余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

セミ

2022-01-24 22:45:08 | 十五の詩
夏の木々に入ったら
セミの攻撃にあうんだよ
ミンミンゼミ? アブラゼミ?
四方八方からとんできて
パニックになるから
きをつけな
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カエル

2022-01-24 22:44:03 | 十五の詩
カエルがゲコゲコ鳴きだした
まあるい卵の群れから次々
ピョコピョコヒョコピョコ
とびはねる
草野心平風にいうなら
ギャワロ ギャワロ
あんまりみんなが鳴くもんだから
けんかでもしてるのかしら
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目覚め

2022-01-24 22:40:32 | 十五の詩
僕はそして歌い続ける
僕にはそれが見えるから

たとえ綺麗な声でなくても
デジタルがアナログを潰しても
鏡の中を見つめる人物
鏡を割ってでてくる背徳の両腕は
飲み込んでいく筋肉で膨張したコブ
踏み潰されそうになるたった一つの光を
僕は必死で守っている
見えなくなっていく周りの空気と匂いと言葉
世界が白黒で廻りだす
目の廻る速さは悲しく嘘を塗っていく
僕はそこから逃げ出すように走った
とけそうになる両足に傷をつけ
痛みで意識が混濁していく
どこ?

取り乱す手の平は両目を覆わせ
摑もうとする光は手の平で隠される
広げようとする腕は鏡の中へ入っていく
いない

否定を繰り返す呼吸の唇
儚く消える天使の温もり
走っていた両足はもつれだし
転がったアスファルトは紅く染まる
泪はいつかに捨てたもの
捨てたはずの淡い心がそばにいる
僕は

はいつくばり見つめるものは自身の瞳
あなたの傷痕と一緒に埋めよう
抱き締めあった痕を思い出し
苦しみ痛みを傷に思いださせ
温もりが癒やす瞳と瞳

僕はあなたを見つける
あなたも僕を探して
ここにいるんだ
涸れていく咽喉と体温
立ち上がり空を見上げる
残されたものは過ちや罪や虚しさ
取り残された時間
僕は見つけていた

そして僕は歌いだす
たとえ綺麗な声でなくても
僕の天使を探しに
傷の痛みは苦しく悲しく切なく
可憐で儚く聡明さを忘れない
僕は天使を知っている
僕は天使を探している
あなたの傷と僕の傷痕と
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エメラルド

2022-01-24 22:30:48 | 十五の詩
そんなの嘘っぱちの
     幻想の愛だ!
僕と君の間に
流れるメロディーは
何も生みやしない

包まれたパンツ
甘ったるいミルクティーは
どうにもならないくらい
のどに絡みついて
舌に残る ミルク
胸に刻むのは幻想の恋模様

僕と君の外には
    珊瑚の集まりが
 横たわり息づくブルーの底の砂
ピンクと白の庭
 幻想のエメラルド
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一枚の

2022-01-24 22:20:31 | レターの膜(短歌)
一枚の
頼りをもって
会いたいが
ふくれた秋が
暖かかった
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