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ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

今年の舞台、総括しました~

2014-12-31 | 演劇
今年は、おサボリっぱなしで、ごめんなさいでした。
サボリにもかかわらず、大勢の方に来ていただいて、
ありがとうございました。

はい、きっと来年もイイことあります。

去年の大晦日のブログを見たら、同じことのせてました。
はは・・・

じゃあ、大晦日恒例の舞台の総括行ってみますね。

今年もいっぱい観たわよ(←何気に自慢してる?!)。
ミュージカルも激リピしました(特に柿澤勇人くんね)。
感想をちっとも載せてなくて、スマン。
では、気に入った舞台など・・・

1月
「トライブス」
 耳の不自由なヒロイン、中嶋朋子さんと田中圭さん。
 いろいろ考えさせられる舞台。
「冬眠する熊に添い寝してごらん」
 蜷川幸雄さん演出。勝村政信さん、鈴木杏ちゃん、井上芳雄くんと上田竜也くん。
 今となっては客席通路の回転寿司のシーンしか憶えてません。
 寿司レーンのセットのせいで、肝心のシーンが見えなかった。というおまけつき。
「真田十勇士」
 堤幸彦さん演出。中村勘九郎さん、松坂桃李くん、加藤和樹さん。
 イケメンがいっぱい出演、派手でした。 

2月
「現代能楽集Ⅶ 花子について」
 倉持裕さん作・演出。倉持さんらしいオシャレな味わいのある舞台。
 西田尚美さんがよかった。小林高鹿さんステキです。
「国民の映画」
 三谷幸喜さん作・演出の再演舞台。小日向文世さん、段田安則さん、小林隆さんを堪能。
 お話はホロ苦くてナイス。吉田羊さんもよかったな。

3月
「ムサシ」
 井上ひさしさん作、蜷川さん演出。3人目の小次郎は溝端淳平くん。
 武蔵の藤原竜也くんはどっしりして貫禄ありでした。
 体調、気分で、違った場面に反応したり。深いです「ムサシ」。
「幽霊」
 イプセン作、森新太郎さん演出。安蘭けいさん、忍成修吾さん。
 森さんらしい知的なシャープな舞台。

4月
「アダムス・ファミリー」
 白井晃さん演出のミュージカル。
 ちょっと不思議な一家。橋本さとしさん、真琴つばささん。昆夏美ちゃんがキュートでした。
「夜中に犬に起こった奇妙な事件」
 蓬莱竜太さん台本、鈴木裕美さん演出。
 森田剛くんが障害のある15歳を好演。小島聖さんもナイス。

5月
「わたしを離さないで」
 カズオイシグロ作を倉持裕さん脚本。演出は蜷川さん。
 イシグロの独特の世界観を切なさいっぱいで。
 多部未華子ちゃん、三浦涼介くん、木村文乃さんの3人がよかった。
「ビッグ・フェラー」
 森新太郎さん演出のIRAを描いた舞台。
 内野聖陽さん、ぴったりな役の成河くん、無口な浦井健治くん。小林勝也さんにもびっくり。
 骨太の男っぽい話。観終わって飲みながら語りたくなった。
「テンペスト」
 シェイクスピア作、白井晃さん演出。古谷一行さん主演。
 段ボール箱が山になったセットと車いすのエアリエル(碓井将太くん)にもびっくり。
「ロンサム・ウエスト」
 作・マクドナー、演出・小川絵梨子さん。
 アイルランドの閉塞感と空気感。堤真一さんと瑛太さんが兄弟役でおもしろかった。
 北村有起哉くんの神父さんも。

6月
「海辺のカフカ」
 村上春樹さん原作、演出・蜷川さん。主要キャスト4名を入れ替えて再演。
 宮沢りえさん、鈴木杏ちゃん、古畑新之くん、柿澤勇人くん。
 初演の不思議感は減ったけど・・・
 15年にロンドン、ニューヨーク、メルボルン、シンガポールで公演。
 頑張れ~
 「十九歳のジェイコブ」
 中上健次作、松本雄吉演出。中上健次特有の難しい世界。
 石田卓也くん、松下洸平くん、奥村佳恵さん、横田美紀さん、頑張ってました。
「赤鬼」
 作・野田秀樹さん、演出・中屋敷法仁さん、青山円形劇場で。
 黒木華ちゃんがナイス。玉置玲央くん、柄本時生くん。
「三人吉三」
 コクーン歌舞伎。中村勘九郎くん、七之助くん、尾上松也くん。
 松也くん、この時はちょっとおさえ目(ひかえめ)だったかな。

ふぅ~紅白も終わりだし、ちょっと時間切れみたい。
後半とベストは年明けに・・・

どこまでも、マイぺースなヤツです。
うふ・・・

では、みなさま、良いお年をお迎えくださいませ、ませ~







  
 

 

「アルジャーノンに花束を」初日よかった~

2014-09-18 | 演劇
浦井健治くん出演
「アルジャーノンに花束を」初日観てきました。

大感激!!
泣いちゃいましたよ。

浦井くん、圧倒的なパワーでした。

いろいろ考えさせられるストーリーでした。
ミュージカルだけど、拍手は最後だけ。

カテコは4回(確か)
オールスタンディングでした。

いま幸せ気分で、帰りの電車中。
うふ・・・

「太陽2068」観たよ

2014-07-21 | 演劇
前川知大さん作の「太陽2068」観に行きました。
劇場はシアターコクーン、だったけどいつものコクーンと違う雰囲気。
アウェイ気分でした。
ネタバレありますので、よろしく。

