波佐見の狆

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'Jessica'--教会でロックする!

2011-08-15 13:46:12 | Elliot Minor

ゆっくりとお盆休みを取れているので、久々に音楽記事です。

Elliot Minorの音楽を称して「ロックとクラシックの融合」という表現がよく用いられるのですが、メンバー自身はどのように言っているかというと、facebookの基本データ欄にはRock with a hint of Classical! とあります注1)。つまり、融合というより、クラシックの色合い(味付け)があるロック。あくまでロックはロックであって、クラシックの影響がある、ということです。もっとも、彼らは全員クラシックのバックグラウンドで育ってきただけに、楽曲を作るのにクラシックの手法と理論をベースとして、しっかりと仕上げるというのは、彼らにとって当然というか自然なことであり、ことさらに強調するまでもないのでしょう。

そのような、彼らの特徴がよく表れている作品のひとつが、ファーストアルバム中の’Jessica'です。

「ジェシカ」とは、アメリカ人人気女優ジェシカ・アルバのことで、彼女に対して胸をときめかせた、Alexの学校時代の純粋な思いを歌っています。

’Walk with me, let’s walk into the night
Jessica, come home with me tonight
Superstar, you mean so much to me・・・’

さっそく公式PVをお楽しみ下さい。冒頭、Alexのきれいなブルーの瞳が映りますが、よくご覧いただくと、濃紺の虹彩の中にキラキラと星が輝いて見えるような処理が施されているのがわかると思いますが、歌詞のsuperstar.. というところの気持ちを表しているものと思われます。

Elliot Minor - Jessica (video)

<埋め込みが上手くいかないので、こちらをクリックしてください。>

ロックを教会で録音/録画というのも、極めて珍しいのではないでしょうか注2)。音、映像ともに、申し分のない気品ある仕上がりになっており、彼らのエレガントな装いと上品なメイクがゴシック様式のシンプルかつ美しい内装によくマッチしています。色白のEdの、なんとまあcuteな・・・

疾走感あふれるパワフルなギターと、たたみかけるようなコーラスを軸にして、途中の間奏部分では、バイオリンとチェロがフィーチャーされているのですが、AlexとEdのバイオリン、Teddyのチェロという、クラシックトリオが見られるのも、このビデオの大きな魅力ですね!このような光景は、ライブでは見られませんし(Alexが一人でバイオリンを持ち込むことはありますが)、ビデオ作品ならではの麗しいシーンだと思います。

Alexのギターソロ部分も、実にかっこよくて、Alexに惚れ直してしまうのです・・

装飾窓からキラキラと星あかりが輝き、星たちは、次第に彼らの周りを優しく覆い尽くしていきます(冒頭のAlexの瞳の中の星は、こことつながっているわけですね)。

映画スターへの恋心の歌は、こうして祈りと癒しをもたらすのです。

メイキングビデオもありますので、併せてご覧ください!

ELLIOT MINOR - Making Of The Jessica

 <こちらをクリック>

瞳の撮影は、眼科のような器具を使って、はーい閉じてー開けてーーとかいってやったのですね。また、「ここがギターソロをする部屋だよ。」と案内しているのは、「翼廊」(transept)と言われる部分ではないかと思います...(が、違いますかね?Yukoさん、Curraghさん)

この2本でも十分楽しめるのですが、さらに、こんな特別バージョンもあるのですよ~。

(画像のみですが)

Jessica のPiano Version

Elliot Minor - Jessica (piano-acoustic

こちらをクリック。>

 ピアノはAlexです。素晴らしい・・・

JessicaのJazz Flute Version

<これは埋め込み成功>

Jessica (Alternative/Dance Version) - Elliot Minor

ジャズフルートといっても、ここではAlexがシンセサイザーで演奏しているわけですが、実に楽しい。Edが歌詞をラップ風に歌っているのも面白い。

Jessicaに限らず、殆どの曲がそうですが、こうしてAlexとEdがいろんなバージョンを作ってYouTubeにアップしており、彼らの芸達者ぶりがうかがえるのです

Elliot Minorについて、先日からアウトラインというかイントロダクションばかりで、さっぱり本論に進めずにいたのですが、今後はやっと彼らの音楽の詳細について語ることができそうです。ただし、音楽記事を書くのにはかなりの時間とエネルギーを要するため、よほど時間に余裕があるときしか書けないのが残念です。またぼちぼちやりますので、どうぞ気長にお付き合い下さいね。

今日の記事を書くにあたっては、佐世保のYumikoさんからいただいたいろんな貴重なコメントが大いに参考になりました。たとえば、Alexの瞳の中に星・・というのは、私は気付いていなくて、Yumikoさんの細やかな観察で知ったことでした。ありがとう! 

 注1) 正確には、Rock/Indies/Pop with a hint of classical!と書いてあります。

 注2) AlexなどがYork Minster Choir School出身であるため、このビデオもYork Minsterで撮影したものではないか、と考たファンも少なくないようです。実は、York Minsterの公式サイトに、その点について、ちゃんと記述があります。こちらですが・・ここを観光で訪れたカナダ人のEMファンの女性が、司祭様と話したことについて投稿した内容です。

主旨は次の通り:

「司祭様は、エレキギターも弾く方で、少年たちにもギターを教えているとのこと。私がAlex Davies を知っていますか(少年時代に教えたのか、という意味合いだと思います)と、聞いてみたら、『もちろん。Ali Paulも。今度彼らが来たら、あなたたちのことを伝えておきますね。』といって、しっかり握手をしてくれた。その手はAlexとAliの手にも触れていたわけだから、とても嬉しかった。ただし、Jessicaのビデオは、こちらで撮影したのではないということがわかった。それでも、忘れられない楽しい思い出となった。」

おお、羨ましいっ!優しく可愛い司祭様ですね。それにしても、、Elliot MinorはYorkの人気者、もっといえば誇りなのですね!

York Minsterは、私も30年以上も昔に一度訪れましたっけ。いつかまたきっと行ってみたいなあ・・

 

 

 

 

 


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2 コメント

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なつかしの"Jessica" (yumikoar@)
2011-08-16 19:29:57
こんばんは。久しぶりのEMの記事、楽しく読ませてもらいましたよ! さすが~、私のEMの師匠でもある恵子さん、素晴らしい記事ですね!
恵子さんイチオシのEMの初めて見たVがこの"Jessica"だったので、再度なつかしく見ました。ブロンド時代のAliもいるし、AlexもEdもまだ少年ぽさを残していて可愛いですね。今は充電中だけど、きっとまた私たちの魂に響く音楽を届けてくれることを信じて待ってあげましょうね。
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師匠だなんて (Keiko)
2011-08-16 21:39:58
Yumikoさーん、さっそくコメントありがとうー
師匠だなんて。。それはむしろYumikoさんの方でしょうーー私はただ、少し早く彼らを知っていただけで。

実をいうと、私は当初この曲は、ファーストの中で取り立てて好きと思っていたわけではなくて・・というか、パラレルやwhite oneなんかをすごく気に入ったあまりに、Jessicaのほうは、強烈な印象がなかったんです。でもYumikoさんから、彼らがバイオリン弾くところがとりわけ素敵とか、メイキングもあるよ、とか、Alexの目に星が・・とか、聞かせてもらううちに、またしみじみと良さがわかってきて、とても愛おしく思えてきました。

>今は充電中だけど、きっとまた私たちの魂に響く音楽を届けてくれることを信じて

何年でも待ちましょうーー
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