〔15.3.17.日経新聞:アジアBiz面〕
台湾で早くからブランドの重要性を訴えてきたのがパソコンメーカー、宏碁(エイサー)の創業者、施振栄(スタン・シー)氏だ。エイサーは当初、技術力はあってもブランド力がなく、米IBMのパソコンの受託生産で工場を維持していた。
受託生産はいわば利益率の低い下請け。その脱却策として施氏が唱えたのがスマイルカーブ理論だ。製品の開発から販売に至る流れを横軸 . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:アジアBiz面〕
新モデルは金属筐体などで高級感を追求している
台湾のスマートフォン(スマホ)の老舗である宏達国際電子(HTC)が16日、旗艦機種の新モデルを発売した。下請けの受託生産モデルから脱皮して自社ブランドを育ててきた同社だが、近年は苦戦が目立つ。技術力はあってもブランド力がないというのは台湾メーカー共通の悩みだ。あくまで高い技術の高級路線にこだわるHT . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:アジアBiz面〕
【北京=阿部哲也】日産自動車や独フォルクスワーゲン(VW)などが中国メディアへの対応に苦慮している。国営中央テレビ(CCTV)が15日夜に「日産などの修理対応には問題がある」と批判したことに対し、両社は即座に謝罪を表明した。同番組を起点に他の中国メディアも巻き込んだ一大批判キャンペーンに発展した事例があるだけに、やり玉に挙がった企業は火消しに必至 . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:国際面〕
【シドニー=高橋香織】ニュージーランドの乳業最大手フォンテラは16日、中国の粉ミルクメーカー、貝因美嬰童食品の株式18.8%の公開買い付けを完了したと発表した。目標としていた20%には達しなかった。売買手数料を除く費用は34億6400万元(約670億円)。フォンテラは貝因美の流通網をいかし、粉ミルクの輸出増大を狙う。貝因美は中国の粉ミルク市場で3位のシェアを . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:国際面〕
【北京=阿部哲也】中国共産党の中央規律検査委員会は16日、国有石油大手の中国石油天然気集団(CNPC)の廖永遠総経理(社長に相当)を重大な規律違反と違法行為の疑いで調査していると発表した。失脚した元最高指導部メンバーの周永康氏と関係が深いCNPCには2013年以降、幹部の摘発が相次ぐ。「石油閥」に対する追及の手が中核企業のナンバー2にも及んだ。
具体的な . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:国際面〕
【ジャカルタ=渡辺禎央】インドネシア政府は16日、17年ぶりの通貨ルピア安を受け経済対策を発表した。経常収支の改善が最大の目的で、輸出を重視する企業向けの税制優遇を実施する。反ダンピング(不当廉売)課税の強化など事実上の輸入規制も加える。一連の対策で市場の信認回復を急ぐが、力不足との見方も出ている。
「経常赤字やルピアの防衛を巡って政府は警戒を強め . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:グローバルBiz面〕
【ジュネーブ=原克彦】世界の免税店大手で再編の機運が高まっている。提携先を模索するイタリアのワールド・デューティー・フリー・グループ(WDF)に対し、韓国ロッテグループなど複数の企業が関心を示している。空港売店を含む旅行者向け小売店は、世界の旅行者の増加で市場拡大への期待が大きい。大手による争奪戦に発展する可能性もある。
WDFの株式取得には . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:グローバルBiz面〕
【シリコンバレー=小川義也】米グーグルなどが出資する米遺伝子検査ベンチャー、23アンドミー(カリフォルニア州)は顧客から集めた遺伝子情報を利用した創薬研究に乗り出す。新たに研究グループを立ち上げ、スイスの製薬大手ロシュの研究部門の元トップを責任者に迎える。世界最大規模のデータベースを自ら活用し、創薬を新たな事業の柱に育てる。
4月から、ロシュ . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:グローバルBiz面〕
世界中で様々な自動車部品を供給するメガサプライヤーをめざす動きが広がっている。燃費向上に加え、運転支援など車のIT(情報技術)化が進むなか、欧州企業が業界再編などをしかける。独ZFは米TRWオートモーティブの大型買収に動き、最大手の独ボッシュなどは事業領域を拡大している。新たな分野の実質的な「業界標準」づくりが始まっており、日本勢にも影響は . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:経済面〕
大手銀行が資本の充実を求める「バーゼル規制」への対応を加速している。三菱UFJフィナンシャル・グループは月内に償還期限のない新型債券を1000億円発行し、自己資本利益率(ROE)の低下を避けながら質の高い資本を増強する。金融危機への備えを平時のうちに万全にする狙いで、4月以降に他の大手銀行グループも追随する公算が大きい。
三菱UFJが発行する新しい証 . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:政治面〕
(ブログ主補記)尖閣諸島を「尖閣群島」と記し、尖閣諸島西端の「魚釣島」「北小島」の記載も日本語の呼称
外務省は16日、沖縄県・尖閣諸島が日本固有の領土であるとする新たな裏付け資料として、中国政府が1969年に発行した地図=写真=をウェブサイトに掲載した。地図は当時の中国国家測絵総局(日本の国土地理院に相当)が出版したもの。中国が現在使用している中国語の名 . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:総合2面〕
【ニューヨーク=稲井創一】米シェールオイル大手のホワイティング・ペトロリアムが「身売り」を検討していることが明らかになった。原油安で採算が悪化したためとみられる。買い手の候補には米石油メジャーのエクソンモービルなどが挙がっている。シェール企業の再編が進めば、原油安の主因の一つであるシェールオイルの生産増にブレーキがかかる可能性がある。
ホワイティング社 . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:総合2面〕
シェールオイルの増産に歯止めがかからない(米ノースダコタ州の掘削現場)
原油市場が投資マネーに揺れている。米国指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物は16日、一時1バレル42ドル台まで下がり約6年ぶり安値となった。ここ1~2カ月、2割程度の上げ下げが続く。関係者の間で価格見通しが分かれる中、膨らんだ投資マネーが原油市況の振れ . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:総合1面〕
企業が持つ生産設備の稼働率が上がっている。経済産業省の統計によると、今年1月は稼働率を示す指数が2014年1月以来の高さになり、消費増税前の駆け込み需要があった時に近づいた。輸出が持ち直し、機械や電子部品の生産が伸びたためだ。企業が投資を控えてきたため、古い設備も増えている。好業績を追い風に設備投資に動く企業が増えてきそうだ。
全体で81%に
経 . . . 本文を読む
〔15.3.17.日経新聞:1面〕
【マニラ=佐竹実】アジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁は16日、日本経済新聞とのインタビューで中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)=総合2面きょうのことば=との協力を検討していることを明らかにした。開発に関する知識など実務レベルで中国側の問い合わせにも答えているという。一方で「国際基準に準拠してほしい」と語り、運営の透明さや公平性の確保でAIIB . . . 本文を読む