオブジェの側で後ろ手にキメてる三島センセイ。
この3年後に市ヶ谷駐屯地で決起、自決。
写真の三島さんは、晴々としてちょっと自慢そう。

右側の監修の欄には、
谷崎潤一郎、武者小路実篤、志賀直哉、川端康成、
日本文学を代表するスゴイ人たちの名前がのってます。

舞台の「金閣寺」は、原作の小説を上手い具合にすくい取ってあるなぁという感じ。
主人公の溝口も森田剛くんが演じていたイメージとぴったり。
森田くんも熟読したんでしょうか。

ラストは細かい所は違ったけど、溝口の気持ちは、
「・・・生きようと私は思った。」
で終わっています。
いやぁ、あの場面よかったですねぇ~

でも、三島さんの文章って・・・レトリック駆使してあって、くどい。
高校生の頃、三島さん好きだったんですよね。
彼と太宰治。
どういう高校生だ。ですよね。
はは・・・

この本の「サド侯爵夫人」、こちらは戯曲です。
もちろん舞台は戯曲通り、というか戯曲のままの台詞。
平幹二朗さんや東山紀之くんの台詞がのってて、ちょっとうれしい。
あ、感想まだだった・・・ごめん。
あせ~

「金閣寺」舞台を深く味わいたい方に、オススメ~
三島由紀夫って誰?という方も、ぜひ~