「太陽2068」
作:前川知大
演出:蜷川幸雄
美術:朝倉摂、中越司
出演:綾野剛、成宮寛貴、前田敦子、中嶋朋子、大石継太、横田栄司、山崎一ほか
Bunkamuraシアターコクーン 7月19日ソワレ観劇

バイオテロでのウイルスで、強く若い肉体と高い知能を得た「ノクス」と、
普通の「キュリオ」が共存する社会。
「ノクス」は紫外線に弱く、夜の世界を生きていた・・・

開演前に警備の腕章をつけたおじさんが前方に登場。
通路やあちこちに鋭い視線を。
ああ、これも芝居のうちで舞台が始まったのかな、
と思ったけど本物の警備員さんでした。
休憩時間も楽屋口を警備してたし、なんかモノモノしかったです。

舞台はアクリル(多分)の床で上下を分けた仕様。
地階はノクスの社会でブルーの蛍光管が光るスタイリッシュな感じ。
対して1階はキュリオのいる昔から変わらない農村。

キュリオの綾野くんとノクスの成宮くんのやりとりがおもしろかった。
力の抜けた綾野くんの間合いが絶妙。
綾野くんっていつもと違うキャラだけど、こっちの方が似合う。
アクションシーンもあったけど、身体のキレもよかった。

久しぶり舞台の成宮くん。
いやぁ~イケメンですねぇ。
端正なマスクっていうのかな。
前よりも落ちついた雰囲気で大人になったのかな。
セリフも噛まなかったし・・・

ラストのこぼれる涙にライトが光ってキレイ。
さりげなく手で拭ってるのが、なんかよかった~

大石さんや横田さん、それに六平直政さんたちの蜷川舞台の常連さんが、
舞台に奥行きと厚みを。
ゴールドシアターの方々の村のおばあ、おじいも存在感ありましたね。
ノクスの山崎さんと伊藤蘭さんの、非日常でちょっとマンガチックな夫婦もおもしろかった。

ラストの綾野くん成宮くんが客席通路を走り抜けてくシーン。
ノリのいいミュージックも相まって、客席拍手でした。
ちょっと、あれ?拍手?だったね。

なんかデジャヴェ感あるな、と思ったら、先月観た「三人吉三」もラストで客席を疾走。
それもコクーンで。
イマの流行りなんでしょうか。
あ、奥の駐車場には行きませんでした。

カテコでは、客席から野太い声が飛びました。
何言ってたかわからなかったけど。
出演者たちも苦笑い。
それと千秋楽でもないのに、ナゼかオールスタオべ。
客席の雰囲気もいつものコクーンとは、ちょっと違う感じ。

前川さんの脚本はやっぱりステキ。
視点を変えて、別の角度から観客に考えさすとか、ナイスです。

難しい結論は先送りして、ラストは若者の疾走で終わったけど、
彼らのこれから先が、ハッピーエンドになるってことは難しそう。
いろいろ考えると、ホロ苦感のある結末でした。

「太陽2068」コクーンで8月3日まで。











「ビッグ・フェラー」超オススメ~

2014-05-30 | 演劇
「幽霊」がステキだった森新太郎さん演出。
内野聖陽さん、浦井健治くん、成河くん出演の舞台と聞けば期待高まります。
はい、期待以上でした。
ネタバレありです。よろしくね。

「THE BIG FELLAH  ビッグ・フェラー」
作:リチャード・ビーン
翻訳:小田島恒志
演出:森新太郎
美術:二村周作
出演:内野聖陽、浦井健治、成河、小林勝也ほか
世田谷パブリックシアター 5月28日マチネ観劇


舞台はニューヨーク。
1972年から2001年までのIRAに属する男たちの物語。

IRAって、アイルランド共和軍ね。
爆弾事件を起こしたりするグループで、
怖そう~な話かなと思ったけど、笑いも濡れ場もある舞台でした。

登場人物の性格がしっかりしてて、キャラが立ってるという感じ。
だから、セリフが素通りすることなく、
心の奥にまでしっかり届きました。

それに海の向こうの話かと思ってたけど、
けっこう普遍的というか、私たちが置かれてる場面にぴったりのセリフもいろいろ。

正しい言葉はおぼえてないけど、ニュアンスだけで、
「その殺戮に道徳的な意味は何か」とか、
「人を殺したけど、殺さなければ自分が殺されてた」
「自分で考えずに、人に命令されるままに動くのか」
みたいな、今の日本にグッドタイミングのが多数。

役者さんたち、オールナイスでした。
森さんが、スケジュールの空くのを待ってたという成河くんが、
生き生きしたお調子者だけど、暗いものを持つ男を好演。
スゴイセリフ量でした。

