はい、「身毒丸 復活」金曜日に観てから、
気分は、ず~っとどっぷり身毒丸。
舞台を観て、不思議に思ったことがいろいろ出てきたので、
書いてみますね。
写真の謎
撫子が身毒丸の生母の写真額を拭いていると、母の写真が消える場面。
ここ、消えるのではなく、顔の部分に白いぼかしが入るのです。
母と子供のふたりとも。
子供は赤ん坊みたいなので、多分身毒。
拭き始めの場面は、キレイな写真。
身毒が見ると、白くなっています。
白石さんが、気がつかない間にすり替えたのかと、思うけど、
手元をじっと見ていても、アヤシイ動きはなく、
どんな手品を使っているのでしょうか。
柱時計の謎
茶の間の場面で、柱時計が鳴るシーンが2回あります。
食事場面と、撫子が母の写真を消してしまって、身毒が撫子をぶった後、
父に叱責されるところ。
どちらも8つ。
オール8時。
8時の夕食は、ちょっと遅すぎます。
時代設定がかなり昔のようなので、6時頃が無理がないと思われますが。
父に叱責されるのは、父の帰宅後だと想像すると、帰ってくるのが8時前。
それだと、まあいいかな、ですね。
でも、どこに柱時計かあるのか?
あ、客席側の柱ね。
なるほど・・・
いくつで母は死んだのか?
身毒が仮面売りに母のことを語る場面で、
忘れないで、と母は言い残して死に、身毒は
「約束するよ、・・・世界が忘れても、ぼくは母さんを忘れないよ。」
と、泣けちゃう場面です。
でも、そのすぐ後の地獄の場面では
「ぼくのほんとの母は、ぼくを産んだために死んだ。と言うことだ。」
火事の夜に焼け死んで、身毒の命を救ったということらしい。
産後の回復が悪かったのか、とも思えますが、
赤子の時に亡くなっていれば、母との約束もできないし。
はて・・・
身毒丸の苗字は?
身毒の父がことあるごとに、家が大事、と言っています。
はんこのお面をかぶった人たちも出てきます。
「身毒丸」の物語に家は重要テーマらしい。
でも、どこにも一家の姓は、でてきません。
おまけに、父は名前もなく、おとうさんとだけ。
う~む。
小間使いってタダ?
撫子が写真額を磨きながら、愚痴る場面。
掃除も洗濯も夕食の仕度も自分の仕事で、
酒屋には言い訳、米屋には平あやまり、質屋は顔なじみ。
と言ってます。
小間使いがいるから撫子は、遊んでるのかな、
と思ったけど、家事はすべて彼女がやってるみたい。
生活に苦しいのなら、小間使い、いなくてもいいのに・・・
小間使いのお給料、なしってことないですよね。
タライはお湯、水?
身毒の行水場面。
身毒が、2杯のバケツの水をタライに入れます。
これ、仕草だけかと思ったら、本物の水。
身毒がタライに入ったら、水がどこかに抜けるのかと思ったけど、
どうやら、そのままタライに入ったままらしい。
藤原竜也くん、腰が悪いんだから、水だと身体が冷えて
良くないんじゃないですかね。
それとも、湯気がたたない程度の温度の湯なのでしょうか。
他にも、割引切符賣場という看板は、何の割引切符なんだ、とか、
岸田理生さんの戯曲には
「身毒丸と撫子。行方知らずの道行である。」
とあるから、やっぱり心中しちゃうのか。
など謎がいっぱい。
いろいろ興味深い「身毒丸」
千秋楽は4月10日。
白石加代子さんも竜也くんも、皆さんも、おつかれでしょうね。
あと少し、がんばって下さいね~