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栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

スマホが変えた行動

2014-04-22 12:12:04 | 視点
 スマートフォン(スマホ)やタブレットは、携帯PCを求め続けた私にピッタリのデジモノかもしれない、本来なら。しかし、スマホもタブレットも使わない。

 いままでさんざんポータブルPCに金をつぎ込んできた結果、結局、外出先で原稿を書くことも、外出中にメールの送受信をしなければならない程急ぎの用件もない。常にインターネットで世界の情報をチェックしなければならないほどグローバルな仕事もしていない。

 外出時には街や景色や人を観察したり、人と会って話をする方がよほど楽しいではないか。その方が生の情報が手に入る。これが1つの理由。

 もう1つはデジタルがもたらす効果に疑問を感じだしたことにある。
人々はデジモノを手にすることで本当に幸せになっているのだろうか。「なにかを得るために、なにかを失った」(テレビ東京の「ナゼそこに? 日本人~知られざる波瀾万丈伝」の常套ナレーションだが、この番組好きでよく見ている)ではないが、スマホやタブレットなどのコンピューターを常に持ち歩くことにより、生身の相手とのコミュニケーションの取り方を忘れ、生の情報収集を忘れているのではないだろうか。

 例えば社内の報告書、プレゼン資料は言うに及ばず、外部の企画書、提案書の中にはよく似た内容のもの、タイトルだけ変えればどこの企業、商店街にも通じるようなものが多い(控えめに表現して)。

 まあ、学術論文にさえcopy & pasteがはびこる時代だからその程度は大目に見ろということなのかどうかは別にして、この10年近く、どこに行っても同じ光景を目にするのは多少気味が悪い。

 電車やバスの中はもちろん、スターバックスや、ホテルのロビー、会社の休憩室、昼食後の公園、さらには順番待ちの行列でも、皆一様に押し黙り小さな画面を見つめている。
彼らの目にはスマホの小さな画面しか映ってなく、周囲に人がいることなど全く気に留めてない。
もしかすると自分がいま見つめている世界が現実世界で、周囲の世界は仮想世界だと思っているのかもしれない。
でなければ、自転車に乗りながら、車を運転しながらスマホを見つめ、操作をすることなど考えられない。

考えられないといえば、つい数日前、商業者を運転しながら弁当を食べているドライバーを目にした。夕方の、車が多い時間帯にだ。

 それにしても、一体いつから日本人はこうした行動を取り始めたのか。



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