無口な消防士の浦井くんもよかったですね。
恋人を殺されても、黙ってこらえて・・・表情がよかった。
ラストの2001年9月11日の朝のシーンもスゴク印象的。

内野さんのコステロの貫禄もさすがでした。
内野さん、喜劇でなくシリアス舞台で輝きます。

それにしても、バスルームでの1発の銃声。
あれ、コステロは殺されてないんでしょうね。
マイケル(浦井くん)がコステロをやってしまう、なんてのはおもしろくないよね。
想像力がいろいろ広がって・・・
こういうの楽しい。
うふ・・・

「ビック・フェラー」超オススメです。
6月8日まで、世田谷パブリックシアターで。

写真はチラシとパンフ。


「わたしを離さないで」キレイな舞台

2014-05-11 | 演劇
「農業少女」以来大好きな多部ちゃん出演舞台。
大期待してるとガッカリが多いけど・・・大丈夫でした。
ネタバレ大胆にしてます。よろしく~

「わたしを離さないで」

原作:カズオ・イシグロ
脚本:倉持裕
演出:蜷川幸雄
美術:中越司
衣装:前田文子
出演:多部未華子、三浦涼介、木村文乃、山本道子、床嶋佳子、銀粉蝶ほか
彩の国さいたま芸術劇場 5月9日マチネ観劇

海の近くの寄宿学校「へ―ルシャム」外界から遮断された生徒たちには、ある使命があった。

英国の作家カズオ・イシグロの作品の舞台化。
イシグロさんって、今まで読んだことなかったけど有名らしい。
劇場で原作本売ってたので、さっそくゲット。
まだ読んでる途中だけど、原作もおもしろい。
ショッキングな話なのに・・・静かで知的で、不思議な雰囲気。

蜷川さん、出演者多くてカラフルでやたら派手で盛りだくさんなキタナイ系舞台と、
シンプルで切なくてキレイ系舞台があるけど、
今回はキレイ系。
わたしはもちろん、キレイ系がお気に入りね。

ラジコンヘリが舞台上を旋回する最初の場面で、
意味も無くうるっときちゃったりして・・・ナゼだ。
涙もろすぎるだろう、わたし。

教室のカーテンが風で揺れるのがキレイ。
何か意味ありげに揺れます。
今回は上下2段のカーテンでした。

白いカーテンが揺れるっての、蜷川さんの舞台では何度も出てくるけど、
揺れ具合の難易度がだんだん高くなってるような気が・・・

2幕のススキみたいな植物に囲まれた場面、
室内にススキって、何の意味があるんだろうと思ったら、
農場の中ということらしい。
ちょっと、わずらわしい気がした。

3人の主要キャストが、ジャストフィットでした。
多部ちゃん静かで深くて声がよく通って、すっかり舞台女優さんですね。
木村さん、初舞台だそうだけどよかったです。
これからも舞台で観たいですね。
三浦くんも役柄にぴったりナイスでした。

ネクストシアターの方も以前観た時は固かったのに、今回は伸び伸びと。
サッカーのシーン舞台であれだけやれるなんて、ちょっとびっくり。
スローモーションの明るい表情もよかったです。

前の方だったので、ラストの多部ちゃんのはらはら落ちる涙も、
三浦くんの泣き顔もよく観えました。

臓器移植のために産まれたクローン人間たち。
運命を呪うことも、身の不遇を嘆くこともなく、逃げ出すこともない。
淡々と残酷な運命を受け入れる。
・・・ようにみせて、ラストに大逆襲とかどんでん返しがあるのかと思ったら・・・
ナシでした。

う~ん、なんか、もやもやスルじゃん。
正義の味方なんてのはいないんかい。

だったけど、これって今の世の中みたいなもんかな。
理不尽なことが多いけど、表立ってはストライキもクーデターも起こらない。
粛々と万事が進んで行き、
気がついたら、戦争にかりだされて、臓器どころか命まで危うい・・・とかね。
いやいや、冗談ではないかも・・・

キレイで切ないけど、帰り道にいろいろ考えちゃう舞台でした。

オススメ~
15日までさいたま芸術劇場で。
名古屋、大阪でも。

写真はチラシとパンフ、原作本。








吉田鋼太郎さん文部科学大臣賞受賞

2014-03-14 | 演劇
吉田鋼太郎さんが芸術選奨 文部科学大臣賞を受賞しました。
おめでとうございます。
「ヘンリー四世」での受賞です。

YAHOOサイトによると、

文化庁は13日、芸術選奨の2013年度の受賞者29人を発表。
文部科学大臣賞18人、新人賞には11人が選ばれた。
贈呈式は19日に東京都内で行う。

文部科学大臣賞を受賞したのは、他には、
文楽の吉田和生さん、是枝裕和監督、舞踊家の笠井叡さんたち。

新人賞には、
演出家の森新太郎さんたち。

森さん「エドワード二世」での受賞です。
この舞台、オシャレで大好きでした。
今んとこイチオシの演出家さんですので、自分のことのようにうれしいですよ。
うふ・・・

森さん、つぎはコクーンの「幽霊」
その次は5月の世田谷パブリックの「THE BIG FELLAH ビック・フェラー」ですね。
はい、チケット手配済みです。
楽しみ、楽しみ~

