波佐見の狆

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宗教の違いを超えた祈りに満ちて

2010-01-14 23:55:56 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

浄土真宗大谷派」・・・ぱぱの実家も私の実家も代々この宗教の門徒です。とりわけ義父母は信心深く、近くのお寺の御院家様(「ごいんげさま」・・住職さんを真宗ではこう呼びます)も、ぱぱの家のことはよくご存じです。故人とその家族と長い付き合いのあるお寺さんにお願いし、自宅でゆっくり執り行う葬儀・・・そういう、伝統的で温かいお見送りをしました。法名も、お花が大好きだった義母のために、「香華」という字を盛り込んだ素敵な名前を考えてくださり、皆感激していました。お酒が好きな、とても気さくな御院家様です。もともと北海道のお生まれとのことですが、お嫁さんになった女性の出身地である九州の端っこのこの離島が、いつの間にかとても気に入ってしまい、住み着いてしまったとか。

ところで、義母が最期までお世話になった病院は、カトリックのカリタス修道会が運営するこぢんまりした診療所でした。長崎の外海(そとめ)という、大変美しい海沿いの地区の高台にあるのですが、このあたりは古くからキリスト教の信仰が根付いており、遠藤周作の『沈黙』の舞台ともなりました(文学館へ)。患者は、3カ月を超えてもずっといられますし、できるだけ家族と過ごせるようにと、面会時間に制限もなく、365日24時間いつでもお見舞いに行けるようになっています。家族が十分納得・満足のいく行き届いたケアを受けられたのはもちろん、義母を搬出する際も先生以下看護師さん、シスターさんたちが揃って祈りをささげて見送ってくれ、葬儀にも何人か見えてくださいました。

かの御院家様が、「私の身内がカリタスで亡くなった際も、夜間ということもあったからでしょうが、正面玄関から出してくれて、先生・職員さんがた全員で整列して送ってくれました。ここまでしてくれる病院はなかなかありません。」とおっしゃっていたのがまたとても印象的でした。

先週のことをいろいろと思い返しながら、私は今、フォーレのRequiemを繰り返し聴いています。もちろん、HarryがAgnus Dei のソロを歌っているBACのCDです。私がお空に昇るときは、、このBACのレクイエムに包まれたいなあ・・(ぱぱ、お願いしておきます)

宗教の違いを超えて、大きな感謝と祈りの気持ちで満たしてくれるお義母さん、栗兄ちゃんといっしょに、これからもお空から私たちを見守り続けてくださいね。

                        

この数カ月間なにかと励ましてお気遣いくださいました皆さん、本当にありがとうございました。

追記)

そうそう、恵のことですが・・・すでにお知らせしたように、全般的に元気で乗り切ることができ、これも皆さんが祈ってくださっていたおかげだと思います。

ほとんどの儀式が自宅であったため、恵はその間別の部屋に寝かせておいて、ちょろちょろと見にいったり、おしっこに出すことができました。また、火葬場とお寺に行っている間はさすがに車の中になるかと思っていたのですが、このときも、留守番役の子供たち(上の義姉の孫たち)や、義姉のお姉さんのご一家(こちらがまた無類のわんこ&にゃんこ好き!)がよく面倒をみてくださり、本当に助かりました。悲しみのどん底にありながらその悲しみに浸る間もないくらいバタバタしている二番目の義姉も、「恵くんのご飯だいじょうぶ?」とか、かえって気を配ってくれて、申し訳ないくらいでした。(ちなみに・・二人の義姉がいますが、どちらとも、「義」という字を意識しないくらいの仲良しなのです。)

それに、恵のほうも、あどけないしぐさや表情で皆を癒していたのは確かです・・・。こたつで、諸経費の計算をパソコンで忙しくやっている義兄の膝でいつのまにかすーすー寝ているので、私が「あらっ、お義兄さん、すみません!」とこちらへひっぱろうとすると、「あーよかよか。。恵君はわたしの癒しですっ」なんて言ってくれるので甘えつつ・・・頑張って連れてきて、よかったなぁとつくづく思いました。

おばあちゃん、可愛がってくれてありがとう!」

 (ぬいぐるみのピンクちゃん?と)