仕事帰りにふと見上げれば・・・
公園の柿の実がほどよく色づいていました。
スーパーの店頭にも全国各地の柿が美味そうに並んでいます。
亡くなった母は柿が大好物でした。
私の柿好きも母のDNAを受け継いだものでしょうか。
西洋の果物とは違って、あの鄙びた甘さは日本古来のものといった感じですねえ。
柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺 (子規)
日本人なら誰でも知っているこの俳句
私、ずっと芭蕉の句と思いこんでいましたが、正岡子規なんですねえ。
ホント、思い込みとは怖ろしいものです。(笑)
生涯に20万句を超える俳句を詠んだ子規も無類の柿好きだったようです。
最近になって知ったのですが・・・
子規の俳句に読まれている柿は「御所柿」と呼ばれる種類で
奈良県の御所市で生産される柿だそうです。
当時の柿のほとんどは渋柿でしたが
突然変異によって日本で初めて「甘い柿」が採れたのが御所なんです。
今や柿の世界ではチョー有名なブランド柿ですが
私、以前に御所市のお隣である当麻町に住んでいましたから
絶対に食べたことがあると思うのですが・・・うーん、思い出せません。
そんな季節ですから
思い立って玄関のディスプレイをちょっと変えてみました。
速水御舟の柿のポストカードです。
一昨年、山種美術館で一枚100円で買いました。
日本を代表する「天才画家」の絵を飾っている家はそうそうありません。(笑)
柿の色と質感がいかにも晩秋を思わせますねえ。
たった100円で出来るアート生活です。
そこで私も一句・・・
柿くへば 腹が鳴るなり 子規思ふ (杉作)
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