鋼太郎さん、水曜日に「ムサシ」で観たとこですよ。
藤原竜也くん主演、溝端淳平くん、鈴木杏ちゃん共演ね。

鋼太郎さん舞台のほかにも、テレビや映画でも活躍。
鋼太郎さんがいると、シマリますもんね。
次の舞台は何かな・・・

10月の「ジュリアス・シーザー」かな。
阿部寛さん、藤原竜也くん共演ですよ。
蜷川幸雄さん演出ね。
こっちも楽しみ~


くわしくはこちら→YAHOO!ニュース

「真田十勇士」観ましたよ

2014-01-20 | 演劇
勘九郎くんと松坂くん出演の「真田十勇士」観てきました。
イケメンがいっぱい出演で、派手でした。
ネタバレあります。よろしくね。

「真田十勇士」
脚本:マキノノゾミ
演出:堤幸彦
美術:松井るみ
出演:中村勘九郎、松坂桃李、加藤雅也、真矢みき、加藤和樹、比嘉愛未ほか
青山劇場 1月16日マチネ観劇

堤幸彦さん演出。
賑やかで派手で、ストレス解消もってこいの舞台でした。
出演者大勢、オペラグラス忘れたのでイケメンの顔をじっくり観れなかったのが、ちょっと残念。

殺陣のシーンふんだんにあり。
宙吊りシーンもふんだんにあって、最初はおぉ~っ!だったけど、
あんまり何度もあるので、驚きも持続しない、感じでした。
劇団☆新感線の舞台をちょっとお手軽にしました、みたいな感じ。
新感線みたいに殺陣の効果音がないし、
うるさいの苦手な人にはいいかも。

プロジェクションマッピングを、いっぱい使ってて、
悪役の徳川家康は、映像の出演だけ。
なんと、平幹二朗さんでした。
ゼイタク~

パンフは3000エン、グッズも山ほど種類がありました。
3000エンにびびって、パスしちゃいました。
はは・・・

勘九郎くん(猿飛佐助)が大活躍でした。
松坂くん(霧隠才蔵)スタイルいいし、顔小さいし、殺陣もよかったです。
加藤和樹くん(由利鎌之助)長刀を使った殺陣がナイス。
声もステキでした。
中村蒼くん(真田大助)も目立ってましたよ。
真矢さんの淀殿、もうちょい迫力ほしかったな。
白足袋の足の位置、というか、立ち方がなんか気になった。

おもしろかったです。
ラストがハッピーエンド風だけど、トップが逃亡するなんて・・・
なんか、だ~れも責任取らないイマドキの大人たちみたい。
ちょっと笑ってしまいました。

あと、松坂くんはシリアスなシェイクスピアで観たかったね。
昨年の「ヘンリー四世」がスゴクよかったもん。
出てね~シェイクスピア劇。
勘九郎くんは歌舞伎座で、よろしく。

皆さま、お疲れさまでした




2013年舞台ベストは・・・

2014-01-08 | 演劇
「今年の舞台総括」12月31日の続きです。

12月
「SEMINAR/セミナー」
 北村有起哉くん、玉置玲央くん。黒木華ちゃん上手い、ガン見でした。
「マクベス」
 長塚圭史さん演出。あの傘と大首送りには、びっくり。
 せっかくの堤真一さんが惜しい、素直に演出してほしかった。
「グッドバイ」
 太宰治未完小説から北村想さん作、寺十吾さん演出。
 段田安則さん、柄本佑さん、蒼井優ちゃん。
 原作のノーテンキさが無くて、ありきたりな結末にがっかり。
「夜更かしの女たち」
 倉持裕さん作・演出。
 倉持さんらしいほのぼの感ありのミステリーもの。おもしろかった。
 竹中直人さんが抑えめ。
 中越典子さん、馬渕恵俚可さん、安藤玉恵さん、風吹ジュンさんたち。
 女優さんたちの力具合がナイス。
「声」
 ジャン・コクトー作、三谷幸喜さん演出、鈴木京香さんの一人舞台。
 京香さんオキレイで色っぽかったです。
 原作がイマイチ好きでなかった。
 男にとって、別れても未練たらたらの女が理想なのかしらん。
コクトーさんって、そういうタイプ?ふうん~ 
「授業」
 イヨネスコ作の不条理劇。
 12月29日観劇。舞台納めにふさわしい作品かも。
 ペンギンの小林高鹿さん、ぼくもとさきこさん、近藤フクくん出演。
 渋谷コクーンの隣のサラバァ東京。 ドリンク付で3000エン。
 おいしいワインを飲みながら、出演者を真近に見て開演を待つ。
 出番前だから、なんとなく緊張感が漂うのがおもしろかった。
 ぼくもとさんがシャイでマジメってのもわかりました。
 ファンです~うふ・・・


