掃部山を降りて横浜駅の方角へ歩く。
辺りは住宅街だが、やがて大きな通りに出て、ちょっと寂れている商店街らしいエリアに入った。「平沼橋商店街」というらしい。
立ち飲みとかあるのかしらと少し歩くと中華の店を見つけた。ちょうどいい、今宵は中華で〆るか。
「八起」という名前の中華。
しかし「八起」という名前の店は意外に多い。例えば「居酒屋さすらひ」でも、かつて2軒の「八起」にうかがったことがある。こないだ高崎でいただいた立ち食いそばは「八起屋」だった。
お店に入ったのが17:50だが、店内はそれほど混んでいない。4人掛けテーブルに通された。お店の店員さんは人のよさそうなお父さんである。
まずは「紹興酒」を常温で。
日本酒の「白鶴」の徳利で出てきた。
お料理のチョイスにはちと悩んだ。
いきなりサンマー麺かそれともごはんものにするか、はたまた一品何かを挟むか。
おや? ちょうどいいのがあるじゃないか。
「蒸し鶏」。
てっきり新宿「岐阜屋」の名物である、あのほろほろの「蒸し鶏」をイメージしていたら、ちょっとしっかりしたものが出てきた。しかも、結構ボリュームがある。
ただ、独特の旨みのあるタレが効いていて、かなりうまい。こりゃたまんねー。
そうこうするうちにお客さんが続々と入ってきた。おじさんサラリーマン2人組が2組でいずれも飲み客。にわかに店内が騒がしくなりはじめた。
「蒸し鶏」のボリュームに圧倒され、「紹興酒」をもう一本追加した。
後で知ったのだが、「八起」」は横浜駅界隈にも店舗を持っていたようだが、その人気店は2年前に閉業したらしい。「食べログ」評価では、この平沼店より、横浜店の方が高く、惜しまれながら閉店したようだ。もはや起き上がることは出来なかった。
その横浜店には行ったことがないので味の比較などは毛頭できないが、平沼店も充分おいしい。
さてさて、〆は麺かご飯にしようと思っていたが、だいぶお腹も落ち着いてきてしまった。今宵はこれにて終了。
横浜の湾岸地域はやたらとお高くとまっているが、「八起」は気取ってないのがいい。お店のお父さんも優しくて、いつかまた再訪したい。
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