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居酒屋さすらひ 2043 - 気鋭の若者が放つ新しい赤羽 - 「立呑み ソルト」(北区赤羽)

2023-08-24 07:00:45 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

Mリーとの飲み。例によって、トンチンカンな議論により赤羽に集合することになった。確かに赤羽は酒の町のイメージが強い。けれど、実際に楽しく飲める店は少ない。

「いこい」と「丸健水産」は全くもって楽しくないし、「まるよし」も不愉快。「若大将」はただただ値段が高く、唯一楽しいお店は「まるます家」だけなのだが、19時には閉まってしまう早仕舞い。赤羽で飲める店は極めて少ないのだ。なので、赤羽に集合! となった時、どこに行こうか悩んだ。Mリーは、「熊猫に任せるよ」と無責任に言った。

さぁ困ったぞ。

いろいろ考えを巡らせるうち、「ソルト」の存在を思い出した。前回訪問した時はつまらなかったが、もう一回チャンスを与えてみようかしら。そう思って、Mリーに、「立ち飲みでもいいか」ときくと、問題ないと返ってきた。ならば行こうか、赤羽の裏の顔の店に。

店内はカウンターが満員で、複数人のグループ用に用意されている長テーブルに我々は陣取った。初めて訪問した時はそれほど混んでなく、2回目はほぼ満員。そしてこの日は長テーブルでさえ、あと少しで埋まってしまう勢いだった。今やもう人気店である。

まずは、瓶ビールの赤星(660円)で乾杯。そして料理はMリーが「冷製マカロニアラビアータ」(350円)をチョイス、自分はもちろん「からし焼き」(530円)。

前回訪問ではなかった北区名物があり、テンション上がる。そしてその両方の料理とも実にうまい。

このお店は若い3人の男の子が営っている。平成生まれの方が2人という気鋭の若手である。恐らくどこか有名店で修行を積んだのだろう。真摯な姿勢と若いパワーを感じるお店だ。創作された数々の料理はどれもおいしそうで、料理への強い思いが垣間見える。音楽が好きなのだろう。店内はいつもJポップが流れている。初めて来たときは1990年代ポップス、次に来たときは骨太なロックがかかっていたが、アーティスト名は知らない。けれどお客さんの中にはそのバンドのファンがいて盛り上がっていた。お客さんも呼応しているのだ。赤羽駅側の伝統的な立ち飲みで窮屈な思いをしたのだろう。老若男女、思い思いに飲んでいる。お客さんで目立つのは女性の姿。実感として4割が女性である。立ち飲みでこれだけの割合の女性が飲むのは、珍しい。自分の記憶の中でも数店である。

自分は「白ホッピー」(450円)。Mリーは「チューハイ」(390円)をオーダー。ちなみにホッピー「中」は250円だから、良心的な値付けであり、お店の姿勢がうかがえる。

料理を追加した。

自分は「トムヤム炒め」(550円)、Mリーは「せせりの毛沢東スパイスがけ」(450円)をリクエスト。この魅力的な料理の数々に思わず唸る。

毛沢東の好物だったといわれるフライドガーリックをまぶした魅惑的な一品。

「トムヤム炒め」はタイ料理屋さながらの出来。本気度120%だ。初めてこの店に来たときも、「ヤムウンセン」をいただいた。厨房担当の方が、「タイにハマっている」と言っていたのを思い出す。

その彼、自分のことしっかりと覚えていてくれたのも嬉しい。

この若手3人の織りなす新しい立ち飲み。今年の「居酒屋アワード」の立ち飲みは「富士屋本店」で決まったかと思ったが、いやいや「ソルト」もいい。まだまだアワードは波乱がありそうだ。

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