去年はいろいろ沢山観ました。
ミュージカルから不条理劇まで。

舞台って、観れば観るほど点数辛くなってくる。
欠点というか、足りないとこが見えてくる、みたい。
これって、実は不幸なことじゃない・・・

まぁ、暗くならないで・・・
2013年ベストは、
「ムサシ」と「ヘンリー四世」
ミュージカル部門では、
「メリリー・ウィー・ロール・アロング」

演技賞は、草笛光子さん。
次点が宮沢りえさんと中嶋朋子さん。
新人賞は松坂桃李くん。

あ、柿澤勇人くんと藤原竜也くんは別枠ナンバーワンということで・・・
うふ・・・

演出家は白井晃さんの都会的なセンスがよかったな。
森新太郎さんも気になるし、今年は演出家目当で観劇しそうです。

初観劇は来週の「真田十勇士」中村勘九郎くんと松坂桃李くん。
ロミジュリの加藤和樹くんも出るらしい。
楽しみです









今年の舞台(途中まで)総括

2013-12-31 | 演劇
いやいや、また大晦日ですよ、奥さん~
一年が早すぎますよ。
年取るの忘れそう・・・
はは・・・

今年はおサボリモード大全開だったのに、
メゲずに大勢の方が来て下さって、ありがとうございました。
皆さん、エライ!
来年もイイことありますよ。
・・・メチャメチャな、ご挨拶ですなぁ。
はぁ~


あ、まだ時間があるので、今年の舞台の総括など行っちゃいます。
今年はもう、目いっぱい頑張りましたよ。
ミュージカルもリピっちゃいました。
もちろん、柿澤勇人くんの舞台ね。
うふ・・・

気にいったの上げてみますね。

1月
「祈りと怪物」
 ケラさん作、蜷川幸雄さん演出。
 前年12月のケラさんバージョンの方が好みかな。出演者は豪華。
「飛龍伝」
 中屋敷法仁さん演出。玉置玲史さんと黒木華さん。

2月
「ホロヴィッツとの対話」
 三谷幸喜さんの舞台。段田安則さん最高でした。
 どうして賞もらわなかったの。
「マクベス」
 萬斎さん演出・出演。松井るみさんの美術もナイスでした。

3月
「スリル・ミー」ミュージカル
 再々演の感動舞台。リピったね。
 柿澤くん松下洸平くんの松柿ペアに泣きました。
「城」カフカ原作、松本修さん演出。
 不思議感いっぱい、原作もワケ分からんっぽかった。

4月
「趣味の部屋」
 行定勲さん演出、中井喜一さん、白井晃さん。
 味のある舞台。WOWOWで観てもおもしろかった。
「木の上の軍隊」
 藤原竜也くん主演。井上ひさしさんが書けなかった幻の題材。
 竜也くん熱演だった。
「今ひとたびの修羅」 
 宮沢りえちゃん、堤真一さん。
 りえちゃん色っぽかったし、ヤクザ者の堤さんカッコよかった~
「おのれナポレオン」
 三谷幸喜さん作・演出。天海祐希さん、野田秀樹さん、山本耕史さん。
 天海さん急病でりえちゃん代役の舞台。
 りえちゃん、修羅のつぎはこれだったのね。
 野田さんのナポレオンは絶品でした。
「ヘンリー四世」
 蜷川幸雄さん演出。吉田鋼太郎さん松坂桃李くん。
 松坂くんの台詞回しにはびっくり。
 またシェイクスピアに出てね。

5月
「獣の柱 まとめ図書館的人生(下)」
 前川知大さん作・演出。
 脳みそマッサージ系でおもしろかった。
「スウィニー・トッド」ミュージカル
 ソンドハイム作曲、宮本亜門さん演出。
 ちょっとコワイミュージカル。
 柿澤くんの「ジョアンナ」がステキでした。
「アジア温泉」
 韓国とのコラボ作品。
 勝村政信さん、成河さんがよかった。

6月
「見知らぬ女の手紙」
 リーディングドラマというより、ひとり芝居。
 中嶋朋子さんの迫力がスゴかった。
「オセロ」
 白井晃さん演出、仲村トオルさん、赤堀雅秋さん。
 客席を使ったオシャレで都会的な演出。
 人種差別感を強調して、今の時代にも通じる解釈。
「不道徳教室」
 岩松了さん作・演出。大森南朋さん。
二階堂ふみちゃんの女子高生が魅力的。おもしろかった~

7月
「盲導犬」 
 唐十郎さん作、蜷川幸雄さん演出。古田新太。
 宮沢りえちゃん、色っぽかった。
 話はイマイチわからず。
「頭痛肩こり樋口一葉」
 井上ひさしさん作。小泉今日子さん。
 若村麻由美さんの花蛍が魅力的。

8月
「二都物語」ミュージカル 
 井上芳雄くんと浦井健治くん。
 2人のデュエットのきれいなこと。

9月
「ロミオ&ジュリエット」ミュージカル
 柿澤くんのピュアで一途なロミオ。
 キレキレダンスもステキでした。
 リピりました。
「ジャンヌ」
 鵜山仁さん演出。
 笹本玲奈さんがジャンヌのイメージぴったり。
「next to normal」ミュージカル
 松下洸平くん、安蘭けいさん、新納慎也さん。
 イマイチ好みではなかったけど、何度か観ると印象変わるのかな。

10月
「ムサシ」
 井上ひさしさん作。蜷川さん演出。
 藤原竜也くん再々演。
 一段と進化してました。スゴイ。
「ロスト・イン・ヨンカーズ」
 三谷幸喜さん演出。中谷美紀さん。
 草笛光子さんがナイスでした。
「エドワード二世」
 森新太郎さんのオシャレな演出。
 柄本佑さん魅力的でした。大谷亮介さん。 

