栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

権力の甘い蜜の罠に堕ちた男達(2)~他人に厳しく自分に甘い性格

2016-06-27 11:48:17 | 視点
都知事の権力の源泉

 どのような権力であれ、その力の源泉は人数とカネである。
実はこの2つは表裏一体といってよく、人数が多いからカネが多く集まるわけで、人数が少なければ集まるカネもそれだけ少ない。
要は数がものを言うわけだ。
権力とは数であるといっても、あながち間違いではないだろう。

 東京都の人口は約1300万人。もちろんほかの道府県よりは多い。
それだけでも都知事の権力は他の知事を上回るといえるが、それだけではなく東京には国内の主要企業の本社が集中しているばかりでなく、海外企業が日本に進出する場合も大半が東京に拠点を構えている。
このことが都知事の権力を間接的に大きくしている側面もある。


         (中 略)

他人に厳しく自分に甘い性格

 舛添氏の行動は一見、矛盾しているようにも思える。
例えば国立競技場建設費削減や、厚生労働大臣当時に見せた厳しい姿勢と、都知事就任後のあまりにも酷い公私混同振り、それも大きな金額をごまかす、着服するような犯罪ではなく、まるで家庭生活で必要なものを公金で賄う、いわば小さな公私混同振りは「セコイ」という言い方がまさしくピッタリで、とても志を持った政治家の行為とは考えられない。

 「号泣議員と同じ」と評した女性がいたが、まさにその通り。
本人は不本意だろうが、次元は一緒だ。
「号泣議員」同様、額は大きくないとはいえ、公私混同振りの常態化が見られただけに見過ごせる問題ではない。

 着服、使い込み等は最初は小さな額から始まることがほとんどで、それが見過ごされ、少しずつ大胆になっていくパターンが多い。

 彼は上昇志向、権力志向が強い人間だったようだが、公私混同振りはそれらと密接に関係しているというよりは、むしろ「他人に厳しく自分に甘い」性格故だった


         (中 略)


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