11月
「メリリー・ウィー・ロール・アロング」ミュージカル
 ソンドハイム作曲、宮本亜門さん演出。
 柿澤勇人くん、小池徹平くん、ラフルアー宮澤エマさん、ICONIQさん。
 繰り返して観るほど、深くなってくる作品でした。
「MIWA」
 野田秀樹さん作・演出。宮沢りえちゃん、古田新太さん。
 長崎の原爆投下の場面はトリハダものでした。
 さすが野田さん。
「ライクドロシー」
 倉持裕さん作・演出。
 長澤まさみさん、高橋一生さん。
 倉持さんの持ち味の楽しい舞台。
「鉈切丸」
 劇団☆新感線らしい、派手で楽しい舞台。
 森田剛くんがナイス、生瀬勝久さんはちょっと抑え気味。
 

このあたりで時間切れになりそう。
ちょっと、あげすぎたかな・・・
12月とベストはあとで追加する予定。


ではでは、来年もそれなりに頑張りますので、よろしくお願いします。

みなさま、よいお年をお迎えくださいませ~




「next to normal」観ました

2013-09-23 | 演劇
松下洸平くん出演の「next to normal」観に行きました。
いまハマってる「ロミオ&ジュリエット」と真逆の舞台。
洸平くんは理想のBF、すてきな笑顔でした。
ネタバレしてます。よろしくね。


ミュージカル「next to normal ネクスト・トゥ・ノーマル」
音楽:トム・キット
脚本・歌詞:ブライアン・ヨーキー
演出:マイケル・グライフ
訳詩:小林香
出演:安蘭けい、小西遼生、新納慎也、松下洸平、村川絵梨ほか
シアタークリエ 9月9日マチネ観劇

両親と子ども2人の家庭。
母(安蘭)ダイアナは精神を病んで・・・

めずらしい題材の舞台。
家族再生の話らしいけど、ダイアナに気持ちを入れすぎると辛いかも。

舞台セットは3階建てで、紫やピンク系のライトがキレイ。
出演者も衣装替えが絶えずあって、ちょっとあわただしい。
紫色が病気の象徴かなんからしい。
追及してないのでよくわからないけど、多分。

新納さんの精神医師が舞台を引き締め、イイ感じでした。
松下くんのヘンリーは長女ナタリーのボーイフレンド。
穏やかでやさしくて、何をしても受け入れて待っててくれる。
という、すごくうらやましい、わたしも側にいてほしい、な人でした。

病院も医者もキライで、出来るだけ病院に行かないわたしには、
精神科医への、全面的な信頼が不思議でした。

あれって、デフォルメなんでしょうか。
それともアメリカの医療現場に対する皮肉か。
ヤバそうな治療は、家族のサインが必要なのね。

家族で彼女を治さなくて、精神科医に丸投げするの・・・
それでホントにいいの?

そういう視線で観てしまうので、この舞台は共感もできないし、発散もできないし・・・
不満が・・・

さわやか松下くんだけが、ちょっと救いでした。

そういえば松下くん18日の「ロミオ&ジュリエット」観に来てました。
柿澤勇人くんは「スリル・ミー」の相方だもんね。
ふふ・・・

帰りのエレベーターでご一緒になりました。
ボーダーの短パンにKのマークのキャップ後ろかぶり、メガネ姿。
オシャレさんでしたよ。
うふ・・・





「二都物語」プリンスカッコよかった~

2013-08-15 | 演劇
休み中でも、観劇はいろいろ行きましたよ。
「二都物語」は帝劇でのミュージカル。
ネタバレありますので、よろしくね。

ミュージカル「二都物語」
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本・作詞・作曲:ジル・サントリエロ
追加音楽:フランク・ワイルドホーン
翻訳・演出:鵜山仁
美術:島次郎
衣装:前田文子
出演:井上芳雄、浦井健治、すみれ、濱田めぐみ、橋本さとし、今井清隆ほか
帝劇 8月2日マチネ観劇

「ヘンリー六世」の鵜山さん+浦井健治くん、というので行ってきました。
ほんとはミュージカル得意じゃないんですよ。
暗~いストレートが好き。
のんびりしたミュージカルって、眠くなっちゃうのね。
はぁ~

これは眠くなりませんでした。
はい、よかった。

帝劇って2度目くらいだけど、イメージより舞台がせまい。
それに舞台セットの豪華度が低いような。
帝劇だ、帝劇だ、って期待大き過ぎたのかな。

健ちゃん(←気やすい)と芳雄くん、ツートップの話と思ったけど、
バリバリプリンス芳雄くん、ワンマンショーでした。
いや、カッコイイのよ、井上くん。
スタイルイイし、芝居できるし、歌うまいし、ゼンゼン無理しないで、らく~に声出せるし。
スゴイ。
プリンスと呼ばれてるのも納得。

芳雄くんと健ちゃん2人のデュエット(というの正しい?)なんて、
心地よさに、うっとり~でした。

お話はフランス革命期のパリとロンドン。
ルーシー(すみれ)と結婚したフランス人貴族のダ―二―(浦井)は、
捕えられ処刑が決まる。
ルーシーを愛する弁護士カートン(井上)は、彼の身代わりに・・・

ネタバレしちゃうとこういう話なんだけど、
カートンが身代わりになるのね、というのはすぐに分かって、
最後のどんでん返しを期待した私は、あれっ?!でした。

それに、自分の身を投げ出してもイイと思えるほどの魅力がルーシーには・・・
すみれさん、背が高くて美人。
う~ん、脚本のせいか個人の特質か・・・
カートンの心境はくわしく描けてるけど・・・

憎しみに燃える濱田さんが大迫力でした。
歌もスゴイ。
「報復の連鎖」を断ち切るのを示したかったと思うけど、ちょっとくどい。
周りとのバランスも惜しいような気が・・・

それに、帰り道でくちずさめる歌がないのが残念。
どれもキレイな曲なんだけど、なんか、ひっかからないのね。
あ、ミュージカル超素人だからかもしれないけど・・・

井上くんファンには、超おいしい舞台。
8月26日まで公演してます。
お見逃しなく~

柿澤勇人くんがプリンスレベルになるのは、いつの日か・・・
はい、親心を刺激されました。
ふふ・・・








「見知らぬ女の手紙」迫力すごかった

2013-06-26 | 演劇
ちょっと日にちがたったけど、メモを参考に載せてみました。
自分用にあると便利なのね。

「見知らぬ女の手紙」
作:シュテファン・ツヴァイク
演出:行定勲
振付:西島千博
美術:小池れい
出演:中嶋朋子、西島千博
パルコ劇場 6月9日マチネ観劇

中嶋朋子さんの舞台。
メチャ迫力ありました。
5年前にパルコ劇場の舞台の再演です。
前回よかったという噂を聞いてたのですが、ホントよかったです。

ピアニストに届いた手紙。
ピアノソナタをバックに、差出人の女(中嶋)が読むと・・・

リーディングドラマシリーズ。
中嶋さんが朗読します。
でも読むというより、ひとり芝居を観ている感じ。
迫力あってスゴイです。

舞台にはピアノと椅子とソファと紙が散らばってます。

中嶋さんが手紙を1枚読むと、便せん(白いA4版)を床に落とします。
ピアニスト役の西島さんも、読んだ手紙をほぼ同じタイミングで床に。

12歳の少女の回想からはじまって、18歳それから6年後と。
少女の無垢さから女の情愛、それから怨念まで。
女の感情を溢れるように表現。
繰り返し流れるピアノのフレーズが、不思議なエンドレス気分に。

西島さんは身のこなしがキレイ。
でも後ろ向きになって、肩甲骨を揺らすような動きはどうなんだろう・・・

クライマックスの女と男がからむようなポーズの場面から、
・・・上のチラシのシーンね。
ライトが当たり、ふたりのシルエットの大きさが変化。
ちょっとゾクゾク~でした。

舞台の青い花瓶に当たったスポットもきれいでしたね。
白いバラが繰り返し出てくるのですが、実物なし。
想像力にまかせて・・・ナイスですね。
ステキな舞台、観てよかった~でした。

そうそうパルコ劇場はお花が並ぶのですが、
今回は凝った花が多かったですね。

西島さん宛てのお花、深紅のバラが2組も来てました。
アレンジメントのは、赤いバラの花びらに金粉が。
超ゴーカ。
ちょっとびっくり~でした。

ただし写真はNG。
残念~でした。

皆さま、お疲れさまでした。
パチパチ・・・







「不道徳教室」よかった~

2013-06-22 | 演劇
岩松了さん作・演出の「不道徳教室」観劇しました。
二階堂ふみちゃんの女子高生が魅力的な舞台。
おもしろかった~

「不道徳教室」
作・演出:岩松了
舞台美術:伊藤雅子
出演:大森南朋、二階堂ふみ、黒川芽以、岩松了ほか
三軒茶屋シアタートラム 6月19日マチネ観劇

あの二階堂ふみちゃん、観てきました。
うわさ以上の演技力というか、存在感というか引力特大です。

セリフを言うときの迫力、力強さ。
観客を惹きつけるパワーが超スゴイ。
びっくり~です。
いや、もっと早く観てればよかった。
確か舞台2度目のはずだから、まぁ仕方ないけど・・・
はい、最近の大ヒットです。

高校の教師・山城(大森)と生徒あかね(二階堂)の恋愛、その周りの人たちは・・・

リラクゼーションルームの女と教師とのやりとり、
教室での山城とあかね。
あかねとその友だちの3人グループ。
教頭と山城。

時系列が前後して話が展開するので、最初はちょっと違和感もあったけど、
独特の雰囲気がおもしろかったです。

大人が出てくるところは普通なんだけど、
女子高生3人グループになると、テンションめちゃ高くなって、
ちょっと奇妙なダンスが始まったり。

秘密基地の奥の洞窟に帰還兵を匿ってる、とか、どこまでが妄想話なのか・・・
実は帰還兵ではなく子犬だったりするのかな、と想像したけど、
そこから話発展しなかったです。

女子高生が秘密基地・・・
それは男の子の発想でしょう、とか、
今の女子高生こんなに明るいかな、だったけど、
それはそれで、おもしろかったです。

それにジャンパースカートも白い上着もスゴクかわいくて。
わたしも、あの制服着たいです。
あ、いや、もしも高校時代にタイムトラベラーしちゃったらね。
ゼヒ・・・はは・・・

友だちの役者さん2人、23歳らしいけど普通に女子高生でした。
久子役の趣里さんは水谷豊さんと伊藤蘭さんのお子さんだそう。
パンフ読んで、ちょっとびっくりでした。

大森南朋さんは安定してるし、
岩松了さんの教頭は、なんかいわくあり気な感じだし、
なかなかおもしろかったです。

川端康成の『みすうみ』をヒントにした話。 
好みとしては、教師と生徒の話にもっと比重をおいて、
ドロドロ系を極めてほしかった。

岩松さん、禁断の恋もピチピチ女子高生も両方とも描きたかったのか。
二階堂ふみさんを前にしたら・・・なるほど。
彼女、魅力的ですもんね。

これからどんな女優さんに育って行くのか・・・
興味持てる子に出会えて、うれしいです。
・・・あ、ちょっとエラソーか。
はは・・・

「フライデー」ネタになったりしてるけど、
「男は芸のこやし」立派な役者さんになるんだよ。
ふみちゃん、期待してるからね~
うふ・・・

「不道徳教室」当日券は立ち見席らしいけど、オススメです。
23日(日)まで。

                 

ページはじめの写真はノートそっくりのパンフ。
タイトルは「FUDOUTOKU KYOUSHITSU」。
パンフを開くとペンで「不道徳教室」の字。

「獣の柱 図書館的人生(下)」刺激的

2013-05-28 | 演劇
イキウメの舞台観に行きました。
刺激的でおもしろかった~

「獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)」
作・演出:前川知大
美術:土岐研一
出演:浜田信也、盛隆二、岩本幸子、伊勢佳世、池田成志ほか
シアタートラム 5月25日マチネ観劇

都市に巨大な柱が降り注ぐ。
柱を見た人は幸福感に充ち、動けなくなり死に至る・・・

前川さんの舞台って不思議な味わいがあります。
仲村トオルさん出演の「奇っ怪」もよかったけど、
今回のもナイスでした。

大きな都市に巨大な柱が降り、大勢の人が亡くなる、
という荒唐無稽な話だけど、芝居が進んでるうちに、
な~んか、納得させられましたね。

ベースには福島第一原発事故や農業政策に関する主張もあって、
単なる軟弱なタイム・トラベラーものではありません。

話がよく整理されていて、作者の意図もわかりやすい気がしました。
以前観たイキウメの「散歩する侵略者」は、わかりにくかったな。
でもわからなくっても、おもしろい舞台もあるし・・・
いろいろね。

時代が行ったり来たりするから、人のつながり見失うと、
迷子のままで話が進行することに・・・
開演前にしおりで役名と年代をチェックするとイイですね。

二階堂望くん(浜田信也)が2008年でも2096年でもゼンゼン年をとらずに、
イケメンのままというのがおもしろい。
96年での不思議なダンス、体操か、あれは何なんだろう・・・

皆さん間とかすごくよくて、お上手でした。
客演の池田成志さんもイヤったらしい役ナイスでした。

脳みそマッサージ系舞台。
オススメですよ。

6月2日までシアタートラムで。
北九州9日、大阪13日~16日でも。



「今ひとたびの修羅」りえちゃんステキ~

2013-04-21 | 演劇
昭和初頭が舞台の任侠もの。
いのうえひでのりさんが演出です。
ネタバレありです。よろしくね。

「今ひとたびの修羅」
原作:尾崎士郎「人生劇場」より
脚本:宮本研
演出:いのうえひでのり
美術:二村周作
照明:原田保
出演:堤真一、宮沢りえ、風間杜夫、岡本健一、小出恵介、小池栄子、浅野和之ほか
新国立劇場 中劇場 4月17日ソワレ観劇


どうして今頃任侠もの・・・だったけど、
カッコいいんですね。出てくる男たちが。
痩せ我慢の美学というんでしょうか。

女たちは男の犠牲になりながらも、たくましく生きてます。
一時代前の男と女の描き方に、いつもはこの手を観ると腹が立つけど、
これはムカつき度少ないです。

宮沢りえちゃんがもうね、キレイで色っぽくて・・・
女盛りって、ああいうのを言うのね。
男無しには、いられない感が漂ってました。
あ、もちろん演技ですよ。
はは・・・

岡本健一くんがカッコよかった。
堤さんファンの友だちと観たんだけど、
終わって、岡本くんいいね~って意見一致。
◎です。

風間さんは背広姿だと、昭和の人感漂うけど、
和服はお似合い、ステキでした。

堤さんは役柄もあって、いいのか悪いのか・・・
わたし的には微妙~でした。
殺陣もいのうえさんにしては、ゆっくり。
劇団☆新感線の時みたいだとイイのに・・・

小池さんが芯がしっかりしてる女を演じててよかったです。
でも、小出くんとカップルというのは、ないんじゃない、でした。
小出くん、どこでも同じ印象ですね。
どうして?

観終わって何かスッキリ気分。
どうしてかな・・・
いのうえさん流の派手な照明と音響のせいかな。
劇団☆新感線を観た時のような、高揚感。
うふ・・・

「今ひとたびの修羅」オススメです。
4月29日まで。